きらめき白書 【穴吹雄誤】
エレキテル
- 2006年12月10日 13:17
1996年 9月14日 土曜日
あいかわらず俺は河合さんのことばかり
考えていた。
はぁ。。。。。
俺がふさぎ込みながら
ロビーのあたりをうろうろしていると
好雄に声をかけられた。
好雄「さあ行こうか!雄吾!」
「????????」
好雄「何びっくりした顔してんだよ!
今日またナンパしに行くって約束
したじゃんか??」
そういえばそんな約束したなぁ。。。
河合さんのことばかり考えてて
すっかり忘れてた。
「そうだったな。
はぁ。。。。。。行こうぜ。」
好雄「何だお前??ひょっとして
まだこの前のコのこと引きずってるのか??
そんな気の抜けた声出すなよ!!
俺だってなぁ。。。。」
確かに
いつまでも河合さんのこと
引きずっててもしょうがないしな。。。。
よし!!今日は開き直って楽しもう!!
「よし!!行こうぜ好雄!!」
好雄「おお!!その意気だぜ!!
俺ここで待ってるから早く着替えて
用意して来いよ!!」
「わかった!!」
こうして俺の運命の修学旅行5日目が
始まった。
「好雄!ナンパするってどこでするんだ!!」
好雄「ナンパの基本は人通りの多い所だぜ!!
とりあえず中心街に行ってみようぜ!!
札幌の中心街と言えばやっぱりすすきのだぜっ!!」
「。。。。。。。。。。。」
好雄「。。。。。。。。。」
「。。。。。全然人いないぞ。」
好雄「おかしいなぁ。。。。。
そっか!!今日普通に平日だからみんな学校とか会社
いってるのか!!
あはははは!!!」
「。。。。。。。。。」
好雄「そうだなぁ。。。。。。。
観光スポットに行ってみるか!!
クラーク博士像とかどうだ??
この前みたいに他の学校の修学旅行生がいるかも
しれないぜ!!」
「。。。。。この前みたいに。。。。」
好雄「何ぼんやりしてんだ??
そうと決まったらさっさと行こうぜ!!」
「。。。。お、おう!!」
「これがあの有名なクラーク博士かぁ!!
Boys Be Ambitious。。。。。
少年よ大志を抱けか。。。。」
好雄「女のコいないなぁ。。。」
「。。。。お前には無縁の言葉だな。」
好雄「俺にだって大志くらいあるぜ!
!!!!!!!!
おい雄吾!!後ろ!!!」
「お前なぁ。。。。
ごまかそうとしても。。。。
うわっ!!!!!
熊だ!!!!」
好雄と穴吹「逃げろーーーーー!!!!!!」
「はあはあ。。。。。
危なかった。。。。
何とか逃げ切ったみたいだな。。。」
好雄「はあはあ。。。。
俺達逃げ足だけは速いもんな。。。」
「お前だけだよ!!」
好雄「まあ二人とも無事だったしよしとしようぜ!!
あれ????
おいっ!!!
あれ河合さんじゃないのか???」
!!!!!!!!!!!!
確かにそこにいたのはまぎれもなく河合さんだった!!
「。。。。。。。。。」
好雄「雄吾??どうした??」
「。。。。。い、いや。。。」
好雄「話しかけてこいよ!!
今ここで行かなかったら一生後悔するぞ!!
俺のことは気にしなくていいからさぁ!!」
「。。。。。ありがとう好雄。。。。」
俺は好雄を後にし、河合さんに話しかけにいった。
「ややややややあ!!!!」
河合「!!!!!!!!!!
穴吹君!?
どうしたの!?」
「また友達とはぐれちゃって。。。。」
河合「あはははははは!!
穴吹君もなの!?
私もまた友香理とはぐれちゃった。。。。」
「。。。。。。。。。」
河合「。。。。。。。。」
「ああああああああの。。。。。。」
河合「どうしたの??」
「よよよよよかったら俺と一緒に
自由行動してくれませんか??」
河合「。。。。。。。はい。」
「!!!!!!!!!!
ほんとに????」
河合「うん。」
「じゃあ今日一日思いっきり楽しもう!!!」
俺と河合さんは残り少ない修学旅行を
目いっぱい楽しんだ。
一緒にラーメン食べて
一緒にアイス食べて
一緒にゲームセンター行って
一緒にガラス細工を見て
そして日が暮れかかった頃
俺達は小樽運河に来た。
「今日は楽しかったよ!!」
河合「私も!!
修学旅行楽しかったなぁって胸張って言える!!」
「かかか河合さん。。。。。あの。。。。」
河合「どうしたの??」
「。。。。。。。。。」
河合「。。。。。。。。。」
再び二人の間に沈黙が流れた。
「おおおおお俺!!
この二日間河合さんのことばかり考えてた!!!」
河合「。。。。。。。。
実は私も今日穴吹君に会えるかもしれないって
気がしてたんだ。」
「かかかかか河合さんのことが好きだ!!!」
河合「私も。。。。。。」
「。。。。。。。。」
河合「。。。。。。。。」
長い沈黙の後二人は寄り添い
そしてキスをした。
体中に電撃が走ったようだった。
その後俺達はお互いの連絡先を交換して別れた。
こうして俺の修学旅行は終わった。
ちなみにこの過密スケジュールを作った張本人で
ススキノで豪遊しまくりたいと言っていた
引率教師の梅草和秀教諭は
ススキノにたどり着く前に
JR札幌駅で女子高生のスカートの中身を
手鏡で覗こうとしていたところを
警察官に取り押さえられススキノにはたどり着けなかった。
- Comments: 0
- TrackBack (Close): 0
BOYS BE...
- 2006年9月 9日 12:53
1996年 9月13日 金曜日
一緒に自由行動をしてくれる
女のコのあてはなく
結局俺は好雄と行動することになった。
自由行動の日の朝
好雄と待ち合わせをしていた
ロビーで待っていると
しばらくして好雄と
もう一人見覚えのある顔がやってきた。
「田中浩二」だ。
好雄「よう!雄吾!元気だったか??」
「おはよう。元気かって言ったって昨日会ったばっかじゃんか。
朝からボケかますなよ。」
好雄「わりーな!そうそう浩二も俺らと一緒に行動したいらしいんだけど
いいか??去年俺らと一緒のクラスだった田中浩二だよ。」
「俺はいいよ。」
好雄「そっか!おーい!浩二!
大丈夫だってさ!」
「田中浩二」はなにやら青ざめた表情を浮かべていた。
好雄「どうしたんだ??浩二??
早く行こうぜ!!」
「田中君も一緒に来るかい??
今日一日よろしく!!」
田中「い、いや。。。。。
俺用事思い出してさ。
悪いな好雄。」
好雄「なんだー??それならそうと
先言ってくれよ。
それじゃ行こうぜ雄吾!」
「ああ!それじゃ田中君また!!」
田中「あ、ああ。。。。。」
俺達は「田中浩二」を残し
ホテルのロビーを後にした。
(どうしたんだろう??田中浩二。
すごい青ざめた顔してたから
よっぽどな用事があったんだろうな。)
「なあ、好雄どこに行く??」
好雄「大通り公園なんてどうだ??
札幌でナンパって言ったら大通り公園か
市街地って聞いたぜ。」
「なななナンパするのか??」
好雄「当たり前のこと聞くなよ!!
せっかくの修学旅行男二人なんて悲しすぎるだろ??」
「そうだけど。。。。ナンパかぁ。。。。」
好雄「何??まさかお前びびってるのか??」
「ばばばばばばかなこと言うなよ!!!」
好雄「ふふふふ図星か??」
「いいいや、せっかくだから観光したいと思ってさ!!」
好雄「分かったよ。じゃあまず時計台にでも行ってみるか。
修学旅行で来てる女のコもいるかもしれないな。」
こうして俺達はまず時計台を見て回ることにした。
「すごいな!!」
好雄「。。。。。。。」
「好雄??」
好雄「。。。。。。
わるい!女のコ探すのに夢中になってた。」
「せっかく時計台に来てるんだからもっとちゃんと見ようぜ!!」
好雄「そんなの後で写真で見ればいいだろ!!
それより今は女のコの方が大事だよ!!」
「。。。。。。」
好雄「おっ!!
おい雄吾あの2人組なんてどうだ??
一人は微妙だけどもう一人はなかなかだぞ!!」
俺は好雄が指し示す方に目を向けた。
確かに一人はかわいい!!
俺のタイプだ!!
好雄「じゃあ決まりだな!!
俺が声かけるからお前ちょっとついて来い!!」
「ちょ、ちょっと待てよ!!」
好雄は俺の制止など気にも留めず
女のコのところに向かっていった。
好雄「かわいいね!!どこから来たの??」
女のコ達「。。。。。。。」
好雄「俺らは修学旅行で東京から来てるんだ。
名前なんていうの??」
女のコ達「。。。。。。。」
好雄「俺早乙女好雄。でこいつが穴吹雄吾って言うんだ。
今何してるの??」
女のコ達「。。。。。。。。」
こんなカンジで全く会話は成立せず
ただ好雄が一人で話してるカンジだった。
こりゃ無理だな。。。。。
好雄「えっと。えっと。。。。。。。
。。。。。。。。。
おい!雄吾もなんか話せよ!!」
「えっ!!!!
あああああ安室奈美恵好きですか???」
女のコA「別に。。。。。。」
。。。。。。。。。。
女のコB「私は好きだよ!!」
!!!!!!!!!!!
なんとかわいいコの方が俺の話に
答えてくれたのである。
好雄「お、俺も大好きなんだよ!!
俺はBODY FEELS EXITが好きだなぁ。
あ、そうだ名前教えてよ!!」
女のコA「私は河合まりもって言います。
私達も修学旅行で東京から来てるんだ。」
女のコB「私、揖斐原友香理。」
好雄「二人ともいい名前だね!!
じゃあ俺達とカラオケなんてどう??
一緒にアムラーしようぜ!!」
河合「どうしようっか??」
揖斐原「私は無理。」
好雄「イビちゃんそんなこと言わずに頼むよ!!」
揖斐原「無理。彼氏いるもん!!」
好雄「そっかぁ。。。。
ごめんね。それじゃあ!!」
河合「なんかごめんね。。。。」
一応会話にはなったものの
結局ダメだった。
まあナンパなんてこんなもんだろう。
でも河合さんかわいいしいいコだったなぁ。。。。
好雄「ちくしょー!!次行くぞ!!次!!
大通り公園の方に行ってみようぜ!!」
「あ、ああ。。。。。」
場所を大通り公園に移して
再びナンパを始めた俺達。
しかし無視されて終わるケースがほとんどで
たまに会話に発展することがあっても
用事があるからとか何かと理由を付けて
断られる。
好雄「あれ??おかしいなぁ。。。。
こんなはずじゃないのに。。。。」
「ゆうか好雄ナンパ成功したことあるのか??」
好雄「ない。」
「おいおい。」
好雄「でもこの旅行ではきっと成功するはずだ。
そういう予感かする。。。」
「。。。。。。」
好雄「あっ!かわいいコ発見!!
行くぞ雄吾!!」
「俺いいよ。。。。」
好雄「なんだよやる気ないのか!!
じゃあ俺一人で行ってくる!!
お前はちょっとここで待ってくれ!!」
「お、おい!!」
そう言うと好雄は俺を残し
女のコを追いかけていった。
(なんだよ好雄のヤツ。
でもどうせすぐ失敗して戻ってくるだろう。)
そう思い人間観察をしながら
俺は時間をつぶしていた。
(なかなか帰ってこないなぁ。。。。
探しにいくか。)
好雄がなかなか帰ってこないので
俺は周辺を探してみることにした。
しかしいくら探しても好雄の姿は見付からない。
おまけに初めて来た札幌。
気付くと俺が迷子になってた。
(はぁ。。。。。。
なんてさえない修学旅行なんだ。。。。)
俺がへこんでいると
見覚えがある姿が目に入った。
河合さんだっ!!
しかしいるのは河合さん一人で
イビちゃんはいない。
どうしたんだろうか??
俺は河合さんの方に向い
思い切って
話しかけてみることにした。
「かかか河合さんだよね??
一人でどうしたの??」
河合「さっきの。。。たしか穴吹さんでしたっけ??
友香理とはぐれちゃって。。。。
一人でホテルに戻ろうと思ったんだけど
道に迷っちゃって。。。。」
「そそそうなんだ。おお俺も友達とはぐれて
道にも迷ってたんだ。かか河合さんは
どこのホテル泊まってるの??」
河合「私はビルトンホテルだよ。
「じゃじゃあ俺達の隣のホテルだね。
。。。。。。。
よよよよよかったら一緒にホテルまで戻ろうよ。」
河合「。。。。。うん!」
こうして俺は河合さんと
一緒に行動することになった。
全く道の分からない二人が集まったところで
やはり道はわからず
なかなかホテルは見付からない。
しかし
河合さんと一緒にいる時間は楽しく
時間を感じさせなかった。
じょじょに打ち解けてきた
俺達は
だんだん会話もはずんできた。
「かかか河合さんって彼氏とかいるの??」
河合「3ヶ月前までいたんでけど
相手に浮気されたから別れちゃったんだ。」
「そうなんだ。おおおおお俺だったら絶対河合さんを
泣かすようなことはしないのに。。。。」
河合「ありがとう。穴吹くんってやさしいんだね。」
「かかか河合さんだからやさしくしたいんだよ。」
河合「。。。。。。。」
「。。。。。。。。」
二人の間に沈黙が流れた。
しかしその沈黙は決して
気まずいような沈黙ではなかった。
「あ、あの。。。。
おおおおおおおお俺。。。。。。」
俺が話しかけた時だった。
河合「あっ!!ホテル見付かったよ!!」
河合さんが指さした方にホテルがあった。
河合「ありがとう穴吹くん。じゃあね。」
「。。。。。。。。
ままままま待って河合さん!!」
河合「えっ!!!!!」
「。。。。。。
やっぱり何でもないんだ。じゃあね。」
河合「。。。。うん。」
俺は勇気をふりしぼることが
できなかった。
こうして俺達は別れた。
連絡先も知らないし
もう会うことができないだろう。
しかし
河合さんと別れようとした時
自分の中にある
「好き」
という気持ちに俺は気付いてしまったのだ。
その後ホテルに戻った俺は好雄に会うことが
できた。
どうやら好雄もかわいいコを追いかけている内に
道に迷ってしまったらしい。
「。。。。。で
結局ナンパはどうだったんだ??」
好雄「失敗したにきまってるだろ。」
「。。。。。。」
好雄「雄吾明後日の自由行動もナンパ行くぞ!!」
「。。。。。。」
こうして自由行動が終わった。
その夜俺は寝れなかった。
一晩中河合さんのことばかり考えていた。
つぎの日になっても
俺の考えることは河合さんのばかり。
ラベンダー畑に行ったのだが
全くといっていいほど記憶がない。
自分の河合さんへの思いに気付いてしまった俺。
しかし河合さんとはもう二度と会えない。
このジレンマに俺は苦しんだ。
そして修学旅行5日目の朝を迎えた。
- Comments: 0
- TrackBack (Close): 0
浪漫飛行
- 2006年8月14日 12:23
1996年 9月10日 火曜日
おっぱい。。。。。。。
おっぱい。。。。。。。
お
っ
ぱ
い
!!!!!!!!!!!
はっ!!!!!
ようやく目が覚めた。
鏡さんの胸をわしづかみにしてしまって以来
はるか遠くに意識が飛んでしまった俺。
再び意識が戻ってきた時
既に夏休みは終わり
二学期が始まっていた。
この一ヶ月
自分が何をしていたのか全く記憶がない。
しかし無意識の内に
夏休みの宿題はやっていたみたいで
特に問題もなく二学期を迎えることが
出来た。
鏡さんとはあの一件以来口を利いていない。
まあ元々ほとんど話したことがなかったのだから
何ら関係は変わっていないのだろうけど。
ちなみにこの前の撮影で
鏡さんは俺と一緒に撮影をするのが嫌になったらしく
俺は当分の間
鏡さんファンクラブの写真担当をはずされることになった。
あんなことがあったのだから
鏡さんが俺を許してくれることはまずないだろう。
事実上のクビ宣告だ。
はぁ。。。。。。。
花火行ったとか
海行ったとか
お祭り行ったとか
彼女ができたとか
彼氏と初めてキスしたとか
夏休みの思い出を楽しそうに
話すクラスメイト達。
そんなクラスメイト達を尻目に
また生きがいを見失ってしまった俺は
人と交わることもせず
ただただ学校生活を送っていた。
気付けば2学期も一週間が経っていた。
明日からは修学旅行だ。
修学旅行でも鏡さんの
写真担当として同行することが
決まってた俺。
夏休み前には
鏡さんとの仲の進展を思い描きながら
この修学旅行を楽しみにしていた。
しかし今では
鏡さんと一緒どころか
一緒に行動してくれる人もいなく
むしろ気が重い。
行きたくないなぁ。。。。。
こんなふさぎこんだ気持ちのまま
床に就き
俺は修学旅行の朝を迎えた。
とりあえず旅行用の荷物を作り
集合場所である羽田空港に着くと
違うクラスになった好雄から声をかけられた。
好雄「おお!雄吾!
ひさしぶりだな!!
あれ??お前やけに荷物少なくないか??」
「そ、そうか??」
好雄「ああ。だって北海道だぜ!!
防寒着とか入れたら結構な荷物にならないか??」
!!!!!!!!!!!
そうだ!!
北海道だった!!
あんまりにふさぎこんでいたため
俺は行き先すらすっかり忘れていた。
好雄「どうしたんだ??びっくりした顔して。
まあいいや。クラス違うけどもしお互い一緒に
自由行動過ごす女のコいなかったら一緒に
自由行動しようぜ!!じゃあな!!!」
「ああ。。。。。」
行き先が北海道とは知らず
防寒着など何一つ持ってきていない。
スタートから早くもつまづいてしまった
俺の修学旅行。
いったいどうなるんだろう。。。。
遅刻した生徒がいたらしく
飛行機の出発が少し遅れた。
しかしそれ以外は特に大きな混乱もなく
俺達は北海道の釧路に着いた。
修学旅行の日程は
一日目 釧路→摩周湖→阿寒湖→網走 団体行動
二日目 網走→旭川→札幌 団体行動
三日目 札幌 自由行動
四日目 札幌→富良野→札幌 団体行動
五日目 札幌 自由行動
六日目 札幌 自由行動→東京
というカンジだ。
引率教師の
釧路湿原とマリモと摩周湖と
網走刑務所を見つつ
旭川ラーメンを食べつつ
富良野で田中邦衛気分に浸りつつ
ススキノで豪遊しまくりたい!!!
という勝手な要望のため
かなり強引な日程となってしまっている。
特に二日目にいたってはその
強引な移動のため
ほぼ一日中バスの中だ。
また
旅行中の行動は
「団体行動」と「自由行動」に
分かれている。
「団体行動」では
クラスの中で担任教師によって
ランダムに選ばれた男女3人ずつ
のグループで行動し
あらかじめ決められた目的地を
見てまわる。
「自由行動」では
クラスなどは関係なく
自分が仲のよい人などを誘って
自分達が行きたいところを
回ることができる。
なので
わがきらめき高校では
修学旅行の自由行動では
意中の異性を誘って二人で
行動するのが
ならわしとなっており
修学旅行が終わると
毎年何組かのカップルが
誕生している。
ちなみに
俺の団体行動の班のメンバーは
西敏広 兼子剣
灰比要桃子 芝田えり 安田恵子
に俺を含めた6人だ。
面識があるのは
西敏広くらいで
他のメンバーとはしゃべったことすら
ほとんどない。
中でも
灰比要はヤンキーだし
兼子はギャル男だし
苦手なタイプだ。
かわいいコもいないし
団体行動の班ですら
ツキに見放されている。
はぁ。。。。。
もう帰りたいよ。。。。。
俺にとってこの修学旅行は
さぞかし憂鬱な思い出となるに違いない。
初日はまず
釧路湿原を見学した。
が熱心に見ていたのは
引率教師だけで
生徒たちは適当に流してみると
バスに戻り
バスの中で昼寝したり
トランプをしたりして
時間をつぶしていた。
次に
摩周湖を見学した。
がここも熱心に見ているのは
引率教師だけであった。
次に阿寒湖を見学した。
阿寒湖はマリモが有名だ。
ここも
熱心に見ていたのは
引率教師だけであったが
ここで一つ事件が起こった。
なんとうちの班の灰比要が
おみやげ用のまりもの値段を巡って
おみやげ屋のおやじとケンカになり
おやじを殴ってしまったのである。
話によると
おみやげ用のまりもに消費税が
つくことに灰非要が腹を立て
ケンカとなったらしい。
この一件で灰比要は書類送検されることとなり
灰比要は東京に帰されることとなった。
苦手なやつが一人減って少し
ほっとしたが
こんな形で班のメンバーが一人減るとは
何とも複雑な気分である。
ちなみにここで
俺は自分へのおみやげとして
まりもを一つ買った。
この後
網走までバスで行き
網走の旅館に泊まり
修学旅行の初日は終わった。
。。。。。。。
いったい誰のための修学旅行なんだろう。。。。
二日目は
網走刑務所を見学した。
ここは案内係のおじさんの
トークが絶妙でそれなりに楽しめた。
がここから
外に降りることもなく
ただひたすらバスでの移動が続いた。
旭川で1時間団体行動の時間が
あった以外は
ずっとバスの中であった。
移動時間約10時間
気分が悪くなった人 15人
バスの中で吐いた人 2人
バスでもらした人 1人
壮絶な移動の末
俺達はなんとか札幌に到着することができた。
明日はいよいよ自由行動の日。
はぁ。。。。。。
どうしよう。。。。。。
- Comments: 0
- TrackBack (Close): 0
イエローキャブ
- 2006年7月 1日 11:48
1996年 7月28日 日曜日
きらめき高校のアイドル 鏡未羅
その美貌の虜にされた男子生徒は数知れず
その人気ぶりは
学校内外を問わずこの地域においては
安室奈美恵にも勝るほどである
もちろんそんな女のコを
芸能界が放っておくわけはなく
学校の周りには常に芸能関係者がうろうろしており
高校卒業とともに
芸能界入りするのではないかと噂されている。
そんな彼女を愛してやまない男達で
組織されている鏡さんのファンクラブ
「Love mirror」
五万とある鏡さんのファンクラブの中で
唯一の公式ファンクラブで
きらめき高校の男子生徒の
3人に一人が入っている。
「Love mirror」の主な活動は
ファンクラブの会報の発行や
鏡さんを招待しての
誕生日会やバレンタインデーなどの
各種イベントの企画、運営
鏡さんグッズの制作販売
であり
この「Love mirror」において
俺は写真を担当していて
ファンクラブの会報や
ポスターやカレンダー用の写真の撮影を
担当している。
部活でもファンクラブでも
鏡さんを追いかけており
公私ともに鏡さん漬けの忙しい毎日では
あるが
「好きなものに打ち込んでいる充実感」
を感じながら生活している。
そういえばこの前朝比奈さんに
デートに誘われた。
いきなりでびっくりしたけど
うれしかった。
でも今の俺には鏡さんしか見えない。
少しもったいない気もするけど断った。
「Love mirror」のミーティングは
毎週水曜日に行なわれる。
会長の竹田哲也
副会長の的田浩二
会計の岸出司郎
編集の岩田一世
企画の鈴本修
渉外のダン能村
そして
写真担当の俺、穴吹雄吾
の7人の2年生と
その下で活動を行う
4人の一年生の副セクションリーダーの
計11人でミーティングは構成されており
イベントの企画や会報の編集について
話し合われる。
この前のミーティングでは
今年の夏の鏡さんポスターについて話し合われた。
竹田「去年は夏祭りでの恋をコンセプトに浴衣姿の
鏡さんを撮影しましたが今年はどうしましょうか??」
岩田「バニーガール」
岸出「ナース」
鈴本「。。。。。SM」
的場「ジャージでよくね??」
竹田「みなさん真面目に考えてください!!」
ダン「武田久美子風」
岩田「スチュワーデス」
穴吹「裸にタオル」
的場「じゃあ全身タイツはどうよ??」
竹田「もういいです!!俺が決めます!!
ずっと前からの願望だったんですが。。。。。
み、み、み、水着。。。。。
しかもビ、ビビビビビキニとかは。。。。。」
全員「イエーイ!!賛成!!!」
竹田「ホ、ホントですか!!じゃあ今年の夏の鏡さんポスターは
ビキニで決定です!!コンセプトは適当に後付けします。
じゃあ穴吹くん!!」
穴吹「はい??」
竹田「あなたに鏡さんのビキニ姿を撮影してきてもらいます。
かわいく、きれいに、そして。。。。。。
できれば少しいやらしく撮ってきてもらいたい。」
穴吹「わかりました。」
竹田「じゃあ能村君に鏡さんとの交渉はお願いしておくので
詳細が決まったらあなたは鏡さんに電話して
日時を決めてください。お願いします。」
こうして今年の夏の鏡さんポスターは
ビキニ姿に
そして俺が撮影に行くことに決まった。
ダン能村はさすがだ。
みんなが実現はむずかしいと思っていた
ビキニ姿での撮影も
彼の粘り強い交渉の末
鏡さんがおっけーを出した。
しかも
ビキニはなんと鏡さんの自前である。
将来の夢はメジャーリーガーの代理人と
言ってはばかる彼は
やはり只者ではない。
ダン能村と鏡さんの話し合いにより
ポスター撮影は
デートしている雰囲気を出すため
なんと
俺と鏡さんが二人っきりで海に行き
行なうことになった。
日時はテストが終わった後の日曜日に
鏡さんに電話して
二人の都合の合う日を決めるとのこと。
そんなわけで
いつも以上にテストに身の入らなかった
俺ではあったが
幸いにも補習を免れることはできた。
そして日曜日
心臓が飛び出そうなほど
緊張したが
俺はダン能村に言われた通り
鏡さんに電話をかけた。
Trrrrrrrrr
鏡「はい。鏡です。」
「おおおおおおおおお俺、あああああ穴吹と言います。」
鏡「穴吹くんね、能村くんから話は聞いてるわ。」
「ししししし7月28日とかはどうですか???」
鏡「あら??その日は珍しく空いてるわね。
よろしくてよ。」
「じじじじじゃあ7月28日に海の家の前で待ち合わせということで。」
鏡「わかったわ。知ってると思うけど私待たされるの
あまり好きじゃないから遅れないようにね。」
こうして撮影は
7月28日に行なわれることになった。
いつも遠くから見てるだけだった
鏡さんと二人きり
そして鏡さんはビキニ
ビキニと言えば裸も同然
そんなこれから起こりうる
状況を想像するだけで
ドキドキ
ワクワク
ソワソワ
して
この一週間は何も手に付かなかった。
もちろんオナニーも例外ではない。
こんなにオナニーをしなかったのは
オナニーを覚えてから
初めてのことだ。
そんなこんなで一週間は過ぎていき
そして今日
鏡さんを撮影する日がやってきた。
鏡さんは待たされるのが大嫌いなので
絶対遅刻しないように
竹田さんから事前に言われていたため
俺は15分前に海の家の前に着いた。
(あれ???)
ずいぶん早く来たつもりだったが
もう既に鏡さんは来ていた。
(どうしよう。。。。。怒ってるかなぁ。。。。)
「ごごごごごごごめんなさい!!!!!」
鏡「あら??あなたが穴吹くんね。
どこかでお会いしてるような気がするわ。
まあ少し待ったけど許してあげるわ。」
「どどどどどうもすいません!!!!
さささささ早速撮影に入りましょう!!!」
鏡「わかったわ。じゃあ着替えてくるわね。」
そう言うと鏡さんは更衣室の方へ消えていった。
時間にしたらおそらく20分くらいだったのだろう。
しかし色々な妄想が頭を駆け巡り
鏡さんの着替えを待っているその時間は
何時間にも感じられた。
鏡「お待たせしたわね。」
永遠かと思うほど長い時間の後
着替えを終えた鏡さんが俺の前に現れた。
うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
興奮した。
遠くからただ見てることしか
できなかった鏡さんが
裸も同然の格好で目の前にいるのだから。
鏡「どうかしら??」
「さささささ最高ですっ!!!!!!」
鏡「当然ね。じゃあ撮影に入ろうかしら。
海を背景にして撮ってくださる??」
「はい!!!」
こうして二人きりの撮影が始まった。
「鏡さん!!こっち向いて!!」
「鏡さん!!今度は横から撮るよ!!」
俺は鏡さんへのありったけの思いを
フィルムに込めた。
こうして撮影は順調に進み
気が付くと昼すぎになっていた。
太陽の光は一段と強さを増し
正に絶好の海日和となった。
強くなった太陽を目で確認すると
鏡さんは何やらカバンから取り出して
俺に話しかけてきた。
鏡「日が強くなってきたわね。日焼けがこわいわ。
穴吹くんサンスクリーンぬってくださるかしら??」
「え????????」
「えーーーーーーーーーーーー!!!!!」
鏡「早くしてくださるかしら??」
そう言うと鏡さんは水着の紐をほどき
うつぶせになった。
俺は頭が真っ白になった。
(ど、どうしよう。。。。。)
もう自分の頭の中は何が何だか
分からないくらい混乱していたが
鏡さんを待たせるわけにはいかない。
「しししししし失礼します!!!!!」
俺は意を決し
鏡さんの体へと手を伸ばした。
ぴと!
鏡さんの肌に触れた瞬間
俺の中の何かがはじけた。
うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
俺は一心不乱にサンスクリーンを
塗りたくった。
あまりの幸せにその時自分が
何をし何をしゃべったかは覚えていない。
鏡「ちょっと、くすぐったいわね。」
(はっ!!)
鏡さんのそのひと声で俺は我に返った。
我に返った時
なんと俺の手は鏡さんの胸をわしづかみにしていた。
お
お
お
おっぱいーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
俺の意識ははるか遠くへ飛んでいってしまった。
「おっぱい。。。。。」
鏡「。。。。。。。。」
この一件で二人の間には気まずい空気が流れた。
鏡「今日はつまらなかったわ。それじゃ失礼するわ。」
「おっぱい。。。。。。」
こうして二人きりの撮影は終わった。
鏡さんとの距離は確実に遠ざかってしまった。
おっぱい。。。。。。。。。
今月の穴吹
- Comments: 0
- TrackBack (Close): 0
スカウト
- 2006年5月21日 11:27
1996年 6月12日 水曜日
カメラ片手に鏡さんを
追いかけるようになって3ヶ月
日々努力はしているのだが
なかなか会心のショットは撮れない。
この前なんかは体操着の鏡さんの写真を
撮るために授業をサボって
鏡さんのいるB組の体育の授業に潜入した。
その結果撮れた写真がこれ
やはり彼女と仲良くなって
ちゃんと撮らしてもらうしかないようだ。
でも彼女の周りにはいつも
大勢の取り巻きがいて近づくことさえままならない。
彼女を撮るのはあきらめたほうが
いいのかなぁ。。。。
ちなみに3週間前に
学校ですごい美人の女の先輩がいて
思わず頼み込んで写真を
撮らせてもらった。
小宮さんという科学部の3年生で
つい最近まで病気か何かで
長期欠席したため留年して
もう一度3年生をしているらしい。
鏡さんに勝るとも劣らないほど
かわいかったなぁ。。。。
たしか「田中浩二」が科学部だったっけ。
今度もし機会があったら彼女のことを
聞いてみよう。
昨日もいつものように鏡さんの盗撮に励んだ後
古本屋「まんぞく」でエロ本を
購入してから家に帰った。
そしていつものように
その日撮った写真をチェックするため
かばんから現像した写真を取りだそうとした。
すると
(あれ??????)
なんと写真がカバンの中にないのだ。
(どこにやったんだろう??)
とりあえず家の中を一通りさがして
みたが見付からない。
(どこかに置いてきたのだろうか??)
そう思って思いあたる
あらゆる場所に探しに行った。
教室
部室
女子更衣室
鏡さんの家の近所
しかしどこにも写真はない。
梅杉先輩や篠矢田先輩
そして枝成くんにも
電話で聞いたのだが
みんな知らないらしい。
結局写真は見付からなかった。
あまりのショックで俺は
実に1年ぶりにオナニーせずに寝た。
(はぁ。。。。。。。。。)
あまりのショックで
学校など行く気にはなれなかった。
しかし
ずる休みをすると
また「アニマル」に
気合いを入れられそうだったので
仕方なく俺は今日も学校に行った。
もちろん
学校にきても
頭をよぎるのは
無くした写真のことばかり
気付くと放課後になっていた。
(今日はもう帰ろう。。。。。)
普段ならこれから部活に出るのだが
とても部活なんてやる気にならなかった。
家に帰ってオナニーで
自分を慰めるため
今日はもう家に帰ろうと
校門をくぐりぬけようとすると
誰かに呼び止められた。
「あ、あの。。。。。」
穴吹「???????」
「昨日まんぞくにこれ忘れていきませんでしたか??」
!!!!!!!!!!!
そう言ってその人が手に持って
いたのは無くしたと思ってた写真だった。
穴吹「いったいどこに??」
「投稿系のエロ本コーナーに置いてありました。
たぶんエロ本選ぶのに夢中になってたんだと
思います。ぼくも投稿系大好きだから
気持ちはよくわかります。」
穴吹「あ、ありがとうございます!!」
そういって写真に手を伸ばそうとすると
その人は話を続けてきた。
竹田「申しおくれましたが
俺、2年D組の竹田哲哉っていいます。
申し訳ないんですが写真勝手に見せてもらいました。
あなた鏡さんのことが好きなんですか??」
穴吹「。。。。。。。。。は、はい」
竹田「だと思った。確かにアングルが悪い
写真ばっかりだけど
あなたの写真にはなんか愛がこもっているんです。
俺も鏡さんが好きだから分かります。
俺、いや鏡さんが好きなすべての人のために
鏡さんの写真を撮ってみませんか??
あなたなら最高の鏡さんの写真が撮れると思います。」
穴吹「????????」
竹田「俺、鏡さん公式ファンクラブの会長をやってるんです。
あなたに是非写真担当としてファンクラブに入会して
ほしい!!!」
穴吹「。。。。。。。」
竹田「公式ファンクラブの写真担当になれば
鏡さんがちゃんと写真を撮らせてくれます。
あなたにとっても悪い話じゃないはずです。」
穴吹「。。。。。。。。」
俺が返事に困ってると
竹田さんはかばんから
あるものを取り出した。
竹田「もし入会してくれるならこれをあげます。」
俺は鏡さんファンクラブに入会し
写真担当となった。
- Comments: 0
- TrackBack (Close): 0
磁石
- 2006年5月 7日 11:14
1996年 5月14日 火曜日
新入部員の枝成くんが入り
無事存続が決定した我が写真部。
梅杉先輩は盗撮
篠矢田先輩は女のコの裸
俺は鏡さん
と以前と変わらず
各自が好きなものを
写真に撮っている。
枝成くんはまだ何を専門にするか
決めていないが
どうやら彼も
篠矢田先輩と同様
女のコの裸に興味があるらしく
たまに篠矢田先輩の
アシスタントとして
篠矢田先輩が女のコの裸を
写真に撮るのを手伝っているらしい。
鏡さんと全く接点のない俺は
相変わらず
彼女を盗撮することでしか
彼女の写真を撮ることが出来ず
こんなカンジの写真
しか撮ることが出来ない。
やはりちゃんとした写真を撮るためには
彼女と仲良くなって
写真を撮らせてもらうしかないのかなぁ。。。
(今日は正門が開いてるぞ!!)
俺はいつもは
遅くまで部室に残り
鏡さんの写真の編集をしているため
正門が開いておらず
裏口から帰る。
しかし
今日は火曜日。
エロ本を買うために
早めに編集を切り上げため
正門がまだ
開いていたのだ。
一週間ぶりに正門から
帰ろうとすると
門の前に立っている詩織の姿を発見した。
(どうしよう。。。。声をかけるべきかなぁ。。。。)
詩織は俺の小学校の時の初恋の相手で
中学は別々だったが、密かに想い続けてきた。
1年生の時は同じクラスだったので
何度か接触を図ろうとはしたものの
詩織の周りには
いつも他の男が集まっていたため
結局ほとんど
絡めず1年間が過ぎてしまった。
しかし
今、詩織は一人だ。
これは神様が与えてくれたチャンスかもしれない。
詩織はよく見ると
やっぱりかわいい!!!!
でも詩織俺のこと分かるかなぁ。。。。
家が隣同士だから
小さい時に何回か一緒に遊んだことが
あるだけで
小学校に入って以来まともに
しゃべったことほとんどないもんなぁ。。。
しかも俺整形もしたし。。。
(やっぱり声をかけるのはやめよう。。。。。)
そう考えて詩織の前を通りすぎようとした時
詩織のきれいな胸が目に飛び込んできた。
!!!!!!!!!!!
「詩織!!」
次の瞬間
俺は無意識に声をかけてしまった。
(しまったーーーーーー!!!)
詩織「あっ!雄吾君!今帰り??」
(あれっ??詩織、俺のこと分かるぞ!!)
正直少しおどろいたが
安心した。
(どうしよう。。。
。。。。。。。。
よし!!
思い切って一緒に帰ろうって誘ってみよう!!)
俺は勇気を振り絞り
詩織を誘ってみた。
「い、い、一緒に帰らない??」
詩織「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし。。。」
以来、俺は意識的に詩織を避けるようになった。
- Comments: 0
- TrackBack (Close): 0
さくら
- 2006年5月 7日 10:43
1996年 4月13日 土曜日
きらめき高校に入学してから1年が過ぎた。
女のコと手をつなぐという目標は
まだ達成できてないが
ホームランを打ったり
女風呂をのぞいたり
整形したり
アルバイトをしたり
女のコとデートしたり
彼女ができたり
失恋したり
と我ながらなかなか充実した
1年だったと思う。
まあ勉強の方はこの前の期末テストでも
補習を受けさせられたし
もう少し努力が必要なわけだけど。。。
そして今俺がはまっているのは
「写真」
自分の大好きな鏡さんの
最高に美しい写真を
撮るため
日々彼女の盗撮にはげんでいる。
2年生になり
クラス替えがあった。
去年一緒のクラスだった
詩織や好雄とは
別々のクラスになり
代わりに
朝比奈さんと
同じクラスになった。
ちなみに
「田中浩二」とは別々のクラス。
一年間席が近かったにも関わらず
ほとんど話さなかったなぁ。。。
俺は今年も
体育委員になった。
今年も1年間いっぱい思い出をつくるぜ!!
そういえば
今年好雄の妹が
このきらめき高校に入学してきた。
好雄の妹ということで
あんまり期待はしていなかったが
意外にかわいくてびっくりした。
今度写真を撮らせてもらおう。
桜が満開になるこの時期
部活動に身を置く者達にとっては
文化祭と並ぶ一大イベントがある。
それは
「部活への新入生の勧誘」
略して
「シンカン」
である。
部員の数によって学校側から出る予算が
変わったり
部室の広さが変わったり
女のコの新入部員で
部員の出席率が上がったり下がったりと
「シンカン」の出来がその年の部活動を
大きく左右するため
各部活とも必死である。
ちなみに
我が写真部は中橋部長、浅利副部長が
卒業して抜けてしまったため
現在
3年生2人、2年生1人の3人。
我がきらめき高校では
部員が4人以上いない部活は
廃部となってしまう。
この「シンカン」の出来次第で
廃部となってしまうため
俺達は今年の「シンカン」に
並々ならぬ決意で臨んでいた。
「シンカン」の主な活動は
登校時、下校時のビラ配り
朝のホームルームや
昼休みに各クラスを回っての
部活動の説明
放課後の体験入部の
3つである。
ちなみに今年のビラは
俺が作った。
なかなかの自信作だ。
後がない俺達は
精力的に活動した。
朝は普段よりも1時間早く登校し
ビラを配り
放課後も閉門になるまで
ビラを配り続けた。
昼休みも弁当を食べる暇も
惜しんで教室を回った。
しかし
なにしろ我が写真部は
マイナー部活
野球部やバスケ部などの
メジャーな部活とは違い
ビラすらなかなかもらってくれない。
結局
入学式から1週間が過ぎても
まだ一人も新入部員は入ってこなかった。
新入生の入部期限は13日の土曜日。
それまでにもしも
新入部員が入らなければ
写真部は廃部になってしまう。
そこで俺達は日曜日に
「マツドナルド」に集まり
緊急ミーティングを開いた。
梅「どうする??このままじゃマジで廃部だぞ!」
篠「写真なんてやりたがるヤツいねぇからなぁ。。。
マカオなんかいい案ねぇか??」
「そうですねぇ。。。。。
入部したら何かプレゼントするとかは
どうっすか??」
梅「ナイス!マカオ!
じゃあそうしよう!!
何をあげたらいいと思う??」
篠「俺らの部費じゃいいものは買えねぇし。。。」
「中橋部長が部室に置いてったダッチワイフとかは??」
梅「それは俺がもらうからだめだ。
じゃあ3人でいらないエロ本かき集めて
それをプレゼントするってのはどうだ??」
篠「いいね!!」
「俺も賛成っす!!」
梅「じゃあいらないエロ本をプレゼントするってことで!!
ビラにもそのことを書き加えてもう一回くばって
みようぜ!!
じゃあみんなとりあえずいらないエロ本を明日
持ってくるように!!」
こんな感じで俺達はいらないエロ本を
入部してくれた人にあげることにした。
次の日
みんながエロ本を持ってきた。
みんな合わせて10冊になった。
俺はいらないエロ本など一冊もなかったが
写真部の未来のために
泣く泣く3冊ほど寄付した。
それにともなって
ビラもこんなカンジに修正した。
梅「いいぞ!!これでウハウハ新入部員が入ってくるはずだ!!」
「はい!!」
しかし俺達の思惑とは裏腹に
未だに一人も新入部員は入ってこない。
結局入部期限の今日まで
一人の新入部員も入ってこなかった。
梅「終わりか。。。。。」
篠「。。。。。。」
「。。。。。。。」
梅「この部室の他の部室に引き渡すことに
なりそうだし、片付けでも始めるか。。。」
篠「。。。。仕方ないな。」
「。。。。。。。」
俺達が部室の荷物を整理しようとした時
ドアをノックし、誰かが入ってきた。
「写真部に入りたいんですけど。。。。」
!!!!!!!!!
そこにはいがぐり頭をした
育ちのよさそうな一年生が立っていた。
「俺、枝成和樹っていいます。
写真とあとエロ本にもちょっと興味があって
来ました。」
こうして新入部員
「枝成和樹」
を加え、新生写真部はスタートした。
今月の穴吹
- Comments: 0
- TrackBack (Close): 0