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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.12

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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.12

~前回までのあらすじ~

19世紀、蒸気機関の発明により、めまぐるしい発展を見せる倫敦。
少年は、名探偵エヴァレットの弟子として探偵業を営んでいた。
順風満帆に思えた彼の人生は、ひとりの探偵との出会いにより
大きな陰謀に巻き込まれてしまうのであった。
そして・・・
数多の思惑が交錯する『倫敦万博』が開催に至ったのだが・・・


■ 名探偵エヴァレット

本名:ジョン・エヴァレット・ミレイ
英国の誇る天才私立探偵。
自分に不可能なことはないと知っている、ミスターパーフェクト。
倫敦の女性を魅了する英国紳士である。

第十二話 ~空の大怪獣P~

倫敦万博が開催されておよそ半月・・・
興行は順調に進んでいたが、ここにきて奇妙な噂話が聞こえてきた。
倫敦新聞には、大きくこう書かれている。

『スクープ!怪獣ドラゴン現る!!』
倫敦に恐怖の影!怪物の正体は、空飛ぶドラゴンなのか?
「庭が荒らされた」「子どもが攫われそうになった」などと、
ウワサの尽きない謎の怪物だが、いまだに正体はわからず。
学会でも論争に次ぐ論争で収拾がつかなくなっている。

さっそくアリエスも、この話題に興味を示したようだ。
ということで、今回はドンゴン騒ぎの調査。


事務所を出ると、今日も今日とて“相棒”がお出迎え。

「おいら みたんだ!でっかいトカゲさんが そらとんでたんだよー」

これは、ただのくだらないウワサじゃなさそうだ。
目撃者も多く、高台のパブで情報交換をしているという。
なんだか大事件に発展しそうな雰囲気・・・


昼間にもかかわらず、パブの中は人であふれている。
いずれも、ドラゴンの被害に遭った人たちだった。
花壇を荒らされたり・・・屋根上を歩き回る物音を聞いたり・・・

『そういえば万博会場に恐竜にやたらと詳しい博士がいたぞ!』

恐竜展の管理者である、シダル博士のことだ。
そう。
虫入りコハク盗難事件の際に、怪しい行動をとっていた女性。
事件の真相は、怪人ヤングゴーストの登場で、うやむやになってしまったけど・・・


「何度もいいますがードラゴンなんて生き物はー絶対存在しませーん」

シダル博士に詰め寄るドラゴン事件の被害者たち。

それとは対照的に、のんきな声で飄々と答えるシダル博士。
このままじゃ事件の真相には辿り着きそうにもないかな。

ボクたちはその場を後にしようとしたんだけど ――
会場内で意外な人物と出くわした。


エヴァレット先生だ。
アリエスはエヴァレット先生に、ことの経緯を伝えるが、今日の先生はどうにも様子がおかしい。
・・・以前にも同じようなことがあった気がするけど。
ボクたちはシダル博士がドラゴン事件に関与してると踏んでたけど、
エヴァレット先生に否定されてしまっては反論できない。

―― そのときだった。

「ドラゴンが外にいるぞ!!」


半信半疑だったけど、まぎれもなくドラゴンが飛んでいた。
逃げ惑う人々で、万博会場は騒然としていた。
ドラゴンは何度か会場前を旋回すると、丘の向こうへと消えていった。
エヴァレット先生には否定されたけど、
ボクたちは、やっぱりシダル博士が事件に関わっていると考えている。
もちろん、それはアリエスも同じ考えだった。

「そうだ!あたしたちで夜にしのびこみましょう!」

―― これで何度目だろうか。
ボクはアリエスの行動を否定することもできず、
今回も、そういうことになったんだ。


~その夜~
野犬に襲われている?“相棒”を見つけて、万博会場に忍び込んだ。
ドラゴン騒ぎの影響で、警備のほとんどが市内に散らばっていて好都合。
ボクたちは関係者用の裏口から、無事に侵入することができた。
そして、シダル博士の部屋の前までたどり着き、そっと息をひそめた。

「虫入りコハクがーたくさんあればー 恐竜を蘇らせることができるのよー」

やはり、シダル博士が今回の事件の黒幕だったようだ。
人を襲う恐竜をよみがえらせる・・・恐るべき計画を計っていたんだ。

その時、戦慄く鳴き声が響き渡った。
ついにドラゴンが現れたんだ!
人を襲うドラゴンを生かしておくわけにはいかない。


精霊と戦うことになったときも驚いたけど、まさか恐竜と戦うことになるなんて。
だけど、ボクたちは負けないんだ。
頼りになる“相棒”に、怖いもの知らずのアリエスがいるんだから。

無事にドラゴンを討伐すると、そこにシダル博士が現れた。
今回の事件を起こした張本人。
彼女はドラゴンを抱きかかえて泣き出してしまった。

いったいなぜ彼女はこんな恐ろしいことをしたんだろう?
そんな疑問を抱いていると、そこにエヴァレット先生が姿を現した。


事の顛末は、こういうことだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
シダル博士が、怪人ヤングゴーストに虫入りコハクを盗ませた目的。
それは、恐竜時代の太古の遺伝子を持つ生物の収集だった。
シダル博士が必要としていたのは、”恐竜の血”だった。
ついに、恐竜の血を吸った虫を発見した博士は、
その血を培養して、ペットのトカゲに注入した。

怪人の挙動に気付いたエヴァレットは、早くもこの事件を見抜いた。
しかし、その黒幕であるシダル博士に惹かれてしまった。
彼女の行動は、名探偵の彼から見れば、スキだらけであぶなっかしい。
少年探偵団が、虫入りコハク盗難事件を追っていた際に、
エヴァレットは、彼女が犯人であることを悟られぬよう妨害していた。

恋に溺れたエヴァレットは、ドラゴンが息絶えたときを見計らい、
シダル博士の悲しみを癒してあげようと、愛の告白をするに至る。
しかし、エヴァレットはどうにも恋愛だけはうまくいかないようだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

「エヴァレットさん おのヘンなおねえさんのどこがいーのかしらー?」

先生のことを追いかけてきたアリエスも、さすがに今回はあきれ顔。
とにかく、倫敦を騒がしたドラゴン事件は、一応の決着を見せた。
だけど、倫敦万博には危険な空気が纏わりついている。
― 怪人結社の暗躍
― 愚者の女王の出現
― 彷徨う二つの精霊
― 蒸気機関の暴走
ボクたちの道標となるのは、精霊探偵ヴァージルだけとなった。

Episode.12 ~空の大怪獣P~ END

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