カワイイ娘ニハ旅ヲサセヨ

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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.9

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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.9

~今回の語り部~

アリエス・アイヴォリー

万博開催を直前に控え、倫敦の街中の活気は最高潮。
わたしはエヴァレット先生と会場の対策本部を任されたの。
今、先生は大忙しでなかなか会えないけれど、
名探偵の助手として恥じないよう気品を忘れずに、
可憐に、優雅に、しとやかに・・・
怪人たちをやっつける女探偵になるんだから!

倫敦万博まであと5日。ホテル街には、当日が待ちきれない旅行者の姿も。
パパは大学のお仕事の関係で倫敦市外におでかけ中。
わたしは今日も、ステキなエヴァレット先生に会いたくておめかし中。
先生と一緒に会場の警備だなんて、なんだかワクワクしてきたわ。

第九話 ~屋根上の怪人~

市長 「ぜひ、逃げ出した機械メイドを連れ戻してほしいんですよ」

先生と一緒にお仕事のお話をしたかったけど、どうやら先客みたいね。
わたしは扉越しに依頼内容を盗み聞きっ♡
ちょっとふしだらな気もするけど、わたしは探偵。
だから、まあいいわよね。

どうやら万博提示予定だった“機械メイド”が勝手に逃げ出したみたい。
“機械メイド”って、大きなブリキ人形みたいなものかしら?
機械が勝手に動くなんて気味悪いけど、わたしは機械の兵士をこの目で見た。
もしかしたら、あの品がない怪人結社の連中の仕業じゃないでしょうね。


先生は万博警備の打ちあわせで、ヨークシャーに出張しちゃうみたい。
はぁ~・・・
ってことは結局今日もアイツと一緒に行動なのね。
まあいいわ。
先生の負担を減らすためにも、わたしたちで事件をさっさと解決するわよ。


でもその前に。
先日のよごれ仕事で、お気に入りのお洋服が台無しになったから
アイツの口座に振り込まれた報酬金で、ドレスを仕立ててもらうわ。
小さい頃からの夢だった、最高級のシルクのドレス。
なんだかウェディングドレスみたい。
って、よく考えるとアイツに買ってもらったみたいで癪だわ。

こういうのって、周りから見たら普通にデートよね・・・
なによ!アンタなんか召使いみたいなもんなんだからね!


いつまでも遊んでいられないので、まずは機械メイドの聞き込み。
『探偵は足で情報を稼ぐ』
先生が最初に教えてくれた、探偵の心得。
倫敦の街はたくさんの人がいるから、きっと事件の糸口となる情報がある。

機械メイドの目撃例はけっこう多いみたい。
その目撃者のほとんどが、”上空”に飛んでいたと言う。
・・・大鷲にでももっていかれたのかしらね。
さらに、屋根上が騒がしいという情報も多いわ。


『おてんば娘』ってまたパパに呆れられちゃうかもしれないけど、
まずは妙な情報の多い屋根上を捜索しなくちゃ。
あまり入りたくなかったけど、アイツの屋根裏部屋から上がることに。

倫敦の建物の屋根上は、入り組んでるけど密接に建物が建ってる。
落っこちたらタイヘンだけど、そんなに危なくないわね。
ただ、蒸気ダクトが管を巻いて這う姿は、ちょっと気持ち悪いわ。
蒸気機関だらけの街並は、わたしもアイツも好きじゃない。


ロイヤルホテル方面を抜けて、さらに高い建物を登っていく。
その先でわたしたちは、予想外の人と出会った。

ヴァージル「・・・泣いてるんだ・・・寂しくって・・・はやく・・・・・・探さなきゃ」

わたしにとっては、呪いの石像事件依頼の再会。
相変わらず何を考えてるのかよくわからない人ね・・・
多くを語らず、トボトボと歩いて行ってしまう。
わたしたちは、精霊探偵ヴァージルのあとをついていった。


・・・アイツら!
死体安置所で武器を密輸していた、品のない怪人結社じゃない!?

軍人「・・・装甲兵を完成させるためにどうしても必要なのだ。無能なやつらめ」

指示を出していたトサカ頭の軍人に叱られている、ヘンな靴の二人組。
アイツらも機械メイドを探していたなんて、少々厄介ね。
とっつかまえてやりたいけど、屋根上での戦いはキケン。
まずはアイツらよりも先に、機械メイドを見つけることが最優先。
どうもヴァージルは機械メイドの場所がわかるみたいだし。
・・・って、なんでわかるわけ?


倫敦警察署の屋上、スコットランドヤードでうずくまっている女の人。
機械メイドは、羽をたたんだコウノトリのように佇んでいた。
想像してた機械とは違った。
この機械メイドが、まるで大空を飛ぶように屋根上を移動していたなんて。

ヴァージル「彼女の中に・・・機械仕掛けとは違う、何かが生まれようとしている・・・・・・」

虚ろな目でうつむく機械メイドは、なぜだか苦しそうな表情に見えた。
ほんとうに機械なの?
ヴァージルの言った“何か”って、もしかしたら感情のようなものかしら。
それは、自分の意志を持った人形。
もしも、万博の”展示物”として飾られ続ける運命にあるとしたら・・・

ねえ、ヴァージル。
倫敦ではいったい何が起きようとしているの?
肝心なことは一切口にしてくれない彼。
悲しみを帯びた彼の顔を見てしまうと、聞きたくても聞けないままだった。

Episode.9 ~屋根上の怪人~ END

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