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磁石

  • Posted by: 連射太郎
  • 2006年5月 7日 11:14

  
 1996年 5月14日 火曜日
 
 
 
 新入部員の枝成くんが入り
 無事存続が決定した我が写真部。
 
 
 梅杉先輩は盗撮
 
 篠矢田先輩は女のコの裸
 
 俺は鏡さん
 
 と以前と変わらず
 各自が好きなものを
 写真に撮っている。
 
 
 枝成くんはまだ何を専門にするか
 決めていないが
 どうやら彼も
 篠矢田先輩と同様
 女のコの裸に興味があるらしく
 たまに篠矢田先輩の
 アシスタントとして
 篠矢田先輩が女のコの裸を
 写真に撮るのを手伝っているらしい。
 
 
 
  
 
 鏡さんと全く接点のない俺は
 相変わらず
 彼女を盗撮することでしか
 彼女の写真を撮ることが出来ず
 こんなカンジの写真
 
 
 109-0973_IMG.JPG
 
 
109-0974_IMG.JPG
 
 
 しか撮ることが出来ない。
 
 
 やはりちゃんとした写真を撮るためには
 彼女と仲良くなって
 写真を撮らせてもらうしかないのかなぁ。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 (今日は正門が開いてるぞ!!)
 
 
 
 俺はいつもは
 遅くまで部室に残り
 鏡さんの写真の編集をしているため
 正門が開いておらず
 裏口から帰る。
 
 
 しかし
 今日は火曜日。
 
 エロ本を買うために
 早めに編集を切り上げため
 正門がまだ
 開いていたのだ。
 
 
 
 
 
 
 一週間ぶりに正門から
 帰ろうとすると
 門の前に立っている詩織の姿を発見した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 (どうしよう。。。。声をかけるべきかなぁ。。。。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 詩織は俺の小学校の時の初恋の相手で
 中学は別々だったが、密かに想い続けてきた。
 
 1年生の時は同じクラスだったので
 何度か接触を図ろうとはしたものの
 詩織の周りには
 いつも他の男が集まっていたため
 結局ほとんど
 絡めず1年間が過ぎてしまった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 しかし
 今、詩織は一人だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 これは神様が与えてくれたチャンスかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 詩織はよく見ると
 やっぱりかわいい!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 でも詩織俺のこと分かるかなぁ。。。。
 
 家が隣同士だから
 小さい時に何回か一緒に遊んだことが
 あるだけで 
 小学校に入って以来まともに
 しゃべったことほとんどないもんなぁ。。。
 しかも俺整形もしたし。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 (やっぱり声をかけるのはやめよう。。。。。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 そう考えて詩織の前を通りすぎようとした時
 詩織のきれいな胸が目に飛び込んできた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 !!!!!!!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「詩織!!」
 
 
 
 
 
 
 次の瞬間
 俺は無意識に声をかけてしまった。
 
 
 
 
 
  (しまったーーーーーー!!!)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 詩織「あっ!雄吾君!今帰り??」
 
 
 
 109-0976_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 (あれっ??詩織、俺のこと分かるぞ!!)
 
 
 
 
 
 
 
 
 正直少しおどろいたが
 安心した。
 
 
 
 
 
 
 
 (どうしよう。。。
 
  。。。。。。。。
 
  よし!!
  思い切って一緒に帰ろうって誘ってみよう!!)
 
 
 
 
 
 
 俺は勇気を振り絞り
 詩織を誘ってみた。
 
 
 
 
 
 
 「い、い、一緒に帰らない??」
 
 
 109-0977_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 詩織「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし。。。」
 
 109-0978_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 以来、俺は意識的に詩織を避けるようになった。


 
 
 

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