シュミレーションRPGがしたい！：「ドラゴンナイト4」

『ドラゴンナイト4』 （PCFX / SFC / PS） 1997年発売 （バンプレスト） ジャンル：シュミレーションRPG 壮大なストーリーと高い戦略性が魅力の、神の血を引く 勇者の息子カケルの大冒険！ 正体不明の男が自らドラゴンナイトを名乗り、 世界を戦火に巻き込もうとしていた・・・ カケルは歴戦の勇者である父ヤマトタケルの命により、 期待を胸にふくらませ、冒険の旅へと出発した。

エロゲーのSRPGシリーズ第4弾。
1〜3はPCエンジンに移植されていましたが、4はスーファミ移植。
スーファミ版は1996年に発売。
そして、シュミレーション要素を大幅にリメイクし、ボイス付きとなってPS1にリメイク。
ファイアーエムブレムにも負けず劣らずの傑作です。

華麗なグラフィックとアニメーションは圧巻です。
シナリオは、エロゲーとは到底思えないどんでん返しが待っている怪物ゲームです。
これは間違いなく名作です。
私の中でのSRPGランキングで、TOP10に食い込みます。
一度やられたユニットは永久に復活できないシステムです。
やっぱSRPGはこのシステムじゃないと緊張感ゼロですからね。
もちろん、男キャラは即廃棄、女の子ハーレム隊でプレイしました。
故に、後半の難易度がハンパなく高いです。
まず、PS版の攻略サイトが存在しません。攻略本も激レアで入手不可です。
そして、後半になってものすごく後悔させられる展開が多々あるから困る・・・。

主人公は伝説の剣士ヤマトタケルの息子、見習い剣士のカケル。
エロゲーの主人公としては完全にアウトなお子様設定とはいかがなものか。
しかし、これすらシナリオに大きく関わる布石であるという・・・
大陸は正体不明の黒い霧に覆われ、すべての生命が石となってしまっていた。
カケルはその原因であるドラゴンナイトを名乗る魔族を倒すために旅立ちます。
それではさっそく女の子の紹介。
アダルト要素を排除しているとはいえ、かなりエッチな描写が多いです。

1.ナターシャちゃん

カケルの幼なじみで小さい頃はよくいじめられていたヒロイン。 カケルのことが好きなのだが、なぜか謎の剣士エトとエッチしちゃう。謎が謎を呼ぶ幼馴染。 魔法使い：射程3　移動2　必殺技：フェニックスアタック、ファイアーウェーブ

2.ネプチューンさん

漁師をしていたが、家族を敵軍に殺される。復讐のため傭兵になり、カケルの部隊に志願する。 剣士：射程1　移動3　必殺技：海烈剣、水乱剣

3.マルレーネ

物語のカギを握るエルフの女性。非常にエッチで序盤でチュッチュできて、終盤にぱふぱふできる。 弓使い：射程1〜2　移動3　必殺技：ドラゴンシュート、ドラゴライズシュート

4.ネレイドちゃん

敵軍に捕まっているところを助けてもらい、カケルの軍勢に助力する。非常に強い。 魔法使い：射程3　移動2　必殺技：トルネード、ヒートストーム

5.パンドラ様

復讐に燃える踊り子。バランスよく成長するが特徴に欠けるのが難点。カッコいいから使います。 剣士：射程1　移動3　必殺技：スターライト、デッドリーダンス

6.サラさん

PS版オリジナルキャラ。セイルの教育係として登場するが、出撃回数が低い。魔法の威力は絶大。 魔法使い：射程3　移動2　必殺技：星光爆裂

7.クラリス＆メイフィア

惨殺されたエルフの生き残り姉妹。姉は口が悪く、妹は気が弱い。どちらか一方しか仲間にできない。 弓使い：射程1〜2　移動3　必殺技：雷の矢、星雲の矢

8.セイラさん

身体的なコンプレックスを抱えるくノ一忍者。圧倒的な移動力で戦場を駆け回る。 忍者：射程1　移動5　必殺技：桜、流星の矢

9.ベイリット

敵軍の三魔将のひとり。カケルの軍に潜入して殺害の機会を伺うが、ロイドンに恋をして悩み続ける。 格闘家：射程1　移動4　必殺技：狂影拳

10.ビアンカ

ロンボニ王国のプリンセス。石化してしまった国王を救うため、カケルたちに手助けしてくれる。 騎馬隊：射程1　移動4　必殺技：ウイングソード、ムーンサルト

11.ベイリットたん

父の形見の特殊大砲で超遠距離攻撃を仕掛ける幼女。ようじょだいすき。この子に決めました。 大砲隊：射程5　移動1　必殺技：すごいたいほーこうげき、すぺしゃるぼんばー

12.ジーナちゃん

両親救出のために戦う特殊工作部隊。ばくだんの扱いは苦手なのか、いつも失敗してばかりの少女。 工作員：射程1　移動4　特殊スキル：宝探し　必殺技：破裂爆弾

13.ターニャン

部隊唯一の獣人族。手癖の悪さでカケルを怒らせるが、のちに恋に落ちるようになる。 忍者：射程1　移動5　特殊スキル：経験値スチール　必殺技：フレームサクセション、サンダーブレード

仲間にできた女の子は以上の13名+最終戦で加入したレアで計14名。
レアは妹を救出に行くと行って、仲間の護衛2人道連れにして死亡というとんでもない展開が・・・
色んな意味で、RPGの常識を覆してくるどんでん返しの連続です。

シュミレーション画面はこんな感じです。
敵味方のターン制で、死亡ユニットは蘇りません。マス目はハニカム構造です。
アークザラッドのようにユニットがデカく、全体的に移動距離が短いのが難点。
ただ、職種のバランスが非常に良く、タクティカルな戦闘が楽しめます。
ユニットは9人の部隊制で戦います。この数値がHPの役割。
部隊が少ないと攻撃力も落ちるので、できるだけ攻撃を受けずに戦うことが大事です。

シュミレーションはいい感じなので、あとはADVパートですね！
幼女のロザリンドたん一択です！
加入が遅かったので、当初はネレイドちゃん狙ってましたが、登場時点からもう浮気なしでいく！
彼女は大砲隊。通常の大砲部隊は射程4ですが、ロザたんだけ特殊大砲なので射程5です。
しかし、移動範囲が1しかないので、部隊についていけない問題点が・・・

ただ、マップのお宝に『すばやさの種』が埋まっている場所を2か所見つけました。
何時間も巻き戻してロザたんを強化！
移動3、射程5という悪魔の大砲が出来上がりました。
貯めていた攻撃力UPのアイテムも全部投与。
敵を寄せ付けず、一撃で部隊キルさせるほどの英雄になりました。
終盤はかなり難易度が高く、ロザたんなしでは貧弱女の子部隊では生きていけないのです。

だけど、だけど・・・ロザたんは主人公じゃなくてセイルのことが好きだったのです。
てことは？
普　通　の　ギ　ャ　ル　ゲ　ー　な　ら　ば　・・・
失恋したときがロザたんの狙い目と見た！

ドラゴン砦。
後半の要所にて、なんとセイルがドラゴンナイトの血を引く者であることが判明。
シナリオがなかなか読めない。主人公じゃなく戦斧隊のセイルがドラゴンナイトにクラスチェンジとは。
そして、この砦にいるときだけ、操作キャラがセイルに切り替わります。
さっそく、ロザたんに会いに行くと、「あたしのこと好き？」と聞かれます。
きたきた！
これでロザリンドルート確定フラグだな！
『ごめん、ぼくが好きなのはマルレーネなんだ』

失恋に心乱れるロザたん。
「だれにでもいいから、メチャメチャにされたい気持ちだわ」
これは、（ニヤリ）もうひと息だな。ADVパートもかなり盛り上がってきた。

そろそろこの旅も終わりを迎える。
しかし、サラさんは孤島のイベントでなぜか行方不明に・・・
ヘレネを救出に行ったレアと、護衛を頼まれた2名は敵将ルシフォンによって、あっけなく1枚絵で死亡・・・
攫われていたナターシャを救出したので、なんとか戦力はギリギリ保っているが・・・

ロザたんが、失恋で部隊離脱。
うそだろ？
久々にゲーム中に声出したわ。
ステータス画面にロザたんがいない。嘘であってくれ・・・
そうか・・・元エロゲーだから幼女のフラグは立たないってことだったのか。
だからって最恐キャラが離脱は痛いにもほどがある。
セイルが振った選択肢が、まさかロザたん離脱に繋がっていたとは・・・
もう4戦くらい前のイベントだし、セーブデータもないので巻き戻し不可。
ロザたんなしで敵を倒せる気がしないんだが。
このゲーム、やってくれますわ。
そして、女の子が9人に減ってしまったカケルの部隊は、最終決戦の地へと乗り込む。
それは、死地へと向かう片道切符となりました。

セイラさん戦死。クラリスさん戦死。
ベイリットさん離脱。マルレーネさん離脱。
そしてラスボスと対峙・・・
そして衝撃のラストシーン。
エンディングに向かわず、そのまま2周目突入。
この作品、周回プレイ前提のRPGなのです。
普段ならためらう2周目。
しかし、シナリオが気になってしょうがない！

シュミレーションRPGがしたい！（2周目）：「ドラゴンナイト4」

『ドラゴンナイト4』 （PCFX / SFC / PS） 1997年発売 （バンプレスト） ジャンル：シュミレーションRPG 魔王ルシフォンに、あまりにも無力に全滅させられたカケル。 仲間を殺され、目の前で石にされたナターシャ。 時は流れ、眠りについていた"彼"が目覚める。 世界に平和をもたらすため、謎の剣士エトが立ち上がる。 願いを叶える黒い石を胸に、過去に戻ることになる。 壮大なストーリーで繰り広げられる最高傑作ここにあり！

2周目は仮面の剣士エトが主人公の視点で始まります。
今回は男キャラ廃棄なしで行きます。仲間の死によって物語が詰まる可能性もありそうなのでね。
シュミレーションマップは中盤までまったく同じです。
敵がちょっと強くなってるかな？
このゲームは街の拠点にある訓練所で、仲間を1名だけ加入させることができます。
なので、2周目は違うユニットを仲間にする楽しみもあります。
ただ、やはり女の子を加入させたいので、あまり変わらないかな。
まずは2周目で仲間になった女の子を紹介。

14.レアさん

大陸一の弓使いの名をはせた天才戦士。攻撃力・防御力ともに高く、最終決戦に欠かせない弓使い。 弓使い：射程1〜2　移動3　必殺技：グノメアタック

15.ヘレネちゃん

戦うことはできないが、みんなの傷をいやしてくれる特殊ユニット。全キャラ唯一の回復系部隊。 僧侶：回復射程1〜2　移動2　必殺技：なし

さらにサラさんが途中離脱しないので助かります。
部隊が多くなる中盤には、3名育成枠として離脱させると、終盤にパワーアップして戻ってきます。
かなり難しいシュミレーションマップが続きますが、問題は恋の行方です。

ロザリンドちゃんは狙いません。
もうこの子の目には、セイルしか映っていないようだ。
だってロザたんは、ショタコンなんだから・・・。
じゃあどの娘にする？
もうひとり、ちっちゃい女の子がいたよね。

ジーナちゃんを狙います。ホビット村の爆弾娘ジーナちゃん。
主人公視点がカケルじゃなくなったものの、恋の相談を繰り返し、仲を深めますよ。
このゲームの2周目は、運命を変えるための物語。
1周目での人間関係やトラブルなど、すべてが伏線となって紐解かれていきます。
このまま魔王と戦っても、同じ結果の繰り返しになってしまう。
そのためには、最期に離脱してしまったマルレーネ、そしてベイリットの心情を変えなければならない。

1周目は仲間割れの末、マルレーネに切り殺されたベイリットだったが・・・
同行者のロイドンに恋し、自分がスパイとして部隊に参入した魔族だったことを告白。
恋愛が運命を変えてくれるシナリオ。
もうそこにはエロゲーらしさではなく、純粋な恋愛ADVのようだ。
セイルに振られたロザリンドちゃんも、一途に想い続け、離脱することなく最後まで戦ってくれます。
あとは、マルレーネの気持ち次第。
2周目の舞台を用意してくれたのはマルレーネ。
彼女だけが、魔王ルシフォンの魔力を封じることができる。
そして、最後まで一人も欠けることなく、女の子だらけの部隊は歴史に名を残すことになるのでした。

念願のエンディングです。
SRPGらしく、生き残ったユニットのその後の様子が、一枚絵とボイス付きで語られます。
やっぱ、死亡離脱型SRPGは、このエピローグがあるから面白いですね。
平和の訪れた世界で、カケルはまた冒険の旅に出ます・・・
そこに待っていたのは、幼なじみのナターシャちゃんでした。
今までと同じように、すぐケンカになってしまう二人。
そのドタバタ現場に現れたのは・・・ジーナちゃんでした。

相変わらずのプレイボーイっぷりを露見するカケル。
冒険は終わっても、複雑な恋愛関係はまだまだ続くのでした。
長かった・・・
プレイ総数60時間オーバー。
かなり満足でした。欲を言えば、ユニットのLVアップによる成長が固定値だったことかな。
クラスチェンジがあるのも、ドラゴンナイトのセイルだけでした。
ただ、
シナリオは素晴らしいに尽きます。RPGでここまでぶっ飛んだ設定は勇気あります。
王道シナリオのSRPG最高峰が、『ティアリングサーガ』なら、
恋愛シナリオのSRPG最高峰は、『ドラゴンナイト4』と言えるでしょう。
いやはや、エロゲーだからできたような仕掛けのシナリオでした・・・。

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