- 2006年2月28日 15:34
■1995年 5月17日(水)
耳の不調が思ったより長引いたがようやく落ち着いてきたので
俺は早速今週から部活を再開する事にした。
そして放課後の部室、
部長に部活を休んでいた間の事情を説明したら
「君はまず呼吸法から慣らさないとね。」
と、笑顔でソプラノリコーダーを渡され
その日俺はアマリリスを延々と吹かされ続けた。
1000里の道も一歩から。
う〜ん…吹奏楽って奥が深い。
そういえば、この吹奏部には小田倉さんという、
サックスの名手である2年の先輩部員が居る。
彼女は身長180cm、体重95kgという
僕のふた周り程もあるガタイで地団駄の如く繰り出す
凄まじいスイングのせいで演奏する度に下の教室まで地響きがいってしまうので、
放課後以外は演奏出来ず、それ以外は近所の公園で
嵐の如くスイングと共に真空サックスを黙々と演奏しているらしい。
その健気な姿に部長も気遣ってか、
放課後以外でも小田倉先輩の為に体育館等を貸し切って
1〜3年合同演奏会を度々開いてるそうだ。
彼女の顔は浅黒く日焼けした小林亜星が
更に巨大化した様な感じである。
ひたむきに練習に取り組む彼女を尊敬する
体育部の部員達も少なからず居るそうだ。
俺も小田倉先輩を見習って
未来のサッチモを目指そう。
ピーヒョーローリーローリロ〜♪
(みーんなできーこうー)
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