- 2006年2月28日 16:47
■1995年 6月1日(木)
今日も部活の練習で放課後吹奏楽部に入り浸り。
段々吹く時のコツがつかめてきたぞ、
努力の甲斐あって今週から自分専用の
サックスを持たせて練習に参加させてもらえる事になった。
やったねっ
そして初の吹奏楽器を手にし気分良くチューニングしてると後ろから
ネイティブには程遠いインチキ臭い英語で誰かが話しかけてきた。
俺「(誰だこいつ?おもしれー髪型してんなぁ…)」
俺「 (とりあえず障り程度に
彼女の後ろに見える部員名簿の中から
適当に一つ名前選んで聞いてみるか)」
俺「君は確か片桐さんだっけ?」
俺「うん思いっきり。
君地味だし、話しかけてきてくれなきゃ解らなかったよ。」
片桐
「よく言われるのよねー」
俺「そうなんだ。」
片桐
「でも、勘で私の名前当てたの?
凄いわね〜、ザッツ ビューティフォー!
素晴らしいわ、正に運命的ってやつよね。」
俺
「(こいつは仮にも俺のニューヨーク帰り
という素性を知ってて、ワザと馬鹿にしてるんだろうか)」
俺
「いや…あの…」
片桐
「グッバ〜イ。それじゃあまたね」
俺が話しかけようとすると、
片桐はそのまま自分の練習に戻ってしまった。
早乙女の奴といい、どうやら俺は自分勝手な
奴のペースにはめられやすい様だ。
それにしても疲れる女だ、
極力距離をおいて付き合う様にしよう。