ブレンド×ブランド おでかけ合成RPG(PS) 女の子RPGレビュー
ポケステ持ッテ旅ヲサセヨ
2000年〜Play Stationで発売
発売元:トンキンハウス
ジャンル:おでかけ合成RPG
"プレステ"と"ポケステ"によって構成された世界で繰り広げられる大冒険。
いつでもどこでも冒険が楽しめる、本格"ポケットステーション"対応RPGです。
懐かしいですね、ポケットステーション。32ドットのモノクロ液晶。
数年前に爆発的に流行った"たまごっち"の二番煎じ的な携帯機です。
ポリゴンCGが全盛の時代に、ポケステが流行るわけがない・・・
さてこの「ブレンドxブランド おでかけ合成RPG」ですが、
ポケットステーションがないと何もできません。
オープニングすら見ることができないので、購入の際にはご注意を。
ポケステは中古でも無駄に高いですし、どんなゲームか未知の領域でしょう。
検索してもあまり画像も出てこないので、ゲーム内容をチェックしてください。
【レビュー採点】
1.ポケットステーション必須ゲーム-30点 ポケステを持っていないと何もできない、これは痛い。 右の画像がタイトル画面、ポケステなしでできることは「サウンド設定」だけ。 ジャケットには「ポケステ対応」としか書いてないので、 「中古で購入したけど、ポケステがないので遊べない!」となりますね。 私も、ハードオフでポケステを見つけるまで何年も放置していました。 "ポケステ必須"の旨は記載しておくべきだから、マイナス30点! 2.メインのダンジョンは解像度32ドット-20点 最初はかなりがっかりしました。 ダンジョン探索がこのゲームの要だけに、ポケステ解像度はちょっと・・・ 4kテレビという4000x2000の無駄な解像度の時代に32x32を体験。 でも、不思議なことになれるとあまり気にならないです。 |
3.シンプルだけどハマる素材集め+30点 素材は全部で60種類。合成アイテムは252種類あります。 素材はモンスターを倒せば必ず1つ入手できます。 色々な組み合わせを試して、強力な武器作りは夢中になります。 4.絶妙なゲームバランス+30点 主人公は冒険者じゃないので、レベルの概念がありません。 どんなに敵を倒しても、素材が手に入るだけなので 強い武器を作って装備によるステータスアップが全てです。 かなりシンプルなので単調な作業になりがちですが、 絶妙な敵の強さでストーリーが進行するのでやりごたえがあります。 BOSSキャラはかなり強く、攻略サイトを見ながらプレイでもOK。 敵の弱点を探す楽しさも、シンプルながらのめりこめます。 |
5.個性的なキャラと王道のストーリー+30点 主人公が鍛冶職人のため、メインストーリーには直接関与できません。 幼馴染の少年が勇者となり、それをサポートするために武器を作る。 そして、魔王が出現して世界滅亡を企むという王道の物語。 女の子かつ、冒険者でない合成師という立場の主人公がどう関わるのか? そして最後に、起死回生の秘策を計画する人物とは? 魔王討伐に参加できないが、別視点で見守る立場にある主人公エイミー。 本道とは別の視点で描かれる、女の子の物語としては満点です。 |
総評:40点! ポケステの-50点分が悔やまれます。 今さらポケステはさすがにキツいですね。 ゲームはシンプルで楽しかったので、オススメはできますよ。 ドマイナーながら、レトロゲーマーを喜ばしてくれるトンキンハウス。 このメーカーにゲームの出来を求めてはいけないことは周知の事実。 ターゲット:レトロゲーマー マニアなら、ポケステ程度の艱難辛苦は乗り越えられるでしょう。 ポケットステーションはボタン電池が必要ですが、 PS内部起動なら電池不要なので大丈夫。 持ち歩いて遊びたいなら、100均でボタン電池を買いましょう。 |
【プレイ感想】
実は2度積んでダンボールの奥に眠っていたブレンドxブランド。
1度目はポケステ必須と知り、速攻で積み。
2度目はダンジョンがポケステ解像度32x32でやる気なくして積み。
「面白そうだな」という予感はあったものの、やはりポケステで遊ぶ心構えがありませんでした。
そのハードルを越えれば、すんなりとプレイできます。
合成RPGが好きなら楽しいですが、ポケットステーションを持っていない限りオススメはできませんね。
〜21世紀のゲームです〜
まずは、ダンジョン内のポケステ画面が気になるところでしょう。
衝撃! 左がダンジョン内部の様子だ!
驚愕! 右がモンスターとの戦闘画面だ!
ボタン操作もポケステ同様、十字キーと決定&キャンセルボタンのみ。
方角は左上のN・E・W・Sの東西南北で把握するしかない。でも簡易MAPなら閲覧できます。
戦闘画面では、攻撃する場所によってダメージが変化します。
全モンスターごとに弱点が存在し、弱点を攻撃すると画面が揺れクリティカルヒットになります。
モンスターには属性があり、火→木→土→水、の順で4すくみ。
ダンジョンに出現する敵の属性にあわせた武器・防具を装備しておくことが重要になります。
一応画面設定ができます。色々と用意しているものの、所詮ポケステの解像度。
おでかけ→合成がクセになる!
両親を亡くした主人公エイミーのもとに、一人の武器商人が訪れるところから物語がはじまります。
その武器商人ザッカさんの依頼で武器を作りながら、お使いをこなしていきます。
武器を作るには素材が必要なので、Let's おでかけです!
入手した素材を組み合わせて、依頼品を作ります。
もちろん依頼品だけでなく、エイミーの装備する武具も作らないといけません。
おでかけ、合成、おでかけ、合成・・・この繰り返しだけ!なんともシンプルですね。
〜かわいい女の子もたくさん登場〜
ストーリーの核となる魔王討伐に挑むことになる勇者パーティには、可憐な女の子たちがカギを握ります。
未知の魔力を秘めた「イリアちゃん」 |
イジワルだけど実力者「ピアニイちゃん」 |
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ポワポワな雰囲気の回復係「イニシャちゃん」 |
伝説の勇者パーティの足手まとい「シスちゃん」 |
イジワル少女ピアニイちゃんは、参謀役にもなれる実に頼りになる存在。ツンデレってやつ。
〜最後に物語をチョットだけ紹介〜
エイミーは武器を作りながら、勇者を目指す幼なじみガットのパーティに協力します。
魔法剣を習得した彼らは、急速に強くなりつつあるが、イリアちゃんの魔法の威力が上がらず苦悩する。
勇者を目指しレベルを上げるガットたち。
そんな中、エイミーはガットの師匠から魔王復活の噂を耳にする。
中盤からは急展開。
ガットのパーティー3人、師匠ガブリエルとイニシャの2人、魔物の血をひくシアンとピアニイちゃんたちが、魔王討伐を目指す。
そして、20年前に魔王を倒した伝説の勇者たちに出会う。
勇者クローリクは、なぜかエイミーのことを知っている様子だが・・・?
しかし、制御できないイリアの内に秘めた魔力が、魔王の思惑通りのシナリオになってしまう。
勇者クローリクは、イリアを殺すしかないと考えていた。
反対するエイミーたち、自ら死を望んでしまうイリア、ひとり胸の内を明かさず策を練るスレート。
主人公だけでなく、それぞれが自分にできることを考え決意する物語はなかなかアツイです。
ポケステ持ってるなら、ぜひ堪能してください。
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