カワイイ娘ニハ旅ヲサセヨ

女の子が主人公のRPG攻略・紹介サイトのゲームブログ

雑記:久々の実写ゲー『アナザーマインド』

calendar

ゲーム雑記:アナザー・マインド(PS)

『アナザー・マインド』(PS)
1998年発売(スクウェア)
ジャンル:ダイアローグ・アドベンチャー

あなたは誰?どうしてここにいるの?
葉山瞳。16歳。高校2年生。
ある日、彼女の頭の中に自分とは違う声が話しかけてきた。
彼女は【もう一人の誰か】との共存により、
様々な事件に巻き込まれていくことになる。
そしてその【もう一人の誰か】とは・・・
あなたのことなのです。

さあさあ実写ゲームのお時間ですよ。
みんな大好き実写ゲー。
PS1&サターン世代の実写ゲーはみなさん大好物ですよね?
今回は、スクウェア最初で最後の実写作品アナザー・マインドをやります。

――――――――――――――――――――
第一章「あなたは誰?」


交通事故で昏睡状態だった本作のヒロイン葉山瞳
彼女が目覚めたときには、頭の中に”もう一人の人格”が宿っていた。
その人格がプレイヤーとなり、物語が進んでいきます。
彼女は謎の声に悩まされながらも、心を通わしていきます。


システムはテキストADVで、選択肢での分岐タイプ。
本作は、史上初の「つっこみゲー」なるキャッチコピーがあります。
画面右下にある緑色の脳みそマークが赤くなったときに、
葉山瞳に直接話しかけることができます。
選択肢は特殊で、文章を作っていくタイプで回答します。
ただ、やはり不満な点はボイスなしということ。
せっかくの実写なのに、ムービーでしか俳優の声が聞けない。
不満はこれに限る。
この不満はあまりにもデカすぎる。

1章では、プレイヤーが頭の中にいる真相をナースに告げたが
そのナースが謎の失踪を遂げてしまう。
そして、謎の人物に追われることになるが・・・

――――――――――――――――――――
第二章「ティアマトの呪い」


2章から中盤までは、一話完結のミステリーシナリオとなります。
ここから活躍するのが、探偵の明円輝夫(高知東生)だ。
なかなかおいしい役ですな。

第二章で、退院して学校に通えるようになった瞳。
親友の真理子と一緒に文化祭の委員となった。
しかし、彼女たちのもとに”文化祭を中止しろ”との脅迫状が届き、
時を同じくして、学校中に謎の図形が出現するようになる。


TIAMATと書かれた呪いの落書き。
それは、5年前に自殺した女子生徒との関連が見えてくる。
事件の謎解き、犯人の推理、ともに良質のミステリー回です。
そして、瞳とプレイヤーだけが見るフラッシュバック映像が
予知夢のような危険を知らせるものだと気付く。

――――――――――――――――――――
第三章「明神池の怪」


温泉旅行回。
と思ったら、高知東生のワイプ芸回だった。
会話キャラの表示は、約2秒のモーションがループ表示されます。
ひとりだけクセの強い顔芸でノリノリな高知東生でした。


「いや~実は今免停くらっちゃっててさ~」


「お背中流してあげますよーっと」


「混浴じゃない・・・だと!?」

3章は殺人未遂事件の推理がメインの物語。
犯人のトリックを見破れるかどうかにかかっている。


この回は温泉卓球イベントがある。
たまたま同じ宿に泊まっていた鳴海刑事と猿渡刑事。
鳴海刑事役は、山下くいしんぼう真司
猿渡刑事は松永博史
この人は聞いたことないが、賢明な読者ならご存知だろう。
そう、闘神伝2の実写OPに出演した役者だ。

それはそうと卓球イベント。これがなかなか面白かったです。
以上!

――――――――――――――――――――
第四章「夕暮れ爆弾魔」


この回は、瞳と真理子がコンサート会場で爆弾騒動に遭遇する。
置いてあったケースを触った瞳に、マインド能力が発動する。
テロリストの事件に巻き込まれ、後に尾を引くことになる。
爆弾の場所を探し出し、解除するのが目的。

事件解決後、瞳とプレイヤーは奇妙な過去の夢を見る。
その映像には、女性が刺されている姿が映し出されていた・・・

――――――――――――――――――――
第五章「猫夢」


5章は本筋とは一切関係のない番外編。
帰宅途中に捨て猫を見つけた瞳が遭遇する不思議な夢の話。
捨て猫を連れ帰った日に眠りにつくと、瞳は奇妙な体験をした。
自分が全く違う名前で呼ばれ、豪邸の中で暮らしていた。


番外編の主演は、砂原巧を演じる矢吹満です。
日の目を見ずに亡くなった、若き作家を演じています。

個人的にはかなり好きなお話でした。
ただの夢オチじゃないです。いいシナリオです。

――――――――――――――――――――
第六章「メリーゴーランド」


本筋のストーリーに戻っての6章。
瞳と同じ能力を持つ、双子の女性エスパーがコンタクトしてきた。
女の名前は渡瀬鈴(菊池万里江)
アナザーマインド能力についての事実が発覚する。
だが、この女が結構ウザキャラで、この章はめんどくさい。

そして瞳は、プレイヤーが何か事件に巻き込まれていると予想。
図書館で過去の新聞を調べていると・・・
プレイヤーと同姓同名の記事を発見したのだった。

――――――――――――――――――――
第七章「明かされた過去」


とうとう大詰め。
明円(高知東生)は、瞳の通院していた病院を独自に捜査。
鳴海刑事(山下真司)は、指名手配になっていたプレイヤーの
事件捜査主任であった。

事実が明るみに出てきたところで、瞳は誘拐されてしまう。


瞳ちゃんの危機に颯爽と救出に現れた山下くいしんぼう。
しかし、拳銃で腹部を撃たれてしまう。
つっかえねーなぁくいしんぼうばんざい。

そこへ突如として現れたのが、謎の男性(筧利夫)だった。

――――――――――――――――――――
第八章「隠したもの 隠されたもの」


謎の男、桐原先生(筧利夫)に助けられた瞳と鳴海刑事。
彼は、アナザーマインドのプロジェクトに関与している人物だった。
しかし、あまりにも都合よく現れたこの男に、瞳は不信感を抱く。
そして、プレイヤーが隠した機密情報のありかがバレてしまう。

そこへ、4章で登場した爆弾テロリストから電話がかかってくる。
鳴海刑事が搬入された病院に爆弾を仕掛けたというのだ。


瞳は部下の猿渡刑事と爆弾解除へ向かう。
猿渡のとっさの判断により、なんとか爆破を回避。
急ぎ、隠し資料の場所へ向かった桐原の後を追う。

そこで見たものとは・・・


そして最後にディスクを持って現れた、高知東生!?

――――――――――――――――――――
最終章「アナザーマインド」


最終回。
ここでようやくゲームオーバーをむかえました。
今までは簡単なADVでしたが、最終話はさすがに動揺しました。

なるほどなあ。

ぶっちゃけボイスのない時点で、
この作品が実写ゲームである意味はあまりないと思ってました。
絵でいいやんけ、と。
ただ最後の展開を考えると、これは実写にしたい気持ちがわかる。
最終話に、突如としてプレイヤーに緊張感が襲いかかります。
思わずゾクっとし、そして同時にニヤっとしてしまう。
ようやく来たな、と。

それ故に、ボイスがあったらラストの展開は最高だったのになあ・・・

この最後の展開、ミステリーサスペンスとしてはなかなかの傑作。
(たぶんあの選択肢で間違っただろうな)
という予感があったので、最終章のセーブからやり直しました。
想像通り、無事ハッピーエンドとなりました。

やり直し一発で成功できて、久々にスカッとしました。
なかなか面白かったですよ。
さすがは腐ってもスクウェア。
RPGばかりのスクウェアが、格ゲーやシューティングなどなど
他ジャンルに挑戦していた時期の作品。
製作費さえもっともらえてれば、フルボイスが実現したのかな。
う~ん、非常にもったいない。