カワイイ娘ニハ旅ヲサセヨ

L2 Love×Loop (エルノジジョウ ラブアンドループ) - カワイイ娘ダケデ旅ヲサセヨ -

乙女ゲーにチャレンジ第3弾


乙女ゲーの常識を覆す遊び方を提唱しています、「カワイイ娘ダケデ旅ヲサセヨ」。
今回は初のオトメイト作品に挑戦です。
当然ながら、アイデアファクトリーのゲームですね。

こちらの作品のジャンルは、公式発表では"女性向け恋愛ADV"です。
そのため私も今までスルーしていたのですが、中古ショップでパッケージ裏を見たら
戦闘システムの画像が2つもあり、「これはRPGに間違いない!」と購入しました。

主人公は、かわいい17歳の女の子。その彼女があるロボットとの出会い・・・。
今回は女の子+ロボットでの旅。当然目標は男女間恋愛禁止です。
人と機械の禁断の恋にイケメンたちも困惑!
男キャラには経験値を一切与えず、逆ハーレムEDを目指します。

乙女ゲーとしては意外にも、女の子が5人、かわいいロボット2人が旅に同行。
キャラデザインは、岩崎美奈子さん。
乙女ゲー特有の、トンガリアゴひょろながBODYではなく、女の子もかわいいですよ。
〜ロボットと人間が対立している世界〜
人とロボットが共存していた世界に突如起こったロボットの反乱。
人間はロボットに次々と殺害され、人口は1/10にまで減ってしまった絶望の世界。
主人公ナナミは、ロボットの襲撃から隠れて、姉や幼馴染たちとひっそり暮らしていた。
しかし、誕生日の日。悲劇は突然訪れる・・・
L2 Love×Loop
〜物語と世界観〜
本作は、敵対するロボットに立ち向かいながら、機械の"心"に揺れ動かされる人間の葛藤を描いたSF作品です。
この設定は、乙女ゲーらしくないですね。恋愛要素はなくてもいい。
旅の目的は、殺された姉さんを時空間移動"タイムリープ"で救い出すこと。
そして、人間を襲撃しないロボット「かごめ」と出会い、ナナミを助けながら心を通わせていく様になる。
よくありがちな物語ではありますが、乙女ゲーにするには勿体無い世界観。
キャラデザも素敵なので、がっつりとRPG作品でやりたいぐらい。

公式サイトには、主人公ナナミちゃんを助けようと8人の野獣たちが紹介されています。
ただ、マリン、シャルル、ユンと3人の女の子も登場人物に連ねているので楽しみです。
未来に希望をもたらすため・・・。ナナミは壮絶な戦いの中で女の子と愛を深めます!

Part.1:プロローグ〜女の子だけで大冒険〜

Let's オトメイト開始!
ボイスを読んでくれるデフォルト名「ナナミちゃん」でスタートです。
しばらくはプロローグ。
RPGらしいシステムはいまのところ皆無。世界観の説明と、物語のはじまりを聞きます。
ナナミ
年ごろのナナミちゃんには、同年代の幼馴染がすでに2人。
リュカ、ネムという思春期の野獣2匹が、すでに気があるそぶりで襲い掛かります!
左:ネム(LV1)
科学に唯一精通しているが、神経質なところがある。
ナナミに冷たいが・・・
(影できっとやらしいことばかり考えているに違いない)

右:リュカ(LV:1)
熱血漢で、一直線な性格。
リーダー的存在で、ナナミに好意を寄せている。
(好意どころか顔を赤らめてやらしいことばかり考えてる)
いきなり幼馴染が2人という驚異にビクビクしながら、好感度が上がらないような選択肢を選びます。
そんな中、ナナミちゃんの心の支えとなる女の子もいます。
ユンエウア
妹的存在のユンたん。とってもかわいい甘えん坊。この子がいなかったらこのゲーム投げ出してた。
戦うことは出来ないが、ナナミの役に立ちたいと必死に頑張る姿に心打たれるのでした・・・
ユンたんかわいいよ、ユンたん。

そして、物語の鍵となる人物、ナナミの姉であるエウアさん
ナナミちゃん一行が食料探しに行っていたときに、ロボットの襲撃を受けてしまうという悲劇からはじまる。

一方、ナナミたちは森の中で動かないロボットと遭遇する。
かごめ かごめ
中性的なボディのロボット。
空間移動の鍵となるタイムリープを出来るようになる。
感情がリセットされているため、コミュニケーションが取れない。
ナナミをマスターと認識したため、ナナミにしか扱えない。

※このロボットは性別がないので、育成を許可します。
というか、戦闘時は常に強制出撃です。
とってもつよい。
こんなにかわいい人型ロボットなのに、みんな恐怖に慄く。それだけ、ロボットという存在を忌み嫌っているということがわかる。
しかし、そのときナナミちゃんの前に魔物の群れが。
さあ、ここからが本番、RPGモード突入だ!

Part.2:戦闘システム〜男キャラを排除しよう〜


威勢よく飛び出したのはリュカナナミちゃんを守ってくれる気マンマン。
「ナナミ、絶対に、俺から離れるなよ・・・いくぜ!!」
だってさ。
かわいそうに、お前は女の子RPGの生贄となるのだ。
ナナミちゃんに色目を使うケダモノに経験値は一切あげないわ!

チュートリアルを軽く理解したら、いざ戦闘開始。
ナナミは後衛防御しながら、リュカが死んでくれるのを待ちます。
しかし、最初の戦闘ではロボットのかごめちゃんがいないから大変。
戦闘能力が極端に低いナナミちゃんは回復役。
だから攻撃力はゼロに等しい。ピンチ。

絶体絶命とはまさにこのこと。魔物のスキル「強打」を喰らい、ナナミのHPが1・・・
今までRPGをやっていて、ここまでギリギリの状態は初めてかも。
もしかしたら最初の戦闘だからゲームオーバーにならないようになっているのかな。

〜今回の目標「男キャラの育成禁止」をわかりやすくマンガにするとこんな感じです〜

(公式サイトの壁紙を改編しています)
戦闘参加は最大3人。上記のように、男が死んでから敵を倒す戦法で行きます。その名もイケメン人柱作戦!
協力攻撃で女の子との好感度を上げて、イケメンたちとの恋愛フラグをバキバキ折っていきますよ〜

Part.3:序盤の仲間集め〜メイド娘が加入〜

悲劇は突然やってくる。
集落に戻るとロボットに襲撃されており、エウア姉さんが亡くなってしいました。
絶望に暮れる中、突然現れた謎のオッサンがナナミに"希望"をもたらすのであった。

ここでロボットのかごめちゃんが仲間入り。
まだ生まれたてのロボットのため、極めて機械的な会話しかできない。
そして突如姿を現した、オッサンが仲間入り!
イズミ イズミ
ナナミにかごめを託す謎多き人物。
その招待は現在の誰かが深く関わっているらしい・・・
ロボットのかごめを自作したすごい科学者。
(かごめの造形を自作するあたり、相当なショタ好きと思われる)

でも、おっさんルートというのは少し興味があります。
このロリコンオヤジは、戦闘には加わらず同行者扱い。
好感度が見れないからイズミEDはないのかな?そうなると、同行者のユンたんもEDないのかなぁ・・・と不安になるのでした。
そして次の章へ。

今度は正真正銘のヘンタイ男が出現!
カイン カイン(LV13で加入)
ロボットを自作するほどの頭脳の持ち主。
だが、周囲からの評価は高くなくヘンタイ扱いされている。
言動で損をしている人物である。
(まるでヘンタイを具現化したような男、ナナミちゃんも困惑)

登場のBGMといい、完全に面白キャラですね。
でもこういうタイプは好感度操作が難しかったりするものです。
そんなヘンタイ男ですが、ななな、なんとっ!女の子を連れているではないか!?
ノアちゃん
カインの自家製ロボット。
感情の応をプログラムされている。
だが、カインが育てたのがよくなかったのか、
マスターには従順のように見えて、毒舌連発。

戦闘参加も可能で、かごめと同じくらい強い。
しかも超かわいいメイド仕様。
CVはARIAでおなじみの葉月絵理乃さん。
イイネ!
説明書の登場人物には一切載っていなかったので、まさかこんな心強い女の子が加入してくれるとは思わなかった。
公式サイトの登場人物にも出てない。
なのに、戦闘にも参加できるしナナミちゃんとの好感度まである!!これは、ノアちゃんED期待大です。

これで、戦闘に男を入れる必要がなくなったので、ナナミ・かごめ・ノアの女の子コンビで一気にレベル上げ。

協力攻撃しまくりで全員LV40まで地道に上げまくり。
戦闘システムは、決して褒められる出来ではないものの、女の子だけの育成が楽しくて仕方がない。
やっぱり女の子最強だね。ノアちゃん強い強い!
ノアかごめ
すでに好感度MAX!ナナミともっと深い関係になりたいと思っているだろう、だって。いや〜ん。
なんというガチ百合展開。オスどもが嫉妬しちゃいます。

このように、せっかくいい感じだったんですが・・・
なんとすぐにカインノアちゃんが離脱。
「また会うこともあるさ」と、カインがフラグを残して去っていきました。
お前はいらないんだ、ノアを置いていってくれよ。

Part.4:育成システム〜かごめちゃんを教育しよう〜

「MERSシステム」
ノアちゃん脱退という悲しみを胸に、ナナミかごめちゃんの育成で気分を紛らわすのでした。

これは、中盤のADVパートで発生する、受け答えの感情をかごめが記憶するという育成イベント。それがMERSシステム。
この選択肢によって、かごめの性格が変わってきます。
口調が一気に変わるので、どんなかごめちゃんに育つかな?
「MERSシステム」
・攻撃的なかごめ
・知的なかごめ
・まじめなかごめ
・ヤンチャなかごめ
・優しいかごめ

私はヤンチャになりました。
というか、おバカになったに近い・・・
能天気な突発発言にイラっとしてきた。

Oh...
こうなったらユンたんと仲良くしよう。
グッバイ、かごめちゃん・・・
さて、肝心のストーリーはというと、リュカ、ネムの好感度はゼロのまま、ロボットの一個師団に挑みます。
そこで登場する新たなケダモノ冒険者。
その巨体、まさに野獣のごとく!
アルト アルト(LV14で加入)
年上の豪快なイケメンお兄さん。
ナナミの保護者的存在となり、ナナミたちを守ることになる。
気さくな男性で頼りがいがある。
ただ、何か重要な鍵を握っているらしい・・・
(あふれ出る男性ホルモン、スキンシップが多く危険!)

とりあえずお約束、仲間入りをを拒否してみよう。

でも、結局ナナミたちだけではピンチに陥ってしまい、強制加入という流れに。
でも、アルトの加入で重苦しい雰囲気の会話が少なくなりました。
タイムリープの影響で精神が混乱したり、リュカとネムの仲裁で大変だったユンたんもひと安心。
これで心置きなくユンたんルートへまっしぐら。
健気で頑張り屋さんのユンたん!夜のデートではナナミに甘えてくれるユンたん!
がんばれ、ユンたん!

これでメインキャラクターは全員登場。さて、好感度が一番高いのは・・・?

セーブデータではず〜っとノアちゃんアイコンのまま。ノアちゃん早く帰ってきて!

Part.5:最終決戦に向けて物語は核心へ

17年前。
エウア姉さんの生まれた時代へとタイムリープする一同。
そこでナナミちゃんが見たものとは?

いざ、研究所に突入!
ちなみに通常戦闘とは別に、RTS(リアルタイムストラテジー)風のバトルもあります。

RTS風と言っても、至極単純なのでご安心ください。
各キャラに移動する地点をセットしてやるだけ。でも敵を倒されちゃおしまいなので、ナナミだけで単身突入です。

中盤の研究所を攻略した時点で、男子育成禁止はすでにクリアできた感はあります。
あとはエンディングですね。
今のところ最有力はノアちゃんEDかな?もちろん、バッドエンドも十分ありえる。

なんて考えながら・・・
現在に戻るとノアちゃんが再加入!

そうです。人間ってやらしいのです!
だから、エンディングは男じゃなく、あなたと迎えたいのです。
でも・・・突発イベントっぽいのは、今まで苦楽を共にしてきたユンたんが多く、ノアちゃんとは進展なし。カインが邪魔だな。

ユンたんは本当にいい子。 姉のエウア、妹のユン、そしてナナミの人間関係が一番清く正しく美しい。
もはや今までの世界観やストーリー、かごめの存在なんてどうでもよくなる。
このゲームの最大のテーマは「姉妹愛」だな。
まだ小さく、戦う術を持たないながらも、ナナミを守ろうと必死に頑張る。そんなユンの姿にウルっときてしまう。
まさかオトメイトでプチ感動するとは不覚だ・・・

でもまだこれで終わりじゃない。
そう。説明書には載ってないが、公式サイトを見るとまだ登場してない女の子マリンとシャルルがいるからだ。
まずはその2人を仲間にして、そして最後に禁断の女の子EDを目指す!

Part.6:エンディング〜乙女ゲーを否定する禁忌のED〜

まずはマリンの加入。
かごめの暴走で17年後の未来へと飛んだ一行。
そこで、突然マリンちゃんに襲われる。

彼女とは、タイムリープの因果からナナミが命の恩人になっていました。加入したけどサブキャラですねぇ。
戦闘参加できず、ユンたちと同じ同行者扱いです。う〜ん、強そうなのに。

ここで、イズミのじいさんが助言。
「色々と渡り歩いて協力者を集めてみれば」的な、わかりやすいアドバイスをくれます。
つまりここでサブキャラ集めですな。
いける場所もかなり増えました。
男連中の好感度が上がりそうな場所を避けつつ情報収集。
そしてついに、"シャルル加入"というフラグエリア出現!
これで女の子全員仲間入り!大成功〜

これで、思い残すことなく最終決戦へ向かえるぞ。
あとはエンディングルート。
男どもは完全にフラグ立ってないはずだから安心。
好感度の表示がある、かごめ、ノアちゃんが有力。
ただ、"夜会話"という夜間デートに誘えるイベントだと、ユンたち同行者も誘える。

たしか第三章終了時から夜会話があったはず。
なぜかノアちゃんには話しかけられないので、全部ユンたんと姉妹デートしました。
日中は泣き出したい気持ちを抑え、みんなの役に立ちたいと一生懸命頑張っているユンが、夜に二人っきりになるとナナミに甘えてくる。
このかわいさ、最強無敵のロリ少女。

乙女ゲーの経験は浅いが、たぶん"夜会話"だけずっと選んでいれば個別EDルートへはいれそうな予感。
ユンたんか?ノアちゃんか?ADVは迷わず1人に絞るのが定石なんだが・・・。

そんな私の心を読み取られたかのごとく、別れは突然告げられてしまう。

ちょっと待てカイン!――ノアちゃんをこちらによこせ。
なんと最終決戦の地まで来て、まさかのカイン&ノアちゃん再離脱。
ナンテコッタ・・・前後に選択肢もないため、これはノアちゃんED消えたっぽいなぁ。
となればユンたんEDを目指すのみ。

ユン、頑張り屋さんのとってもいい子・・・。震えながらも、小さい体で最後までナナミを守る!

そして最後に現れたカインが、あまりにも衝撃的な事実を、さらっと言いやがった。
「ノアは犠牲にした」
「ノアは・・・犠牲にした・・・?」
「ノアちゃんを犠牲にしただとおおおぉぉぉ!?」
なんてこったい。夜会話でノアちゃんが選べないのはそういうことかよ。
悲しみに打ち砕かれている中、ロボットたちのマザーコンピューターは暴走。周囲の爆発は免れない。誰かが犠牲にならなければ・・・

命令を受けなければ行動をすることはないロボット。だが、かごめは自らの意思で、ナナミを守りたいと行動する。
ロボットに"心"が芽生えた瞬間、それが別れのときとなってしまう。

この感動的なラストシーン、なんでだろう・・・ヤンチャな性格に育ったかごめの言動が妙に鼻に付くな。
こんなことならMERSシステムを適当にやっておくんじゃなかったなぁ。。。

とはいえ、無事トゥルーEDを迎えることができました。
男は経験値ゼロ・・・リュカLV1、ネムLV1、カインLV13、アルトLV14、全員初期LV達成です!(カインの好感度が+1あったのは不覚)

そして、女の子たちのエピローグへ。


マリンとシャルルは、集落に残って大好きなナナミと奇妙な同棲生活を送っていた。

かみ合わない性格の二人だが、平和になった世界で楽しく過ごしていました。

そして、ユンは・・・エウア姉さんの世界を見て回る旅に、護衛として同行するために旅立ちました。

今日は、久々にエウア姉さんとユンが帰ってくる日・・・


そこには、ナナミの足手まといになるのを怖がっていたユンではなく、一人前に成長した元気な姿の彼女がそこにいた。

今回は、しばらく集落に滞在してくれるみたいだ。

姉妹の絆、それは、大事な大事な宝物。

女の子同士で楽しく過ごすED、最高にハッピーなエンディングだと思います。

この光景の中に、ノアちゃんがいないのが、ちょっぴり寂しかったですけどね。

ゲームの感想・評価
まずは感想。
クリア後、ざっと攻略サイトを覗いたところ、私のEDは"女の子ED"というものではないか思います。
おそらく夜会話でユンを選択していたからでしょう。ちなみに、ノアEDはないようです。あればやろうと思ったのですが、残念。

続いて評価を簡単に。
初のオトメイトレーベル作品のプレイということもあり、比較が難しいですが。
シナリオ:良し。
ただ、タイムリープを矛盾なく組み立てるのは、アイデアファクトリーには厳しいか。ユンの心情表現は素晴らしかった。
BGM:良し。
良し、どころか素晴らしい。OP曲の歌手の声はダサいと思うが、それ以外はいいです。
サウンド:ダメ。
素人の仕事っぷり。声優がかわいそう。終始ブロックノイズ+かごめの「おはよう〜」という鼓膜破壊しかねない爆音、デバッグしたのか?
システム:まずまず。
乙女ゲーユーザーにはこの程度の戦闘でいいでしょう。この手のゲーム層はちょっとでも複雑だと無理っぽいですし。
総合すると、まぁ面白かったですよ、80点!

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