ゲーム雑記：～予知夢ヲ見ル猫～
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『WEB MYSTERY～予知夢ヲ見ル猫～』 1999年発売（Mebius） WEBに流れる映像・・・・・ |
今まで頑張ってくれたドリームキャストがお亡くなりになった2021年。
発売ソフトも少ないし積みゲーもあまりないからもうお別れしようと思ってたけど。
1本どうしてもやりたい実写ゲームがあったんで購入しました。
『WEB MYSTERY～予知夢ヲ見ル猫～』ドリキャス再購入記念です。
～ このゲームは、たしか10年以上前 ～
新宿トレーダーにてジャンク品105円で購入した作品 ―
まだレトロゲームがたくさん売ってた時代の良きお店だったな ―
『サマーカーニバル烈火』が2000円で売ってて1時間くらい悩んだ思い出 ―
あの頃は楽しかった。
レトロゲームショップがたくさんあった。
渋谷の交番近くの中古ショップとか、下北沢DRAMA周辺とか。
レアなお宝ソフトが大量にジャンクカートに眠ってた。
そんな大昔に買った本作でしたが、私のドリキャスは読み込んでくれなかった。
今回はHKT5000の型番のドリキャスを購入。
見事に『WEB MYSTERY～予知夢ヲ見ル猫～』を起動してくれました。
さっそくこの実写ゲームご紹介していきましょう。
「アイスティー、レモンで」
ゲーム開始一発目のセリフである。
ウケると思ったんだろう。
そういうコミカルな実写ゲームだったら最高だったんですが。
本作はひたすらミステリー作品。ゲーム性はかなり薄いです。
主人公は津田佳佑（演：津田英佑）、今は吹き替え声優です。
天才プログラマーだったが、”カフェイン”というハッカーに会社まるごとやられた過去がある。
その際に同僚の投身自殺を目撃してトラウマと抱えている。
この”カフェイン”の事件がカギとなるシナリオであるべきだが・・・
今回は謎のメールから殺人予知サイト”Cat’s Eyes”に誘導さてる事件がシナリオの本筋。
それがうまいことカフェイン事件と交錯しないといけないのにな。
ミステリーとしては二流のシナリオ。
海外ロケが多く予算負担がデカいので爆死レベルの失敗作です。
ただ、誰が犯人なのかと考えながら楽しめるのは良き点です。
シナリオを軽くネタバレしつつ、やはり女の子紹介もしないとね。
まずはメインキャラの矢澤澪さん。
演者さんの名前は控えておこう。
ググっても別人の声優さんが出てくるので無名っぽい。
この人が舞台となるネットバーのテンダーさんです。
主人公に来店初日で惚れてしまったようだ。
往年のキムタクヘアの主人公だからな。
ビーチボーイズ世代に刺さる男前だと思いますよ。
ここ”迷城”はネットカフェみたいなもの。
だったらネットサーフィンしてみますか。
このゲームで操作が許されるのがWEB画面だけだ。
結構いろいろなサイトが見れますね。
今更90年代のウェブサイト見てもなー。
でもレースクイーンのページだけ異常に作りこんでやがる。
雑誌の表紙とかも見れました。
“ギャルズパラダイス”とかいう雑誌・・・
調べたら今でも刊行されてんのかよ
エロ本よりはずかしいだろこんな雑誌買うなんて。
この雑誌好きな人がいるならこのゲーム買えばいいと思うよ。
たぶんこれだけ古いマイナー雑誌の表紙とかレア映像だろ。
レースクイーン特集を見終わったんでシナリオ進めますか。
カウンター前にあったPCをいじっていると、奇妙なメールが入った。
タイトル：招待状
FROM：–DOG–
あなたを知る者より
そのホームページを開くと、MOVIE START と出ていた。
“あなたも歯車のひとつだからです”
クリックすると、人が殺される映像がコマ切れに映し出された。
手の込んだイタズラと思いきや、翌日に議員死亡のニュースが出る。
それはまさに昨日見た映像に移っていた人物だった。
ここまではいいカンジ。
王道のミステリー作品を予感させてくれていたんだ。
こいつは危険だと察したものの、迷城に通いつづける主人公。
天才プログラマーとしてはタネを明かしたいんだろう。
“Cat’s Eyes”のサイトは自宅からアクセスしても404NotFoundとなる。
最近はもう404NotFoundとか見なくなったものですね。
そう。
このサイトは迷城のカウンターのPCからでないと繋がらない。
答えが出ず何度も迷城に来てしまう主人公なのであった。
そしてついに、新たな殺人予知映像が更新された。
今度はアイドルの撮影風景。
そこでは誰かが銃殺される場面が映し出された。
澪と同じバーテンの青山がアイドルに詳しくターゲットが判明。
この青山って男もだけど・・・
つーかこれから先出てくる登場人物、刑事さん以外ほぼ黒という。
結果、雑な伏線回収と強引すぎる展開が生じてしまうことになる。
日本のアイドルも随分とレベル下がったな
とか言っちゃダメなのはわかってる。
こういうのが実写ゲーの楽しむべきポイントですな。
このアイドル平良麻美さんを演じる河原あやさんですが・・・
どうやらレースクイーンだったらしいな。
なるほど！これで点と点が線になりましたね！
レースクイーンページの作りこみはこの伏線だったか。
スッキリしました。
だがこの女、とんでもない女だった。
救出された主人公に惚れてしまう。
アイドルがストーカー並みの執着心で迫ってくる。
ガチでおっかねえ女です。
ちなみに殺されたのはこの女じゃなくて撮影したCMの社長でした。
そしてそのアイドルのマネージャーがメガネっ子でした。
いや・・・メガネっ子と言っていいのか、おそらく30歳超えだな。
諸川明美、1966年生まれ。
登場人物閲覧DATAはほとんど”不明”と書かれている。
明らかに挙動不審で「私が黒幕ですよ」と言いたげな映像の垂れ流し。
普通ならミステリーっぽくなってきたなと思うハズ。
だがここで殺人事件の黒幕はすぐに判明する。
主人公はネット上に頼りになる3人の知り合いハッカーがいる。
そいつらの情報網は相当なもの。
殺害された議員、社長の共通点として浮かび上がったのが青友会。
その青友会の黒幕が山城という人物。
だが山城はすでに死んでいる。
送られてきたそいつの写真には迷城のマスターが映っていた。
マスターの古賀は数日前から店に来なくなっていた。
さすがにヤバいと思ったのか、この件を降りようとする主人公。
その時、店内が停電になりPCモニターに真っ赤なロザリオが浮かび上がる。
このロザリオこそ、カフェインのマークだった。
トラウマがよみがえり気が動転する主人公。
そして”Cat’s Eyes”が映し出された。
そこに映っていたのは、死んでいるマスター古賀の姿だった。
ハングル文字で書かれた露店の映像は、明らかに韓国。
マスターを助けるために韓国旅行が始まります。
実写ゲーで海外ロケとかリッチすぎる。
そんなの実写ゲーに求めてないんだって。
そしてストーカー女アイドルは韓国まで来やがった。
ふむ。
明らかに怪しい展開ですな。
これは壮大に死んでくれるか犯人として演じてくれるかどっちかだ。
実写ゲーのお約束となりつつある無名女優のセクシーシーン。
もはや澪ちゃんが主演だってこと忘れ去られてるな・・・
お年を召されたレースクイーンのツインテはキツいですな。
でも、これこそ実写ゲーの醍醐味なのです！
そう考えると『es』の釈由美子の水着シーンって豪華でしたね。
何の手がかりも得られずただの観光旅行になりつつある韓国。
雑踏の中をいくら動き回っても古賀の行方はわからない。
そんな中、澪にそっくりな人物が怪しげにこちらを見ていた。
ここが一番の恐怖映像だったな。
やっぱこの女優さんの顔はホラーチックなところがある。
澪がつけてきたのか？
それとも別人が成りすましていたのか？
で、結局マスターを助けることはできなかった。
マスターを追ってチェジュ島まで撮影してるからね。
もはや取材名目のスタッフたちの社員旅行だなこうなると。
襲われた直後に主人公は古賀を発見。
「あの女に・・・気をつけろ・・・」
それが最後の言葉となって息絶えた。
犯行は目を毒物でやられてからの刺殺。
それは非力な女性か子どもの犯行であることを意味する。
“あの女”とは誰のことなのか？
澪にそっくりの女、年増アイドル・・・
そしてもうひとり、メガネっ子のマネージャーもいたな。
帰国後、残忍な殺人事件が立て続けに３件発生する。
被害者はそれぞれ目、耳、口をつぶされていた。
共通点として浮かび上がったのが、白藤という人物。
山城の右腕として、裏組織を継承した人物だった。
犯人が古賀を殺害した目的は、白藤に関するデータを奪うためだった。
しかし結局のところそのデータは殺害された３人の手に渡っていた。
そして、白藤に洗脳された人物がもうひとり ―
メガネっ子の諸川。
諸川は追い詰めた主人公たちの目の前で服毒自殺を決行。
よくわからん。
結局のところ諸川が３人を惨殺したわけではないっぽい。
操り人形だっただけなのかな。
真犯人をくらますための駒でしかなかったようだ。
とにかく黒幕が白藤という人物だということがこの時点で判明。
そんでもって今度の予知映像は・・・
主人公津田の死亡映像だった。
映像を見たのは澪だけ。
場所は香港。
ここでまさかの海外ロケ第二弾
スタッフが旅行したいだけちゃうんか？
澪は津田が殺されるのを阻止するため、単独で旅立つ。
その際、PCには
“予知映像を書き換えますか”
と表示されたいた。
その後、津田が見た”書き換えられた映像”に映っていたのは澪だった。
香港編で最後の女の子が登場。
澪を救うために津田とコンビを組んでくれる日本マフィアのボスの妹。
初登場時はなかなかのいい女な雰囲気の横顔映像だったんだけどな。
正面から見たらガッツリ中国人の血が濃いわ。
でもこのゲームで唯一の味方キャラ。
日本語、英語、中国語をマスターしている才女です。
EDで主人公はこの子に会いに香港へ行っちゃうし。
さあこれから澪ちゃん探しにがんばるぞー！
って思ったが、津田は香港の全マフィアに命を狙われていた。
こんなんじゃ澪ちゃん探しは無理ゲーね。
一方そのころ澪ちゃんは・・・
もうひとりの澪ちゃんと遭遇していました。
韓国編で見かけた女です。
予知映像を見せていたのは、もうひとりの澪だった。
黒幕である白藤の娘で、生まれつき予知能力があった。
ちょっとネタバレが過ぎるなこの記事は。
でもそうでもしないと書くことないしな・・・
無事に澪ちゃんとも合流できて白藤の悪事も表に出たし。
めでたしめでたし。
いや待てよ、と。
結局殺害してたのは誰だったんだ？
とりあえず香港旅行を終えて帰国する津田と澪ちゃん。
犯人が最後の犯行に出ますよ！
この年齢的にアレはツインテールは・・・！？
まあそこは何とか澪ちゃんを救出します。
犯人は逃亡。
それでも念願のエンディングです！
レコーディングする平良明美の主題歌でシメ。
ニッコニコで歌う犯人ｗｗｗｗｗ
なんちゅうエンディングや！
犯人が捕まることもなくアイドル続けてるって設定か？
そんな神シナリオ攻めすぎだろ。
そしてエピローグで知らされるカフェインの正体。
殺人予知事件とカフェイン事件。
見事にクロスフェードしてないっ！
最後にひとつ、気になる点がありました。
香港編で澪ちゃん探しに行き詰っていたとき。
どうでもいいシーンがあった。
あまりにも浮きすぎていた謎のひとコマ。
公園で思い悩む主人公の前に現れた幼女がいました。
その子の顔グラに見覚えがあった。
澪ちゃんの若いころの映像に出ていた子ですね。
何の脈絡もなく挿入されたこのシーン。
これは伏線だよなぁ
回収してくれよ！
文句ばっか言ってますけどね。
いやいや、楽しかったんですよ？
ホントです。
久々のドリキャスをかみしめてプレイさせていただきました。
意外と安くなっていて本体のみ3200円でした。
この値段で立派に動いてくれるならサターンも買い換えないとな。
サターンも今3000円くらいで入手できるし。
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