カワイイ娘ニハ旅ヲサセヨ

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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.3

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ゲーム日記:倫敦精霊探偵団 Episode.3

~前回までのあらすじ~

蒸気機関の発達で、急激に変わりつつある19世紀ロンドン。
少年探偵(見習い)として、ひとつ年上の少女アリエスと、
子どもを誘拐する笛吹き男事件を見事に解決してみせた。
少しずつ一歩ずつ、少年少女探偵団の名声を得てきた。
2人の仲も、ほんの少しだが、近づきつつあった。


ゴースト
前世紀末から今世紀初頭にかけ、活動していた怪人。
彼もスペクターと同様、紳士的な怪盗として知られる。
多彩なユーモアセンス、サーカス的な軽業を得意とした。
現在の消息は不明である。

第三話 ~怪人の復活~


今朝も探偵先生は、日課である新聞を読んでいる。
このところ、倫敦の街は『ロミオとジュリエット』の舞台の話題で持ちきりらしい。

先日、ボクとアリエスが協力して解決した”笛吹き男事件”のことは、記事になってないみたい。
そうなると、たぶんアリエスの機嫌は悪そうだなぁ・・・


前回の事件では、狭い蒸気配管の中でススだらけになっちゃったし、仕立て屋さんでアリエスの衣装を新調してあげよう。
これで、少しは機嫌が直ればいいんだけど。
先生も言ってたっけ。
「倫敦の男は、どんな女性に対しても紳士でなくてはならない」
これも立派な探偵になるための、修行、修行っと。

もちろん事件解決の糸口となってくれた“相棒”にもね。
・・・お菓子でいいかな?


倫敦の街の流行は、コロコロと変わりやすい。
女性はみんな『ロミオとジュリエット』の舞台のことしか頭にないみたい。
その舞台の俳優、ミニプリオって人を一目見ようと躍起になっている。
劇場前の通りでは、まだ公演前だってのに大賑わいだ。


あれが大人気俳優ドナルド・ミニプリオか。
すごい人気。

アリエス 「ああいうチャラチャラしたひとのどこがいいのかしら?」

そりゃアリエスはエヴァレット先生が好きなんだから、真逆のタイプだろう。

「もちろん、アンタはダメね」
――すぐに憎まれ口を叩く。黙っていれば結構かわいいのに。


ミニプリオの劇場入りで賑わっていた、その時。
厳重な警備の最中に、怪人からの予告状が現れたんだ。

『ロミオ × ジュリエット’19』公演中に
王家の首飾りを頂きにまいります。
ヤング・ゴースト

ヤング・ゴーストだって!?
ゴーストなら、あの怪盗スペクターとコンビを組んでいた有名な怪人だけど。
模倣犯・・・
ボクたちが最初に解決した、スペクターのなりすまし宝石強奪事件に似ている。

相棒 「あにきー へんなかみ ひろったよー」


まるで計ったかのように、スペクターからの手紙。
あのおじいさん、すべてお見通しってことか・・・

ボクとスペクターの関係は、探偵先生にしか話してない。
アリエスには、怪盗スペクターとの関係は伏せておいたほうがよさそうだ。
一度みんなと別れて、ボクはいつもの屋根上へと向かった。

もう、何年も前にゴーストは亡くなっていたという。
ただ、その孫娘がスペクターのところに転がり込んできた。

どうやら今回の予告状は、ゴーストの孫娘の仕業らしい。
しかし彼女は、怪人としての慎重さに欠けている。
スペクターの指導がうまくいかない。
そんな怖いもの知らずのお嬢さんには、ちょっとしたお灸をすえてやりたい。

スペクター曰く、事の顛末はそういうことらしい。
またしても、スペクターからのお願い事を頼まれた。
ボクは、ヤング・ゴーストの挑戦を受けることにした。
倫敦中の観客の前で事件を解決すれば、名をはせる絶好の機会だ。


劇場内は、大勢の警備員が監視の目を光らせている。
ヤング・ゴーストは、公演中に犯行におよぶと予告しているけど・・・

「いった~~い!!」

天井から颯爽と登場・・・というより落っこちてきた。
かなり間抜けな怪人みたい。
っと、そんなこと考えてる場合じゃなかった。
とにかく、王家の首飾りを持っていった犯人を追わないと!


建物の外に這っている蔦を登って、犯人が逃げた屋上へと向かった。
追いつめたぞ、ヤング・ゴースト!
ボクらの実力を見せつけてやる。
アリエスの新たに覚えた「水しぶき」の攻撃が、漆黒の闇を裂く!
無事、ヤング・ゴーストを捕まえることができた。


怪盗スペクターがやってきた。
スペクターのお説教に、彼女も相当堪えたみたい。

 おまえは大きな勘違いをしている。
 怪人が高価なものを盗むのは、”目的”ではなく”手段”なのだよ。
 この意味をよく考えなさい。

どういうことなんだろう?ボクにはこれっぽっちも意味がわからない。
怪人の美学・・・難しいなぁ。


王家の首飾りを取り戻して、ボクたちは劇場へと戻った。
観衆の大歓声に迎えられて、恥ずかしかったな。
でも、アリエスは堂々とした振る舞いでお礼を述べて劇場を後にした。
さすがお嬢様だ。

これでボクたちは、倫敦の人々からバカにされることなく仕事ができる。
『エヴァレット先生の秘蔵っ子たち』
輝かしい未来を夢見て、ボクはこれからも倫敦の街を駆けていくんだ。

そのころのボクはまだ、迫り来る大きな“陰謀”に気付きもしなかった ―
得体のしれない“モノ”が、倫敦の大気と混じり合って渦巻いている ―
今まで見ていた”世界”が、音を立てて崩れゆくとも知らずに ―

Episode.3 ~怪人の復活~ END

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