- 2006年3月12日 14:32
■1995年 9月1日
今週から新学期。
と、まずクリアしないといけない問題が二つ程あって…
一つはこれ
で、もう一つはあれ
な訳である。
うーん…あれの方はまあ部活への出席日数を
自習に変えて減らす事で何とかなると思うのだが
これはなあ…学校に登校する事で
席の近さにより嫌でも近くになるし
何より意識すればする程、小学生の頃に
親戚付き合いで無理やり飲まされた焼酎のお陰で
泥酔になった時みたいな気分になり酷く憂鬱だ。
と、まあ新学期早々俺の雑念thinkingは留まる事を知らない訳で、
俺はこの状況を打破する為に新学期1日目の
9月1日直接穴吹に話を聞く事にした
そして、2時限目の歴史が終了した時、
俺は思い切って穴吹に声をかけてみた
俺
「なあ、穴吹」
穴吹
「何だい田中君?」
授業を終えると同時に、
俺はくるりと後ろを振り向き穴吹の
顔を間に当たりにし、その表情に
1学期と微妙な変化があるのを見逃さなかった
パッチリと見開いた二重の目。
そして希望に満ち溢れた口元。
何より潰れたニキビは消え、
綺麗な肌色は瑞々しく活気を感じさせる。
こっコレわっ
恋してる漢(おとこ)の姿だ!
俺
「いや、なんでもないんだ。ごめんな」
俺はそういってその場を凌いだ。
そして俺にとって3学期までの永い3ヶ月間が幕を開けた。