放課後 in Beppin 女学院(SFC)
レトロゲーム挑戦 第4回 放課後inBeppin女学院(1995年) 何やら香ばしい雰囲気を醸し出すこのゲーム。 |
箱なしで買ったこのソフト。
おそらく15年くらい前に購入したものと思われる。
『放課後 in Beppin 女学院』
そろそろ供養してやらんとな。
てことでレトロゲーム挑戦、エンディング目指して頑張ります。
説明書もなけりゃオープニングもない。
世界観がまったくわからないままスタートです。
まずはヒロインの選択。
ここはロリ体系の亜矢ちゃんを選んでいきます。
舞坂亜矢
平凡なサラリーマンの父を持つ、明るく元気な性格の女の子。
ACT入隊は俳優養成学校と勘違いして訓練を受けている。
入隊・・・?
なんやこれギャルゲーとちゃうんか。
そう、このゲームはプレイヤー主人公の恋愛ADVではなかった。
どうやらACTという特殊警察の養成学校のお話みたい。
『Beppin女学院』って名前の警察養成所なんてあるかよ・・・
プレイ開始すると、普通の学園生活がはじまるようだ。
同じクラスの加奈ちゃんと美葉ちゃんが登場。
さっそく授業かな?
と思いきや・・・
メニュー画面に放り出されました。
4月1日 PM2:00
何の説明もないまま、これより地獄の拷問が始まります。
放課後がメインのADVってことか。
とりあえず自己訓練をやってみるか・・・
警察犬かな?
動物訓練というものを選ぶと、ウルフの特訓画面が映ります。
いやさすがにやべえぞ、このゲーム。
もしや、本物のクソゲーだな!!
これにより4時間が経過。
平日は10時間、休日は16時間過ごさなければならない。
この作業を延々とこなす。
これ、いつまで続ければいいんだ?
気が乗りませんが、とりあえずメニューを紹介していきますか。
まずは『自己訓練』。
自己訓練ではヒロインとお供の動物のステータスアップが可能。
ひとりで訓練をすると、クラスメイトの美葉ちゃんが登場。
こいつは毎回登場。
そして対決する流れ。
ゲーム序盤はいいのだが、終盤はこの作業が超地獄。
お互いにHPが非常に高くなるので、戦闘が普通に20ターン以上にかかる。
これはヒロインじゃなくてプレイヤーの訓練だな。
他にも、ロボット開発ができる。
ロボット開発は”情報技術”のステータス値によって結果が変化する。
『部屋で過ごす』
こちらはステータスではなく亜矢ちゃんのパラメータが変化する。
読書・睡眠・料理・エアロビクス・勉強
この5種類があり、4時間経過する。
疲労度・ストレス度を下げる効果や、魅力値や学習度がアップする。
序盤からやることなさすぎのこのゲーム。
ひたすらエアロビクスをやり続けた結果、5月頭にカンスト。
どうやらこのパラメータはほぼ無意味に近い。
このゲーム、1年間で発生したイベントがたったの3回。
体育祭、水着コンテスト、着物コンテスト、これだけでした。
信じられるか?
この手の育成ゲームでイベント3つだけって・・・
クリスマスも正月もバレンタインデーすら何も起こらないのだ。
このイベントのためだけにあるパラメータなのです。
やってられんわな。
『アルバイト』
お金稼ぎのためのコマンド。
お花屋さん・ペットショップ・歯医者さんなどがある。
お金に困るのは序盤だけ。
しかも少ししかお金が入手できない上に疲労度も増える。
あまり使いませんでした。
マジで苦痛すぎるこのゲーム。
なんとか4月末までプレイし続けました。
エアロビクスばっかりやってたので魅力値だけ高めです。
イベントが一切起こらない育成ADV。
「何のために訓練してるんだろう?」
なんて言ってる亜矢ちゃんの声が聞こえてきそうです。
5月に突入。ようやくミッションが発生!
覆面3人組のワルモノが登場。
やっとか・・・プレイしてすでに4時間以上。
もう眠気を通り越して心が無になっていたから本当に助かった。
どんなクソゲーだろうとイベントがあるだけでうれし泣きしそう。
とはいえ、5月はこのミッションと運動会だけ。
あとはひたすら・・・毎日同じ作業の・・・繰り返し・・・
6月。
ケガしちゃった亜矢ちゃん。
ひたすら病院に行って、あとは眠るだけ。
これを5日間繰り返すことで、お金がスッカラカンに。
授業料が発生する訓練は受けられない。
休日に固め撃ちでアルバイトを繰り返します。
他には何もすることがない6月。
鬱になりそうだ・・・
7月、ついにこのゲーム最大の催し物が登場。
『水着コンテスト』だ!
エアロビクスのやりすぎで魅力値MAXの亜矢ちゃん。
見事に優勝してかわいい水着姿を披露してくれました。
これにてイベント終了。
10月頃に着物コンテストがあったが優勝できませんでした。
あとは・・・もうガチでやることねえなこのゲーム。
8月、そう夏休み。
夏休みといえばクラスのみんなで海水浴するイベントが恒例。
みんなの水着が見れて~
そんでもって夏祭りで~
打ち上げ花火見ながら~
そ ん な も の は な い 。
毎日訓練の日々。
しかも休日だから1日16時間消費せねばならん。
すでにパラメータはカンスト済み。
長すぎる8月。
唯一のイベントは例の覆面3人組。
どこぞの一味と口調までそっくりな敵役。
KFC3人組との戦いが、唯一のシナリオとなってくる。
たびたびミッションで登場するが・・・
それでも、地獄の訓練が延々と続きます。
そして、少女はようやく気づいちゃったのです。
「あれ?わたしなんでこんなことしてるんだろう?」
亜矢「格闘の訓練や超常術法の勉強で本当に女優になれるの?」
美葉「女優・・・?何でまた?」
亜矢「何って。だってみんな何しにこの学校へ来ているの?」
美葉「ACTに入隊するためだろう」
亜矢「・・・入隊??」
そう、亜矢ちゃんは女優養成学校と間違っていたのです。
そりゃそうだ。
“Beppin女学院”ってややこしい校名が悪い。
つまりこのゲームは悪なのだ。
ようやく気づかされた現実。
おっと?
もしやこれ、バッドエンドの流れじゃないだろうな。
このゲーム再挑戦とか罰ゲームのレベルを超えてるからな。
8月25日。
間違い入学だったと先生に報告。
転校の手続きをとってくれるそうだ。
ようやく終わるんだね・・・この地獄の日々が。
バッドエンドでも、それもそれでエンディングだよね。
8月30日。
母から衝撃の事実が告げられた。
亜矢ちゃんにはお姉さんがいることを告げられる。
しかし幼い頃に誘拐されてしまい見つかることはなかった。
唯一の手がかりは“サンダー”というワード。
おいやめろオカン!
まだこのゲームを続けさせる気なのか!?
鬼だな。鬼ババアだな。
亜矢ちゃんは女優の夢をあきらめ、姉を探す決心をする。
悪夢は、終わらない。
9月。
学園生活はまだ半分も残っている。
なのに、最強のアイテムを入手してしまった。
格闘LV10になって譲り受けたレイナックル。
完全にチート武器。
命中率100%でダメージ補正かなりデカい。
しかもロボット以外は必ず気絶させられる代物。
戦闘の緊張感が一気になくなってしまった。
クソゲーすぎるぜ・・・
格闘レベルだけ上げてりゃいいゲームかよ。
ええその通り。
超常術法、射撃、情報技術、そんなステータス無意味。
警察犬もロボットだってもう不要。
ひたすら格闘だけ上げてレイナックルを入手すればいい。
ああ、そんなクソゲーが私は好きです。
10月。
KFC3人組の親玉がゲネル・サンダーであるという情報を掴んだ。
母の言っていた手掛かりと関連があるかもしれない。
亜矢ちゃんはKFC3人組を優先的に追いたいと先生にお願いする。
とはいっても10月はこれだけ。
11月。
怪しい研究施設にガサ入れ。
そしてついに、姉の名前が書かれた資料を発見する。
それは、ゲネル・サンダーによって記憶操作されたリストだった。
姉は生きている。しかし、記憶は消されてしまっているようだ。
実験番号142・・・それが、今の姉の姿だと。
12月。
クリスマス?そんなものはない。
26日、ビル爆破予告事件が発生。その場所にはKFC3人組がいた。
亜矢ちゃんと美葉ちゃんのペアで捜査。
KFC3人組を追いつめたが、そこには時限爆弾が。
絶体絶命の亜矢ちゃん。
すると、KFC3人組はゲネル・サンダーを裏切り時限爆弾のもとへ。
そのとき。
亜矢ちゃんは見てしまった。
カリーナの体には、被験体ナンバー142が刻まれていたのだ。
KFC3人組は時限爆弾とともに空中で散りとなった。
3人組のカリーナが姉だった事実を突き付けられた亜矢ちゃん。
姉の敵を取るために、ゲネル・サンダー討伐を決意する。
1月。
まじで何もない。
もう感覚がマヒしてきている。
レイナックル入手後はステータス上げも意味を持たない。
2月15日。
バレンタインなんて甘ったるいイベントもなく、ついに決戦へ。
ゲネル・サンダーの本部を突き止めたACT部隊。
そこへヒロインの3人、風美香・琴音・亜矢が駆り出された。
ようやくヒロイン全員パーティでバトルができます。
警備のザコどもをレイナックルで撃退して本部の中へ。
ラスボスとの決戦です。
ようやく終わるのか・・・
長かった。
RPG並に長時間プレイすることになった。
こんなクソゲー、もうたくさんだ。
早く終わらせたい。
(クソゲーだからな。ひょっとすると効くかもしれん)
ラスボスにレイナックル効いたわwwwww
草ハエチャッタ。
最後までクソゲーであってくれる放課後Beppin女学院。
素晴らしいね。
初手で風美香ちゃんが被ダメ1喰らっただけで撃破。
このゲーム、どうしてくれよう。
勝利のポーズ決め!
ついにエンディングか。
地獄のルーティンから開放されると思うと達成感がすごいな。
さらばBeppin女学院。
おや・・・?
ラスボス、たおしたんだけど。
何事もなかったかのように次の日が始まりやがった。
いらんだろ、ラスボス倒したのに訓練とか。
そして、この無意味な日々は2週間続いたのだ。
ラスボス後の2週間は一体何だったのか?
それはおいといて、ようやく卒業式。
1年制でよかった。
3年制の学校だったら気絶してた。
レトロゲーム挑戦第4回。無事エンディングに辿り着きました。
ACT隊員になるための訓練が終わった。
少女たちはそれぞれの進む道を決めたが・・・
もともとACT隊員になることが目的ではなかった亜矢ちゃん。
進路に悩む彼女に、葉山教官が道を示した。
それは、ACT隊員ではなくACT教官という飛び級の大出世。
その後も、亜矢ちゃんはACT内で比類なき働きを見せたという。
それはまた後のおはなし・・・
これはベストエンディングでしょう。
毎日欠かさず授業も受けて学習値も相当高かったですし。
― END ―
ありがとうクソゲー
ありがとうBeppin女学院
本物のクソゲーは記憶に焼き付く
どんな名作よりも鮮明な思い出となるのだ
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