カワイイ娘ニハ旅ヲサセヨ

女の子が主人公のRPG攻略・紹介サイトのゲームブログ

雑記:白き魔女~もうひとつの英雄伝説~(セガサターン)

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『白き魔女~もうひとつの英雄伝説~』 (セガサターン)

1998年発売 (日本ファルコム)
ジャンル:RPG

詩うRPG~新しい「英雄伝説」の誕生
ジュリオとクリスが、さらに輝きを増して大活躍!
PC史上最強のビッグヒットを記録した人気シリーズ英雄伝説IIIが
セガサターンでまったく新しく生まれ変わる!!

「白き魔女ならサターン版をやれ」
だれが言ったか憶えてないが、とにかくサターン版を薦められたのです。
今回は、『英雄伝説』シリーズ第3弾、『白き魔女』をご紹介。
私がプレイしてあるのは、外伝のドラゴンスレイヤーIV那由多の軌跡
シリーズでは、零の軌跡碧の軌跡閃の軌跡をプレイ済み。
英雄伝説シリーズ2期にあたる、ガガーブトリロジーは初体験になります。


本作は、セガサターン、PS1、PSPでリメイクされています。
シナリオこそ同じでありながら、システム、グラフィック、キャラデザ、すべてが別物でリメイクされています。
その中でも、ボイス付き演出、アニメーション挿入、細かいドット絵が魅力なのがサターン版!
相場はちょっと高めの2000円弱ですが、400円で買えました。
それでは簡単にゲームの紹介、否!女の子の紹介をしていきましょう。


ヒロインの女の子は、クリスちゃんクリちゃんと呼ぼう。
ちょっと強気な、主人公ジュリオの幼なじみ。明るくおおらかな性格だが、一言多く大人を怒らせることも・・・
ジュリオとクリちゃんの二人は、ラグピック村の慣わしで、成人の儀式である、『巡礼の旅』に出る。
その旅先で、20年前に予言を残していった白き魔女の不吉な噂を耳にするのだが・・・

ご覧のとおり、グラフィックはクォータービュー視点によるドット絵。
とにかくドット絵がよく動く。
ドット絵アニメーションは本当に素晴らしい出来栄えです。


まずは開始早々、最初のアニメーションで泥棒シャーラが登場します。
巡礼の旅に携帯する銀の短剣を盗もうと、相棒グースとやってきます。
クリちゃんたちの行く旅先で、バッタリ遭遇するので登場機会が多いキャラ。
でもまだ仲間にはならず。
このゲーム、固定の仲間キャラが存在せず、旅は道連れ世は情けな展開。
たぶん全員で10キャラ仲間になるのですが、みんなすぐに途中離脱しちゃいます。
とにかく旅をしている気分。
女の子要素が足りない!私のモチベーションが下がってしまう。


クリちゃんだけで飽きてきたところに・・・
船内の本棚に、ちょっとエッチな写真集を発見!!
どことなくクリちゃんに似ている気がするが。もしや裏でそういう仕事を・・・
ちょっとテンション上がりましたが、序盤は女の子がなかなか登場せず巡礼の旅は続きます。
そして中盤にさしかかる頃、巨大な海獣との壮絶な戦いがはじまります。


ようやく新しい女の子が登場。
カンドマスター・マギサさんです。
カンド魔法最強の使い手マギサさんが、海獣を沖へおびき寄せたところを、土壁を築いて封じ込めます。
かなりの見せ場でしたが、強力な魔法を使いすぎて倒れてしまいました。
残念ながら仲間にはならず。
ああ・・・仲間になってくれ。女の子仲間になってくれ・・・


物語後半にさしかかる頃に、ようやくシャーラさんが仲間入り。
遅い!女の子が仲間になるまでの展開が遅すぎる!
ぷんぷん。


クリちゃんが呪いをかけられてリタイア中なので、シャーラさんと二人旅。
弓で攻撃します。ジュリオより強いです。
泥棒なので言葉使いは悪いですが、スタイル抜群のセクシードット絵で投げキッスしてくれます。
そして立て続けに、女の子が登場!


調剤師のフィリーちゃんが登場です。
ペットの子熊バンバンと一緒に仲間入り。ジュリオに恋するクリちゃんのライバル。
クリちゃんの呪いを解くための薬を作るために、盛りの中から颯爽と登場です。


後半にさしかかって、ようやく女の子が2人のパーティが完成!
フィリーちゃんの武器は、おたまに石を乗せて投げる投石器。弱すぎて敵にダメージは1しか与えられない。
彼女の役割は、薬の調合による回復役。ひたすら回復。それしかやることが・・・ない!
この4人パーティで、迷いの森へ向かうのですが、この森は最悪でしたわ。
敵が出ない上に、ひたすら同じ景色の森の中を、1時間以上延々と迷い続けるという苦境。
寝落ちしましたわ。


クリちゃんも無事に復帰して、物語は佳境へとむかえます。
上の画像の会話にもあるように、本作は『勇者や英雄』のあり方についてがテーマになっていると思います。

故に、本作は『英雄伝説III』というナンバリングを排したタイトルで売り出されたと考えます。
詳しくはシメで語るとして。

― 物語は終盤へ ―
ようやく最後の巡礼のシャリネ、空のシャリネを巡礼し、魔法の鏡を見ることができました。
そこに移った光景は、クリちゃんにとってあまりにも重い内容だった。
“ラウアールの波”が現れる。
ひとつの文明が滅ぶとき、大地を覆い尽くす破滅の波。
クリちゃんは、白き魔女の残したわずかな手がかりを元に、祖国へと戻ることになる。


その道中、砂漠の国で出会った女の子、ステラちゃんを仲間に。
砂漠の黒豹と怖れられた爆弾魔の女の子。
黒幕と思われる占星術師レバスを追い、
世界の終わりをむかえるラウアールの波を阻止すべく戦います。


武器はもちろん爆弾。
ですが、この終盤にきてようやくカンド魔法が使えるキャラが仲間入り。
回復系がメインのチャッペル魔法が使えるのはクリちゃん
攻撃系がメインのカンド魔法が使えるのがステラちゃん
このゲームは意味なくカンド魔法屋が序盤からずっとあったのですが、習得できるキャラは皆無。
しかも一度立ち寄った町には戻れない一本道シナリオ。意味わからんかった。
結局ステラちゃんが一番強いな。カンド魔法最強です。


物語は大詰め。最強剣士に会いに行くために、ジョアンナちゃんを連れてドルフェスの塔へ潜入。
顔グラまであるし、移動時には後ろについて歩くのに、戦闘には参加せず・・・
こいつは一体なんだったのか?


最強剣士のデュルゼルの手助けを得て、一行は決戦の地、ルード城へ向かうことになる。
その途中、白き魔女の謎がついに解き明かされる。
白き魔女はすでに死んでいたという事実に、落胆を隠せないクリちゃん。
そして、巡礼の旅へ出向く前に渡された杖に、白き魔女ゲルドの魂が宿りました。


ついにアニメーションでもその姿を見るところができた、白き魔女
世界をラウアールの波から救うために、20年前に各地を旅して、予言を説いていた彼女。
白き魔女の意志を継いで、クリちゃんはレバスを倒してラウアールの波を止める決意をする。
そして・・・
長いラストダンジョンを抜け、ついにラスボス戦。
2回も全滅してしまった。運がないと絶対勝てないんだもん。
凶悪な全体魔法を4ターン連続で浴びたときには、サターンぶち壊したくなったわ。


以上で女の子紹介メインの『白き魔女~もうひとつの英雄伝説~』おしまいです。

エンディングで、ラグピック村に戻ったクリちゃん。
出迎えてくれた村人たち。
そして、巡礼の旅でわかったこと。
ラップじいさんが、かつては大魔導士オルテガと呼ばれた英雄だったということ。

ジュリオ
「どうして、そんなにすごい人だっていうことをみんなに黙ってるの?」
ラップじいさん
「よいか、修行を積んだ魔法使いが悪い竜を倒したり、腕っぷしの強い剣士が国王になれるような時代じゃない」
「それでことが収まるような、単純な世の中ではなくなりつつあるのじゃよ」
「これからは、ひとりひとりが才能を役立て、それぞれの暮らす場所で、みんなのために頑張る」
「そのためには、”伝説の英雄”などというものは、邪魔なだけじゃ
「これからは、大地に根をおろした力こそが必要とされるのじゃよ」

これこそ、本作が『英雄伝説』の冠をタイトルから外した所以だと考えます。
この物語は、吟遊詩人が旅先で弾き語るような英雄伝説ではない。
それが、『白き魔女~もうひとつの英雄伝説~』です。

シナリオは満足しました。ドット絵職人の見事なグラフィックも満足しました。
だが、これをRPGと言えるのか?という疑問が最後まで残ります。
戦闘はすべてイベント発生のため面白味は皆無。
戦闘不参加のキャラも同様の経験値が入るので参戦キャラ全員同じレベル。
武器防具は高い金出して買ってもほとんどパラメータ変化なし。
意味をなさないカンド魔法屋さん。
必殺技を一切習得しない主人公。
ちょうどラスボス戦で、LV22になるように調整された設定。
RPGってのはさ、色々な敵と戦ってレベル上げたり、お金稼いだり、材料集めたりするものでしょう。
ただのおつかいと揶揄されるクエストだって、やり込みの楽しさがあるじゃないですか。
その点これは、RPGの醍醐味がまるでない。
これはADVゲームに近いです。
だから、別にやらなくていいと思いました。