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雑記:この青空に約束を―(PS2)

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ゲーム雑記:この青空に約束を ―

『この青空に約束を―』 (PS2/PSP/PSVita)

2007年発売 (TGL / アルケミスト / エンターグラム)
ジャンル:ハートフル恋愛アドベンチャー

本州から少し南にある離島、南栄生島。
坂の多い島のふもとからずっと続く石段を登りきると、
下の町や海まで一望できる高台になっており、
その高台の上に、主人公たちの通う高見塚学園がある。

しかし、島の産業を支えていた大企業が撤退することになり
学生の数は次第に減少していた。

島には、もうひとつの高台の上に旧校舎を改装したつぐみ寮がある。
寮生の減少にともない、現在は6人しか住んでいない。
そんな寮に、なぜかこの時期に転校生がやってきた。

美少女ゲームアワード2006大賞作、『この青空に約束を―』をプレイします。
随分前に中古で買ったのですが、ディスク読み込みエラーで遊べなかった作品。
ただ、ぶっ壊れ寸前のPS2を買い換えましたからね!
4代目のPS2ちゃん、元気があって長持ちしてくれそうです。
これでディスクの傷とかで遊べなかったゲームも遊べるようになりますわ。
さてさて、これは有名作ですから、泣く気マンマンでやりますよ。
まずは女の子紹介。

沢城凛奈

物語開始とともに、主人公が目を覚ますと部屋で寝ていた少女。
なぜか他人と関わりを持とうとせず、おせっかいな寮の面々と対立する。

羽山海己(うみ)

実家が隣同士だった、いわゆる幼なじみ。
料理が得意で、つぐみ寮では食事当番として皆の生活基盤を支えている。

浅倉奈緒子

典型的な優等生を振舞っているが、実は完全な猫かぶり。
生徒会長として、巧みに裏の顔と表の顔を使い分ける、つぐみ寮の策士。

六条宮穂

1年生組。学園の元理事長の孫娘で真性のお嬢様。
刺激的すぎるつぐみ寮の影響で、箱入り娘像が壊れつつある途中の段階。

藤村静

1年生組。猫のようにまとわりついてくる気まぐれ少女。
口数が少なくぼーっとしていることが多いが、運動神経抜群。

桐島沙衣里

主人公の担任教師にして、つぐみ寮の寮長。
就任2年目であまり頼りにならず、学園と寮の生徒との間で板挟みに遭う。

主人公は上記6名と一緒に、小さな南の島にある廃校跡の寮で生活しています。
小さな島の学校が舞台の、青春物語ですね。
取り壊されることが決まっていた寮。
そこにやってきた異分子となる転校生。
みんながバラバラになることを阻止するため、大きな壁に立ち向かう主人公。


なかなかいいじゃない
プロローグの掴みはいい感じです。
主人公が少し破天荒な性格なので、シナリオが楽しいです。
まずは、海腹川背ちゃんみたいな転校生、沢城凛奈を更生させて寮の仲間にしなくてはならない。

しかし、人には人ごとの事情がある。
彼女は、心に深い傷を負ってしまっていた。
それを知ってしまった主人公は、それでもあきらめなかった。

凛奈をつぐみ寮の”幸せ”に巻き込んでやると決意する。
主人公の航(わたる)は、あきらめずに2か月間凛奈に突っかかって行った。
譲らない2人は、マラソン大会の勝負で決着をつけることになる。


航が勝ったら、毎晩7人で夕飯を食べること。
凛奈が勝ったら、航は寮を出ていくこと。

凛奈は全国大会に出場していたほどの実力を持つ陸上選手。
かたや昨年のマラソン大会優勝者の主人公である航。
それでもやはり、凛奈に分があるように思うつぐみ寮の面々は、不安を口にする。
そして裏では、寮を早期に取り壊そうとする学園長たちの陰謀も動き出す。
寮生が5人を切れば、1年を待たずして取り壊しをする約束をしていた。
航が負けて寮を出ていけば、つぐみ寮の早期取り壊しを願う利権者にとって好都合。
学園長側の工作により、大会前日に補習を名目に軟禁されてしまうのだが・・・


航はボロボロになりながらも、とっておきの秘策で凛奈に勝利する。
正攻法では戦わない。なかなか面白いヤツ。
こうして、6人だけでも賑やかだったつぐみ寮は、さらにやかましい日々が始まった。

ここで共通ルート終了。
ここからヒロインの個別ルートシナリオがはじまります。
さすがはギャルゲアワード大賞作品という感じの安定感。
過疎地が進む舞台のギャルゲーは刺さるな・・・
私の田舎も、急速な過疎によって中学校は廃校になり、小学校も生徒が100人くらい。
奇しくもこの高見塚学園の全校生徒98人とほぼかわらない境遇。
刺さるなぁー
過疎化していく様を目の当たりにすると、マジで切ないからな。

で、誰を選ぼうか?大好きなメガネっ子はいないぞ。
でもこれは有名作品。もう迷うことはないな。
安定のシナリオであろうと予想させる幼なじみ羽山海己ちゃんにします。


ここからのシナリオはあまり詳しく書きませんよ。

恒例のギャルゲーイベントである、海水浴や夏祭りを経ての告白。
しかし二人の幼なじみの境遇は、とんでもない困難が待ち受けていた・・・

『すぐ帰るから・・・仲良く待っててね』

過去の辛い記憶が海己を苦しめる。
航と『ふたり』になるのが怖い。
『ふたり』になることで、『みんな』が壊れちゃうから。


つぐみ寮が取り壊されて、みんながバラバラになるのが怖い。
あの日を繰り返したくない。
そんな重荷を背負う決意を胸に、航はつぐみ寮を中心に仲間を巻き込み、そして文化祭の日をむかえる。

海己ちゃんルート、なかなか良かとでした。
これシナリオ前半を『さかあがりハリケーン』と取り換えてくれれば名作だな。
そこまでパンチがある泣きゲーではないものの、充分満足。
新しいPS2買った甲斐がありましたわ。

本作のPS2版は中古で安く買えますが、PSVita版はお高いです。
ただ、エンターグラムは毎年サマーセールやってるので、1000円くらいで本作DLできますよ。
ただ、ソニーがVitaを完全撤退するから、果たして今年はどうかな・・・
Vitaの撤退で、コンシューマギャルゲーは窮地ですね。
昨年は色々なメーカーがギャルゲー復活に頑張ったけど、ほとんど売れなかったですし。
これからは、スイッチがギャルゲーの生存場所になっていくのだろうか?
任天堂機でギャルゲーが生き残れるのか?難しいだろうな。

【公式サイト】http://www.entergram.co.jp/aozora_vita/

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コメント

  • ブログの方では初めまして。M1号です。
    コンシューマギャルゲーの衰退ですが、ギャルゲー・エロゲーに頼らずとも代替できる物が増えたという事も大きいかと。
    Hシーンを重視するならばブラウザゲーム・ソーシャルゲーム。
    チュートリアルで必ず1回はHシーンを見ることは出来、「質より量」とはいえど後期になればHシーンが絵・文ともに洗練されたものになるなどの利点もあります。
    女の子との恋愛の部分を重視するならライトノベル。
    最近では「なろう系」のテンプレである「異世界転生」「チート能力獲得」「ハーレム」「ソーシャルゲーム的な世界観」などに負けじと、「恋愛物」が流行しつつあります。「君の名は。」のメガヒット以降、恋愛物もまだ行けると判断されての事なのでしょうか。
    「男女の間で平均10歳ほどの年の差がある恋愛」「時間を越えた存在との恋愛」「二重人格者の片方の人格との恋愛」など、作者・読者の願望を反映させた恋愛も多いです。
    女の子のキャラクター自体を楽しむのなら萌え系4コマ。
    萌え系4コマ自体がギャルゲーの影響から産まれた存在と言うのもそうですが、普通のギャルゲーで人気の出にくい眼鏡・ロリ・年増などの属性も上手く調理できる(逆にギャルゲーでの「正統派ヒロイン」タイプは殆ど出てこない)のも強みです。
    これらのどれか1つが衰退するか流行が変わらない限り、ギャルゲーの復活は難しいでしょうね。

    by M1号 2019年2月8日 9:48 PM

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