RUNE:ルーン2 コルテンの鍵の秘密(ゲームキューブ) 女の子RPGレビュー
期待を裏切らないフロムソフトウェア
2003年:ゲームキューブで発売GC初のRPGとして発売された前作から一年。
さらにパワーアップして名作RUNEの続編が登場。
洗練されたフロムソフトウェアのバトルシステムはさらに進化。
基本システムは引継ぎつつ、TPS視点による探索は自由度が増加。
敵はエンカウントではなく、探索MAPと戦闘MAPの区別がなくなりました。
カードになっている魔物を「召還」して戦うという点は変わらず、
今回も主人公は基本的に「召還」のみで、攻撃・防御は一切できない。
召喚できるクリーチャーも大幅に増え、全225体が登場します。
〜Introduction〜
幼いころに"鍵"とともにカディスの町に捨てられ、盗賊団に拾われた少女。
折りしも時代は戦乱の刻。
機械が作り出したまがい物の"鍵"により、永きに及ぶ平和が打ち破られ混沌の時代が幕を開ける。
荒んだ雰囲気と退廃した空気の中、戦士として成長した少女『リズ』は、盗賊団に命じられるままとある豪奢な館の前に立つ。
自身の運命を翻弄し続ける"鍵"をその手に・・・・・
【レビュー採点】
正当進化したアクションRPG+30点 前作の完成されたバトルシステムと踏襲し、さらにブラッシュアップ! 探索マップ上で戦闘が行られるようになり、やりごたえは十分。 召喚するクリーチャーの種類は倍に増えて戦略の幅も出ました。 1では一度訪れたMAPにはクリア後でないと探索できなかったが、 今回は探索制限が一切ないので、やり込みが非常に楽しい。 レベル上げや、取り忘れた宝箱の回収だけでなく、 手に入れたカードによって探索可能になった箇所が増えていく。 視点は見下ろし視点・TPS視点の切り替えが可能。 特定のモンスターをロックオンもできるようになりました。 |
225種類のクリーチャー、その魅力は健在+30点 クリーチャーカードは、進化させたり複製させることが可能。 進化に必要な経験値は、戦闘で使用するたびに獲得できます。 カードシステムは前作と一緒なので、1をプレイ済みだと楽です。 カードには火・水・土・木・異属性に加え、本作で登場する『機』属性。 属性は使用するごとに強化されるが、使わないと低下してしまう。 また、カードには召喚後の行動タイプが存在します。 武器型・召喚型・自律型・補助型と戦略性に富んだタイプがいます。 さらに今回は『変化型』が登場。 変化型はリズ自身がクリーチャーに変身できるスグレモノだ。 |
シナリオもしっかり存在+25点 RUNE1ではストーリーがスッカスカで、戦闘を楽しむゲームでしたが 今回はしっかりシナリオに沿って物語が進行します。 幼くして捨てられた少女リズの回想がところどころに入るのがいい。 なぜ捨てられたのか?"鍵"を託された意味と謎の青年もいい感じです。 複数のカードを同時召喚するコンボ+10点 新たなシステム『コンボ』が登場。 手札に特定のカードが来たら、Zボタンで組み合わせることが可能に。 同時召喚となるのでもったいない気もしますが、非常に強力です。 また、MPを2倍消費し、強化されて召喚することも可能になりました。 |
総評:95点! よく考えたら前作に90点もつけていました。 そうなると2のほうが面白いので95点が妥当でしょうか。 フロムソフトウェアの安定したゲームシステム、流石です。 終盤に、「終わらせたくないなぁ」と思うほどよくできてます。 探索マップが2倍くらいあったら100点満点でしたね。 ターゲット:クリーチャー好き向け 対象年齢:高め 今回も2P対戦できます。対戦やったことある人いるのだろうか? |
【プレイ感想】
やったぜ!主人公がかわいくなったよ!
前作の主人公カティアちゃんは、オープニングCGはかわいかったものの、本編の顔がアレでしたが。
果たして今回は・・・
幼女が美人に成長したょ♥
お城のお嬢様だったリズちゃんでしたが、突然親に捨てられてしまいました。
盗賊団に拾われ、悪事に加担する形となったため、目つきは鋭いが妖艶な美人さんになりました。
お馴染みのキャラクターもしれっと登場します。
前作のチュートリアルからお世話になった謎の老婆グリディや、赤い妖精を集めるラッセルが登場。
ただし、時代は200年ほど後の時代と思われる、ラッセルは8代目らしい。
そして、隠しボスとしてカティアも登場するのだが・・・お城でも再開できる。
めっちゃかわいくなっとるやないか!
このクオリティで1を遊びたかったな・・・
そうすればダメージを受けてハァハァするカティアちゃんを存分に楽しめたのに。
〜戦闘・探索システムがさらに進化〜
さあここからは完成されたカードバトルのシステムのご紹介。
組み込めるカードデッキは30枚、これは前作同様ですが、なにしろ戦闘画面と探索画面が一緒なのが大きな変更点。
上記の画像のように、中盤に登場するボスは超デカブツだったり迫力満点だ。
場所によっては敵クリーチャーが大量発生している場所もあり、大混戦になったりもする。
それなのに処理落ちでカクカクすることもなく、さすがはフロムソフトウェアです。
ギミックもさらに進化。難解な仕掛けも登場して、サークルに待機型クリーチャーを設置しておく架け橋は絶妙!
ガレキで進めないMAPは『変化型』のゴーレムに変身して破壊したり、空を飛べるバードマンに変化したりとすべて詰まっている。
〜リズの"鍵"をめぐる物語〜
今回は機械が支配する戦乱の時代。
リズの持つ"鍵"を狙うマッコイ8世率いる機械属性のクリーチャーが襲ってきます。
もちろん機械もカードとなる。使い方は難しいが、遠距離爆撃タイプの機械クリーチャーは重宝します。
巨大な悪魔、神のぬけがらによって壊滅した盗賊団でしたが、リズを気にかける青年とともに生き延びたリズ。
その青年、剣士ソルとともに故郷であるオランジュへと帰還するのだが・・・
生き別れたリズの妹は、"鍵"を奪いとってリズたちを幽閉してしまう。
女王は"鍵"を持たねば召喚できないカードを手に、オランジュ城へ攻めてきた巨大な悪魔と対峙する。
鍵を手にした女王様、神のぬけがらにリッチの獄界の炎をお見舞い。しかし効き目は薄く、ついに禁断のカードが出るか?
『テラーレイブン』召喚!
おいおい。
登場したのは誰でも使える初心者カード。しかし!羽ばたいたテラーレイブンの攻撃を受け、神のぬけがらを撃退・・・
リズから鍵を奪ってテラーレイブンを召喚というセンスのない女王も女王だが、やられる神もどうかしてるぜ。
どうしたらいいのかわからない妹のリュシエンヌと和解して、リズが神の討伐に向かうのでした。
〜私のラスボス戦を紹介〜
やり込んだのでレアなカードも満載で挑みました。
前作のラスボスは凶悪でしたが、今回は最強布陣で圧勝を目指します!
― 神のぬけがら第二形態 ―
超巨大です。
ボスは本体に攻撃してもMP回復するクリスタルが出ないのが特徴。
MP回復には触手を倒す必要があるが、まずは先手必勝で特攻します。
手持ちの札 リッチ:武器型 アプサラス:補助型 キュウビ:召喚型 バスケットワーム:補助型 まずはアプサラスとバスケットワームを召喚! 補助型のクリーチャー2体だけでラスボス撃破を目指す! バスケちゃんの早い旋回に手が出ないラスボス。 このまま倒せそうな勢い! しかし残りHP15%くらいで召喚時間切れ、惜しかった。 |
No.121:『アプサラス』
一切攻撃をしない特殊なクリーチャー。最弱ウィッチを極限まで経験値を貯めて進化させることで入手できる。
アプサラスは近くにいる味方クリーチャーの攻撃力・防御力を大幅にアップしてくれる。
No.91:『バスケットワーム』
ラッセルに赤い妖精を70匹渡すともらえるカード。前作でも活躍したカーバンクルの超強化版と言っていい。
主人公の周りを旋回してぶつかった敵にダメージを与え続けることが可能。
手持ちの札 アイスゴーレム:召喚型 アプサラス:補助型(召喚中) イソギンチャク:補助型 マタドール:補助自律型 MPが残り少ないので立て直しだ。 しかし触手だらけでボスの攻撃をかわすのは至難の業。 そこでマタドールが活躍してくれる! 特殊能力『身代わり』によって、主人公へのヘイトが0になる。 マタドールが戦ってくれている隙にMPを拾って立て直す! ラスボスのHPは残り5%くらいに!さあトドメはどうするか。 |
No.180:『マタドール』
特殊能力付きのため補助型カードになっているが、自律して攻撃してくれる非常に頼りになるカード。
HPはそれほど高くないが、素早い動きで翻弄するので敵にやられにくい。
手持ちの札 アイスゴーレム:召喚型 ユニコーン:変化型 スフィンクス:武器型 ファイアゴーレム:召喚型 瀕死のラスボスを恐怖に陥れるデッキが完成!! 最強の武器型スフィンクスが待機。控えにはキュウビもいる! 変身中に回復できるユニコーンも念のため待機中だが・・・ 前BOSSのマッコイ8世を一撃死させたゴーレム兄弟カモン! やはりこのコンボが最強すぎる。 もうちょい歯ごたえがあったらヴァルキリーを召喚したかった。 |
バスケットワームが強すぎることに気づいたら楽勝ですね。
バスケットワームの入手は、探索MAPに出現する赤い妖精を70匹見つければもらえます。
エンディングはソルの生存EDを達成。前作のあっさりEDと違って、幸せになれたリズちゃんよかったです。
さて、隠しボスのカティアちゃんに会いに行くか・・・
機属性・異属性の熟練度レベルを6以上にしないと会えないから、先はまだまだ長いです。
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