ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.10
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~前回までのあらすじ~ 19世紀、蒸気機関が倫敦の街並みを変えつつある頃・・・ |

蒸気機関の故障の影響により危ぶまれていた地下鉄開通だったが、
少年探偵団の活躍により、滞りなく運営されるようになった。
そして、万博開催まであと三日・・・
第十話 ~虫入りコハク盗難事件~
今日はアリエスが事務所に来ない。
また倫敦風邪をこじらせたのだろうか?
今日のアリエスは自宅でお留守番みたい。

ここのところ、おじさんの仕事が相当忙しいようだ。
それもそのはず、三日後にはついに万博が開催されるんだ。
アリエスは、数日前から発生している盗難事件をうけて、見張り番をしていた。
ボクは“相棒”を連れて、様子を見に行ったんだ。
「キャー!!ヘビよーっ!ヘビヘビっ!」
おてんば娘の金切声が、倫敦中にこだまする。
ボクたちが訪れた一瞬のスキを狙ったかのように、巨大なヘビが現れた。
ヘビに持って行かれたのは、おじさんの宝石コレクション。
そう。
ここ最近に起きている盗難事件には、必ず“宝石”が含まれていた。

何が何でも宝石を取り返すのよ!
相当悔しかったのか、アリエスの怒りはなかなか治まらない。
こうなったら腹をくくるしかないんだけど・・・
盗んだ相手がヘビとなると、ボクにはちょっと自信がないなぁ。

まずは目撃情報の収集だ。
大きなヘビが街に現れたもんだから、目撃情報は案外カンタンに入手できた。
ヘビの向かった先は、万博会場。
万博会場の場所は、高台の散歩道を抜けた先にある。
そのため、会場付近は自然に恵まれており、草木が青々と茂っている。
その中に逃げ込まれたとなると、捜索はかなり厄介だ。

開催間近のため、万博会場前はテナント設置の準備で大慌て。
そのため、目撃情報はここで途絶えてしまった。
ただ、万博関係者から、爬虫類の研究をしている博士を教えてもらった。
ボクが噂の少年探偵だということもあり、会場内に入る許可もいただいた。
開催前の万博会場・・・
ボクはちょっと緊張しながら、関係者入口から中へ入った。
未知の機械が並ぶ展示室 ―
大きな水槽に魚がしきつめられた水族館 ―
巨大な恐竜の模型が迫る恐竜展 ―
すごい、ボクは圧倒されて心臓が高鳴るのを感じた。
いや、これは胸騒ぎだったのかもしれない。
万博の呪い事件があったからだろうか・・・

巨大な恐竜の展示室に入ると、奥の部屋から声が聞こえてきた。
「盗みの美学ってものがカケラもないわ!今晩銀行に行っておしまい!」
聞いたことある声だけど、う~ん誰だっけなあ。
たぶんこの部屋が、爬虫類の博士の部屋だろう。
中にいる人物の会話のやりとりは、宝石盗難事件のことで間違いない。
ヘビが犯人じゃなくて、やはり誰かの計画的な犯行か?
アリエス 「うーん あたしのカンではここがあやしいわ」
うん、そうだね・・・
それは“相棒”にだってわかることだと思うよ。

部屋の中にいたのは、爬虫類の研究員だけ。
さっきまで、明らかに誰かと話をしてたと思ったけど。
周りを見回しても、どこかに隠れているとも思えない。
この人がゼッタイに怪しいのに、証拠がなければどうすることもできない。
だったらやることはひとつ。
『今晩銀行に行く』と言ってた、犯人らしき人物を追うしかない。

展示室を出ると、会場裏口にエヴァレット先生がいた。
朝から事務所にいなかった先生だったけど、万博でお仕事をしてたみたい。
アリエスは事の経緯を先生に話し、犯人と思われる人物を推しあてた。
エヴァレット「そ、それはないんじゃないかな?」
今日はなんだか歯切れの悪い先生。
ボクたちの追っている人物は犯人じゃないって言うんだ。
先生が違うと言ったら、すぐに意見をコロっと変えてしまうアリエス。
でも、今できることは、研究室から消えた人物を捕まえるしか方法がない。
ボクたちは、銀行を見張る方針を固め、夜になるのを待った。

~その夜~
アリエス、相棒と合流して、商店街にある銀行へと向かう。
もしかしたら、例の怪人結社が絡んでいる可能性も十分に考えられる。
また機械の兵士が襲ってくる可能性だってある。
いや、それ以上に危険なことが待ち受けているかもしれない。
探偵とはそういうものだ。
のんきな相棒に、無鉄砲なアリエス。
ボクはしっかりしないといけない。気を引き締めて銀行に向かった。

どうやって中に入るか・・・
なんて考えるまでもなく、銀行の正面扉は開いていた。
銀行の中は、灯りもついていた。
『もうイヤ!いいかげんにしてよー!』
奥から聞こえてきた声は、間違いなく研究室にいた人物の声だ!
その叫び声・・・
いや、泣き声と言ったほうがいいのかもしれない。
そして、金庫室の中にいた人物は・・・
怪人ヤング・ゴースト!?

散らばった宝石の数々・・・
そして、明らかに発動したであろうトラップの山・・・
泣き叫ぶヤング・ゴーストさん・・・
う~ん、これはどういう状況なんだろう。
「どうだね、わたしの考案した究極のセキュリティーは!」
現れたのは銀行長。
どうやら、ヤング・ゴーストがセキュリティー?に散々ひっかかった。
ってことでいいのかな?
でも、銀行にあるはずもない宝石が散らばっているという事は・・・
「わたし、宝石泥棒じゃなーい!宝石を返しに来ただけなのにー」
彼女は、盗まれた宝石を返却するために、銀行に忍び込んだ、と。
そうしたら、数々のトラップに引っかかって泣きべそをかいていた・・・
盗んだ犯人に頼まれて、宝石を返しに来ただけ、ってことか。
この状況は、予想がつかなかった。
とにかく、無事に宝石が戻ってきたんだったら、いいのかな?

翌日。
先生は、いつものように朝刊を読みながら、事件の顛末を考えていた。
ヤング・ゴーストの返した宝石は、無事持ち主に返されたようだ。
ただ・・・
虫入りコハクの宝石だけが、今も行方不明だった。
犯人は捕まっていないが、目的は虫入りコハクだったことは間違いない。
そして、大きなヘビを操って犯行に及ぶという手口。
これは怪盗の手口とは考えにくい。
やはり、怪人結社の仕業なのだろうか?
そして、虫入りコハクの用途とは・・・
― 精霊の存在、怪人結社の暗躍、蒸気機関の暴走 ―
探偵エヴァレットの弟子たちは、いくつもの奇怪な事件を抱えながら、
倫敦万博を迎えることとなった。
少年少女探偵団は、大きなうねりに呑み込まれ、後戻りを許されなかった。
Episode.10 ~虫入りコハク盗難事件~ END
【公式サイト】http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/_vg/lon0.htm
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