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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.8

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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.8

~前回までのあらすじ~

19世紀、蒸気機関が倫敦の街並みを変えつつある頃・・・
少年は、名探偵エヴァレットの弟子として探偵業を営んでいた。
怪しげな怪人たちを相手に、数々の事件を解決していく日々。

しかし、万博開催を目前にして、ナゾの怪人結社と遭遇する。
彼らの狙いは一体何なのか?
少年探偵は、不安と期待に胸をふくらませていた・・・

倫敦万博の開催が目前に迫り、街はあわただく動きはじめる。
その原動力となっているのが”蒸気機関”という存在・・・
しかし人間は、文明の利器によって踊らされることになる。

第八話 ~蒸気の中でうごめくもの~

エヴァレット 「・・・おや、また蒸気機関の故障か」

最近、蒸気機関の故障が相次いで起きている。
今までにも、局部的な故障は何度か起こっていたけど、
今回はかなり大規模な故障で、街中のスチームが停止してしまった。
ボクが路地裏で暮らしていた頃は、蒸気がなくても不便に思わなかった。
でも今では、この便利な発明に頼った生活を送っている。
なんだか胸の奥がモヤモヤする・・・


ボクはいつものように、“相棒”と共に倫敦を走り回って様子をみてきた。
蒸気機関が停止してしまい、パニックに陥っている商店街や歓楽街・・・
ただ、貧困な生活を送っている裏通り、ここは変わらない。
ボロボロの服を着た子供たち。
そう、ボクが必死に生きてきた”この場所”では、
蒸気の恩恵を受けていない。
なのに、この場所には蒸気機関の心臓部である巨大スチームがある。
なぜだかわからないけど、ボクは苛立っていた。


今日はアリエスが先生に会いに来なかったと思ったら、
開通した地下鉄に乗ったお父さんの帰りを待っていたみたい。

アリエス「ねえ、何とかしなさいよー地下鉄動かしてよ~」

こりゃまた何ともワガママな注文だな・・・
どうやら蒸気機関の停止のせいで、列車が途中で立ち往生しているらしい。
さすがに地下鉄は動かせないけれど、乗客の安全を確かめなくっちゃ。


アリエスと合流したボクたちは、地下鉄チューブ内に潜入だ。
今日の少年少女探偵団は、レスキュー隊として活躍するぞ!

はじめて見る地下鉄の内部は、ボクの想像とかなり違った。

まるで、巨大なロケットの筒のように、真っ暗な穴が途方もなく続く。
ボクはまだ見たことないけど、列車の”線路”が見当たらない。
この円柱の中を、地下鉄が走っているってすごい。
蒸気のチカラには驚くばかりだ。


延々と続くチューブをひたすら進むと、鉄のカタマリが見えてきた。
これが、蒸気機関で動く列車・・・
まるで戦争の兵器のようだった。
ボクらは、壊れたドアを外して、中にいる乗客の救助に成功したんだ。
これでひと安心。
でも、蒸気機関の故障のせいで、色々なトラブルが発生している。
少年少女探偵団には休むヒマもなく、次の事件が舞い込んでくる・・・


駅員さんからお礼を言われたあと、蒸気機関局から呼び出しがあった。
蒸気機関が停止した調査の依頼みたいだけど・・・

「またお洋服がよごれるー!アンタと関わるとロクでもないことばっかり」

蒸気機関停止の原因は、ボイラーの中に何かが詰まったせいらしい。
ってことで、子どもでないと入れない蒸気管の中の調査になる。
アリエスには気の毒だけど・・・
今回もボクたちでないと解決できない仕事だし。


嫌がるアリエスを説得して、排気管内の調査がはじまった。
この事件が解決したら、アリエスのドレスを新調しないといけないなあ。
仕立て屋のお得意様となる日も近そうだ。

排気管の内部は、害虫の住処となっていた。
今回の害虫は・・・


人と同じ大きさまで肥大した、オオナメクジ
粘液をまき散らしてボイラー室を塞いでいた。
公害によって巨大化したのか?それとも突然変異か?
ここ最近の倫敦の不穏な空気と、何か因果関係があるのかもしれない。
さすがにアリエスは、気味の悪いオオナメクジには及び腰。
だけどボクには、強い味方がもうひとり。
ちっちゃな“相棒”は、おっきな虫に興味津々!


“相棒”の活躍もあり、オオナメクジを撃退して、ボイラー室を後にした。
蒸気管理局のオジサンも、ナメクジが原因だったことに驚いていた。
今回は“相棒”のお手柄。
アリエスは終始不機嫌な一日。
ボクは・・・蒸気機関について考えさせられる一日だった。


ボイラーが再始動したことにより、倫敦の都市機能は復活した。
今回の事件で、少年少女探偵団は、さらに知名度を上げることになった。

そして、エヴァレット先生はというと・・・
あらゆる怪盗が目を光らせている万博の展示品。
それを阻止するべく、警備主任を任されることになった。
ボクたちも助手として、万博の警備に参加することになりそうだ。
もう「探偵ごっこ」とは違うんだ。

霊園で接触した、フランシスと名乗っていた怪人結社のことも気になる。
気を引き締めていかないといけない。

だけど・・・
胸につかえている、モヤモヤした蒸気機関に対する気持ちは何だろう?
そういえば、ヴァージルさんも蒸気機関を嫌がっていたことを思い出した。
いつものように、蒸気スチームの排気音が、闇夜にこだましていた。

Episode.8 ~蒸気の中にうごめくもの~ END

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