- 2006年3月12日 14:37
■1995年 9月24日
今週は本当に色々あった…
いや、ある意味運命的ともいえるべき週だろうか。
俺と彼女が知り合うキッカケともなった日があったのだから…
俺はここ最近、
日常に顔を出す様々な煩悩を取り払う為、
しばらく学業、それも自分が苦手な理数系の
問題に専念する事にした。
そして昼休み中、数学の予習をしていると
後ろから誰かが鈍器の様な物で俺の後頭部を叩く音がした。
気がつくと、目に入ったのは骸骨の模型に、
試験管、ホルマリンづけにされた蛙。
そう、理科実験室の中だった
そこで俺は何故かベッドの上に横たわり
金属バンドの様な物で
四股を固定されている自分を確認した。
そして、上半身露になった自分の腹周りを確認すると
そこには何か見慣れない記号で
端々にテキストが刻み込まれていた。
こっこれは一体!?
俺が自分の身に起きているそんな不可解な現象に
驚いていると彼女は姿を現した
ほっ、惚れた!
妖艶な美声に、クールな目つき。
華奢なボディラインに薬剤の香り漂う髪。
そして俺が身を任せていると彼女は耳元でこう囁いた。
俺「はい…」
そして夢虚ろな実験室の中、
俺は彼女の人体実験を
なすがままに受け入れた。
そしてどの位時間が経ったのか、気づけば放課後。
俺はその彼女の人体実験が始まる前の状態で
元通り教室の自分の席に座っていた。
あれは夢だったのか…俺がそんな事を考えていると、
実験前に自分が勉強していたノートの端に達筆な字体で
メッセージが書き込まれているのを確認した
何々…
紐緒さんか…今度、好雄の家に電話をかけて
彼女について聞いてみよう。