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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.4

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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.4

~前回までのあらすじ~

19世紀、蒸気機関が倫敦の街並みを変えつつある頃・・・
少年は、名探偵エヴァレットに見初められ弟子入りをする。
怪しげな怪人たちを相手に、数々の事件を解決していく日々。
しかし、倫敦の街は「万博開催」の舞台を境に、
大きな思惑の中でうねりを見せ始めるのだった。


『精霊』
19世紀の倫敦。
この”世界”では、理性では説明のつかない現象が数多く報告されていた。
― 精霊のしわざだ ―
そんな噂話を、ボクは子供ながらに耳にしたことがあった。

第四話 ~万博の呪い~
元気でオチャメな相棒
ヤンチャでお転婆なアリエス
倫敦を舞台に、ボクたち少年少女探偵団は、色々な事件を乗り越えてきた。
だから、ボクたちはちょっと浮き足立っていた。
いや、ボクらだけじゃなくて、倫敦の街全体が浮き足立っていた。

― 倫敦万博大博覧会 ―
海を越えた世界中の異国から、珍しいものや最先端の機械が集まってくる。
その万博開催を、みんなワクワクして待っている。
そんな中、港の倉庫では最近おかしな事件が起きていた。
青白い光の物体。
突然消える人影。
港の人の体調不良。
エヴァレット先生のもとには、その手の相談が相次いでいるらしい。
だけど、探偵先生はこの手の事件には興味ないみたい。


オバケとか怪奇現象は、ここ倫敦の街でもよく聞くけど・・・
きっと何か仕掛けがあるか、オバケと見間違う原因があるはずなんだ。
ボクはアリエスと一緒に、港の怪事件を捜査することにした。
倫敦中心地から南西の方角、そこに港がある。
どうも、港の倉庫で働いている人は、みんな体のダルさを訴えている。
口をそろえて、“万博の呪い”じゃないかと言うんだ。

「土地の者が・・・混乱している・・・」

波止場に怪しい人物が一人、ブツブツとつぶやいていた。
暗い顔をしていて、奇妙な雰囲気をまとっている男の人。
見かけない顔だけど、この街の人なのかな?
捜査に行き詰ったボクたちは、エヴァレット先生に助言をもらうことにした。


「呪いか・・・そういうことに詳しい奴がいたっけ」
やっぱり先生は、『その手』の事件には興味ないみたい。
だから、ある人物を訪ねてみるよう勧められた。
古いアパートに住んでいて、 “その手の探偵業”をしている、ヴァージルという名前の人だそうだ。
人間嫌いの偏屈者らしい。
ボクたちは、ヴァージルさんが住んでいるという、開発地区の古びたアパートへと向かった。


              「あのひとは・・・・でかけたよ・・・・」
「・・・感じる・・・」
      「・・・・よそ者の・・・気配・・・」
                  「潮の香りがする場所に・・・・」

アパートに、ヴァージルさんはいなかった。
だけど、部屋の中の草花が、突然しゃべり出したんだ!
でも、不思議と怖くはなかった。
その幻想的な光景に、ボクは頭の中が真っ白になっていた。

今、ボクはとんでもない事件へと、足を踏み入れようとしている気がした。
これまで解決してきた事件とは違う。
とても異質なモノが相手になるような・・・
だけど、ボクは・・・いや、アリエスだって怖気づいたりしない。
お互い不安は口にはせず、草花の言う”潮の香る場所”へと向かった。


アリエス 「エヴァレットさんの教えてくれた人ってあの人じゃない?」
ボクたちはヴァージルさんを見つけた。

『精霊探偵』
精霊・・・?なんとも奇妙な肩書きの探偵だ。
気弱な話し方、内気で人見知りの激しい人みたい。

どうやらヴァージルさんは、今回の事件の原因を突き止めたらしい。
倉庫の中には、万博のために運び込まれた展示品が収められている。
その展示品に問題がある。
だけど、倉庫内には警備員さん以外は入ることができず困っていた。


となると、笛吹き男事件のときみたいに、子どものボクたちの出番だ。
倉庫の中に通じていそうな、排気ダクトを見つけた。
当然、アリエスに強烈な罵りを受けちゃったけど・・・
でも、今さらそんなこと言ってられないんだ!
もう、この事件から後戻りはできない。そんな気がしたから。


青白い光の物体 ―
エヴァレット先生が読んでいた新聞に載ってた怪奇現象。
倉庫の中に入ったボクたちの目の前に、その奇怪な物体がうごめいていた。

いざとなれば、ボクたちだって戦える!
そのつもりだったけど・・・
今まで相手にしてきたのは、ちびっこギャング団、害虫、間抜けな怪人。
でも、こいつは違う!!
生物なのかもわからない。

『精霊』

もしかして、これが精霊なのか?

ヴァージル「どうして話を聞いてくれないんだ?・・このままじゃ、いけない」


何かに憑りつかれたような、邪悪な気配をまとった物体。
ボクたちは、ヴァージルさんと一緒に戦うしかなかった。
ボクも、アリエスも、必死に攻撃したけど、相手に効果があったとは思えなかった。
だけど、ヴァージルさんは違った。
まるで、異次元空間から精霊を召喚して戦っているようだ。
・・・この人はいったい何者なんだ!?

倫敦で生まれ育ったボクの常識が、音を立てて崩れてゆく。
“相棒”と一緒に駆けまわって、人々のお願いを解決していく日々・・・
アリエスがやってきてからは、仲良くしようと奔走していた・・・
そうか。
今までの日々は、『探偵ごっこ』にすぎなかったんだ。
探偵業を甘く見ていたのかもしれない。


邪悪な物体を消し去ったヴァージルさんは、精霊について教えてくれた。
万博の展示品である石像。
この石像に宿りし“精霊”が、突然異国に連れてこられて混乱したのだという。
その混乱が、倫敦に住まう精霊も怯えさせた。
この倫敦の街にも、本当に精霊が住んでいたんだ・・・

ボクたちは、異国に連れてこられた精霊を、故郷に帰してあげることにした。
石像の破片を港の船長さんに渡し、母国へ持って帰ってもらった。

万博の呪い事件
ボクの人生を変えた、とても大きな事件だった。
本当に疲れた一日だった。
未だに頭の中では、今日の出来事が整理できずに混乱している。
たまにはアリエスの家にあるような、ふかふかのベッドで眠りたい。
ボクだって、そんな気分になる日だってあるんだ。

Episode.4 ~万博の呪い~ END

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