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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.17

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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.17

~前回までのあらすじ~

19世紀、蒸気機関の発明により、めまぐるしい発展を見せる倫敦。
少年は、名探偵エヴァレットの弟子として探偵業を営んでいた。
順風満帆に思えた彼の人生は、ひとりの探偵との出会いにより
大きな陰謀に巻き込まれてしまうのであった。
そして今・・・
その陰謀が倫敦を支配して、少年たちの前に立ちはだかる。


ボクにとって、生まれ育った倫敦の街は唯一の「世界」だった。
だから、ボクは「世界」を守りたいんだ。約束したから。
人生でもっとも長かった一日。
何もかもが変わってしまった、忘れることのできない一日だった。

第十七話 ~エヴァレット抹殺計画~
エヴァレット「今日の朝食は質素になりそうだよ」

倫敦中の蒸気が止まってしまった。
先日の蒸気システム故障に次いで、またもや蒸気トラブルが発生。
ボクと先生は、大家さんのミスマーガレットと同じ建物を借りていて、
食事はマーガレットさんのメイドさんに作ってもらってるんだ。
まあ朝食なんてこの際どうでもいいんだけど。

「悪いヤツは、こういう時に大変なことをするものなんだよね」

楊宗元、ホイヘンス博士をなくした怪人結社だけど、
エヴァレット先生は警鐘を鳴らしていたことを思い出した。
ボクは街の様子を見てまわることにしたんだ。


機械動物の暴走が収まった矢先のできごと。
倫敦市街に平穏が訪れる間もなく、街はまたしてもパニックに陥っていた。

アリエス「よくわかんないケド大変なことになってるみたいー」

蒸気管理局にできた人だかりの外で、困惑しているアリエスがいた。
局員の説明によると、蒸気ボイラーは平常通り稼働しているそうだ。
ただ、蒸気の“熱”がどこかに消えてしまっているという。
誰かがエネルギーを奪ってるってことか?
その”熱”の行方を追えば、事件の真相を突き止められそうだ。

ボクたちは、蒸気の熱が消えていることを先生に報告した。
とたんに、先生の雰囲気が変わった。

「どこか一か所に蒸気が溜まったら大爆発を起こす可能性がある」

手分けして蒸気の行方を探すことになった。
先生は気になることがあるそうで、万博会場へと向かった。
ボクたちは、蒸気を多く必要とする場所を調べることになった。

ミスマーガレット「エヴァレットさんが動き出したね。あの目は本気だよ。」


多くの蒸気エネルギーを必要とする場所・・・
真っ先に思いついたのは地下鉄だ。
倫敦中心地を走っている地下鉄の駅は4か所。
そのどれもが蒸気を供給できない状態で運休になっていた。
途方に暮れていると、気が付けば巨大スチームの前にいた。

相棒「アニキー!パイプがいっぱいだー!」

蒸気管理局が整備している不気味な巨大スチーム。
よく見ると、いつもよりも蒸気を送るパイプの数が増えてる!
さすがは我が相棒。
ようやく有力なヒントを手に入れることができた。
この不自然に増えているパイプを追っていけば、蒸気の行方がわかるはず。


ボクたちは倫敦の寒空を眺めながら、見慣れないパイプを辿って行った。
その先は・・・倫敦万博会場方面だ。
会場にいたエヴァレット先生と合流して、事の経緯を報告した。
先生はすでにここまでは推理していたようだ。
きっとボクたちを信頼して、事実の裏取りのために動いていたんだろう。

「だが実際には会場に熱は来ていない・・・ふムん・・・地下か?」

消えている蒸気の正確な量を調べるため、先生は蒸気管理局へ向かった。
倫敦一の名探偵が目の色を変えて動き出した。
ボクらはここでお役御免かな・・・

「ヤング・ゴースト参上~~!!」


・・・いつもトラブルを運んでくるマヌケなヤツが登場だ。
とはいえ、彼女は『天球運行観測機』事件で怪人結社と行動していた。

ヤングゴースト「って、あれ?エヴァレットさんはぁ~??」

スキを見せてはいけない。コイツは敵の可能性が高いんだ。
こんなトコに何しに来たのよと、相変わらず食ってかかるアリエス。
そんなアリエスを完全に無視して、彼女は手紙を差し出した。

「じゃ、エヴァレットさんにこれ渡しといてねー バ~イ」

・・・ラ、ラブレター?
突然すぎて言葉を失うボクたち。差出人は・・・・・・

『エリザベス・シダル』

シダルって、あの恐竜展の研究員から!?

「身の程知らずってゆーのはこーゆーことよね!!」

『ドラゴン事件』を引き起こした張本人のシダル博士。
ボクらの前で告白をして、先生はあまりに無残に振られたわけで。
ヤングゴーストが絡んでる限り、ロクでもない展開が予想できるけど。
ブツブツと文句を言うアリエスをなだめつつ、
ボクたちはエヴァレット先生を追いかけた。


イヤな予感がした。
倫敦市街に漂う、この独特のオイルのにおい。
蒸気の止まった倫敦の喧騒の中に、不気味な機械音がかすかに響く。
急いで先生の向かった蒸気管理局へ向かった。
そして、局員とデータを測量していたエヴァレット先生を見つけた。

「えっ?ボクに手紙?」

手紙を開いたとたん、先生は大慌てで走り出して行ってしまった。
アリエスは呆れ気味にグチをこぼす。
さて、これからどうすればいいのか。
ボクは事件を整理しようとソファーに腰を掛け・・・

そして戦慄が走る。


官庁街に、泣き叫ぶ悲鳴がこだまする。

背筋の凍る風景が広がっていく。

機械兵の大群が押し寄せた。

絶望すらおぼえる光景だった。

あっという間だった。倫敦全域は、機械兵に占拠されていた。


万博会場の裏に、禍々しい建造物が突如として現れた。
遅かったんだ。
水面下で恐ろしい計画が進行していた。
楊宗元の消滅、ウェイン&ガース、ホイヘンス博士の逮捕。
機械兵の製造ルートを絶つことができたと思い上がっていた。
相手を甘く見ていた。

『悪いヤツってのは、こういう時に大変なことをするものなんだよね』

ただただ、エヴァレット先生の言葉が頭の中で響いていた。

倫敦はたった今、我々怪人結社が占領した!
承知のことと思うが、市内各所に2万機の装甲兵を配備した!
いかなる軍事力をもってしても取り払うことは不可能である
そして今、この時を持って宣言する!
我々はこの倫敦を拠点とし、全世界に対して宣戦布告する!
政府当局は、今より24時間以内に我々怪人結社に対して
倫敦統治権の委任を認めよ!
もし要求を飲まぬ場合は、実力を持って諸君らを迎えよう!
その手始めとして、倫敦を代表する探偵

ジョン・エヴァレット・ミレイを、明朝 処刑する!


Episode.17 ~エヴァレット抹殺計画~ END

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