カワイイ娘ニハ旅ヲサセヨ

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雑記:復帰戦は鬼畜実写ゲー『ALIVE』に限る

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ゲーム雑記:ALIVE(PS)

『ALIVE』

1998年発売(GE)
ジャンル:実写アドベンチャー

西暦2020年 -
17年前、凶悪犯罪がはびこる都市で5人の地区長たちが
集まった国際会議場がテロリストによって爆破された。
しかし、セキュリティ社の監視カメラ映像により犯人は検挙された。
この事件をきっかけに、警察とセキュリティ社との合同による
安全監視システムが議決で可決。
人々はIDにより完全な管理社会に縛られることになっていた。

久々のブログ更新ということもあり、強敵を用意しました。
『ALIVE』
実写ゲー全盛期にPS1で出現した問題作です。


主人公はカワダアツコ。念願の女性主人公です。
マイナーな実写ゲーは女性主人公作品が多いですね。
しかも今作は有名人が一切出演しておらず、ギャラを抑えております。
その分、とんでもなく金のかかったド派手な演出が魅力です。
ディスク3枚組の大容量。本格的なサスペンスドラマが楽しめます。

とはいえ、一筋縄ではいかないのが実写ゲー。
クソゲーの烙印を押されてしまったのはなぜなのか?
検証してみましょう。


『インタラクティブアクションフレーム』
さまざまなアクション要素が実写ムービーと連動して襲ってきます。

・ガンシューティング
・コースタイミング
・モードセレクション
・マルチ行動選択
・逃亡コース選択

これが厄介。休む暇を与えない緊張感がプレイヤーを悩ませます。

さてさて、シナリオはどうなのか?

2020年、日本全土は完全に監視社会と化していた。
国民はIDで管理され、いたる所でドローンの監視カメラが飛び交う。
犯罪抑止には成功したものの、自由は決して許されなかった。

そんな中、テロリストによる爆破事件が発生。
その主犯格とされてしまったのが主人公のアツコです。
無実の罪によって包囲されたアツコの逃亡劇が始まります。


さらに、凄腕のアサシンがアツコに襲いかかります。
まずはイチロー似のアサシンA、こいつとの戦闘が繰り広げられる。
アツコの行動を選択する“モードセレクション”が頻繁に発生します。
“アクティブ”は積極的に相手と戦う行動。
“クレバー”は頭を使った機知に富んだ行動。
“エスケープ”は相手から逃げる行動。
アクティブ!アクティブだ!!
アツコは無実だろうが自己防衛じゃ!
アクティブ連打で殺って殺って殺りまくるのじゃあ!!
この選択では1発ゲームオーバーになることはない模様。

そんな中、イチローアサシンは奇妙な言葉を残していった。

『俺を殺せ』

なかなか面白い展開が待っていそうなシナリオです。
謎は深まる中、アツコはホテルを抜け出すことに成功した。
ディスク1の時点では、それほど苦も無く進められます。
ゲームオーバーになったのは1回だけでした。

 

DISK2~地獄の黙示録~

ディスク1の時点では、それほど苦も無く進められます。
ええ・・・
甘く見ていました。

このゲームは鬼畜だ。

このDISK2で地獄を見ることになる。
シナリオも急展開を迎える。
イヤリングの秘密、謎のぽっちゃり少年、不死身のアサシン。
アツコは恋人と無事に再会することができるのか?

そんなことはどうでもいい。

セーブさせろや。

これに尽きる。

嗚呼、ついに私も昨今のヌルゲーに侵されてしまったか・・・
あれだけセーブ充実&オートセーブを否定していたこの私が。

たしかに最近は鬼畜なクソゲーをやってなかったですからね。
やはり堕落してしまっていたのでしょう。
これほどセーブを愛してやまない心理状況にさせたこのゲーム。
うむ、合格だ。
愛すべきクソゲーとして合格点をあげよう。


それは、アツコのお色気シャワーシーンから始まった・・・

シャワーを浴びている間に忍び寄るアサシンBの影。
暗視ゴーグルをつけたこの男、不死身である。
心臓に銃弾を何発受けてもひるむことなくククリを振り回す。

ここで5回くらいゲームオーバーを喰らいました。
ナイフをぶっ刺されて惨殺されまくるアツコちゃん。
そして繰り返されるシャワーシーンからの巻き戻し。


「はえ~ アツコのお肌はぴちっぴちでお水を弾くね~」

なんて思うのは最初だけ。
何度も見せられる裸体は自慢してんだよなあ?
なんかもうムカついてきた。

このゲーム、スキップは一切できない。

ポーズもできない。

故に、セーブできない状態へのヘイトがすごい。

緊張感が怒りに変わるのです。
それが、DISK2最大の山場であるカーチェイスである。


ここはまさに地獄の一丁目。
瞬時に表示される”コースタイミング”入力が連続で襲いかかる。
しかもDISK1とは比べものにならない入力速度を求められる。
FPSもそこそこ無難にこなす私の反射神経でも相当キツい。
連続十字キー選択に加え、たまに出るガンショットもキツい。

これが15回くらい連続で続く。やってられん・・・

そしてようやく悟ることになる。
これは反射神経を研ぎ澄ますゲームじゃない。
1場面ずつメモを取らないと無理。
徐々に正解の入力キーを追って行くだけのゲームだ。

こうなるともう本来のアクション性は完全に失われます。
しかし、こうしないとカーチェイス地獄を突破する術はない。


3秒間隔で襲いかかるコースタイミングの難所を突破。
実に30回くらいゲームオーバー食らいました。
ようやく突破して銃撃戦ムービーが流れたが・・・

セーブさせてくれないんだなコレが。

マジで悲鳴を上げそうになる。
「ウソだろ」
と独り言を吐きつつも、まだまだ続く緊張の連続。
このゲームをナメてた言わざるを得ない。
カーチェイス後の追っ手との戦闘は、無事に1発で突破しました。
たぶんここで死んでたら積んでたかもしれません。


山場を越えると、今度は女性アサシンCが襲いかかる。
ボウガン使いのスナイパーです。
野球場での死闘も、地獄のカーチェイスに比べれば極楽天国。
完全に難易度バランスが崩壊しているこのゲーム。
逆に1発で突破してしまうと物足りなさすら感じてしまう。


そんなクソ難易度のお詫びといわんばかりのご褒美シーン登場。
それにしてもこのゲーム、シーンの繋ぎが雑だ。
入浴中に襲われてもなぜか次カットでは服を着てることが多い。

それは置いといて、物語は核心に迫りつつあります。
そろそろ終盤のようです。
このまま順調にエンディングいけるかな?


恋人の友人に助けてもらおうとしたアツコ。
しかしその友人も実は裏切り者だった。
友人に監禁されたアツコは、セキュリティプログラムに進入。
この3Dミニゲーム、いらない。
イライラが募るだけの存在でした。
しかもようやく終わったと思っても、セーブさせてくれない。
このあとの銃撃戦でやられたらミニゲームへと逆戻り・・・
ここでもアツコの入浴シーンからやり直す羽目になる。

物語は佳境へと向かいます。
無事に恋人と合流できたアツコたち。
いざ、敵の本拠地へ殴り込みが始まります。

DISK2は地獄のカーチェイスを乗り越えるか否かに尽きます。
だからこの難所を突破したときの解放感・・・
は、ほとんどない。
セーブさせてくれなかったという怒りしかなかった。

 

DISK3~地獄の輪廻~

・・・アツコは生前にそんな悪いことしましたか?
何度も何度も殺され、終わりなく繰り返される地獄道。

ブッダの教えすら否定せざるを得ない輪廻転生が待ち受けていた。

実に3時間以上同じ場所を繰り返しました。

何度も心が折れそうになりました。

「私にはゲームの才能がないわ・・・」

それが、セキュリティ社単独突破シーンのあるDISK3です。


敵の本丸へ行く前に、死んだはずのイチロー似アサシンが登場。
彼はアツコに重火器を提供してくれました。
しかし、裏切りは許されない黒幕によって謎の死を遂げる。
彼らアサシン軍団は、全員クローン人間であることが判明。
すべての謎を解き明かすため、そして無実を証明するために
アツコは最後の戦いへと向かいます。

しかし、決戦の場所はすぐそこなのに・・・

警官の『キターー!』の台詞で始まる地獄の難所が待ち受ける。


おそらく100回以上アツコは射殺されました。

もうここまで死にまくるとゲームが嫌いになります。
このシーンは入力タイミングがおかしい箇所が多くある。
納得のいかない死に方ばかりで光明が見えてこない。
なんだかこの難所はフレーム単位の入力誤差を求められる
苦手な音ゲーをやらされている気分になります。

でも私は諦めなかったのです(ほめてー)

今までだってヒドいゲームを散々やってきたじゃないか。
昨今のヌルいゲームに侵されているだけじゃないのか?

あきらめるのは簡単なんだよ(だれかほめてー)

そう自分に言い聞かせ3時間以上。

突破しました。

はじめてこのゲームで達成感を味わえました。
いや、これは自分への賞賛による喜びだな。


ついに物語は核心へと向かいます。
エンディングも間近の雰囲気。

しかし、ここからクローンアサシン軍団との銃撃戦が待っていた。

ヌルいわ!!

こちとら警官隊強行突破に100回以上挑んだんじゃ!
今の私は反射神経とタイミングの鬼神じゃ!

どうなってんだよこの難易度バランスは。

碌にゲームを作ったことがない連中に実写ゲー作らせてんじゃねえぞ。
ゲームオーバー1回で難なく突破。


離ればなれになっていた恋人もかけつけてくれて、ラストシーンへ。
黒幕のゼンと名乗る男の部屋にたどり着いた。
最終決戦です。

最後は選択肢1回だけでした。

シナリオは発売当時の流行りだったクローン技術を絡めた物語です。
この頃は本当にこの手のシナリオばかりですね。
まあ本作は合格点のシナリオだと思います。

説明書に書いてあった“深層エンディング”を達成いたしました。
やりましたよ。


監視社会は崩壊し、新たな未来を築くために歩き出す。
そんなエンディングでした。

とにかくキツかったDISK3の警官突破シーン。
これに比べればDISK2のカーチェイスは屁でもないわな。

久々のブログ復帰戦に相応しい実写ゲーでした。
爆破ありスタントありのこのゲーム、とんでもなく金かけてます。
なのでオススメしたいです。
同じシーンを100回以上繰り返した地獄を味わってほしいです。

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コメント

  • 全然知らないゲームだ…
    実写ゲームは大好きなのでやってみたいですが難易度が酷いですね
    自分にクリアできるか心配です
    100回も同じ場所で死んだらたぶん心が折れると思う

    by メガネスキー 2021年4月21日 8:42 AM

    • 今まで挫折したゲームはけっこうあるので、本作はそこまでキツくはないかと思いますよ。
      ただ毎回変わらない映像を見せられるのは、ほかのゲームにはない苦痛が伴います。

      by retrogamejaxx 2021年4月23日 8:28 PM

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