Home > Archives > 2006年12月 Archive

2006年12月 Archive

エレキテル

  • Posted by: 連射太郎
  • 2006年12月10日 13:17

 1996年 9月14日 土曜日
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 あいかわらず俺は河合さんのことばかり
 考えていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 はぁ。。。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺がふさぎ込みながら
 ロビーのあたりをうろうろしていると
 好雄に声をかけられた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 好雄「さあ行こうか!雄吾!」
 
 
110-1064_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 「????????」
 
 
 
 
 
 
 好雄「何びっくりした顔してんだよ!
    今日またナンパしに行くって約束
    したじゃんか??」
 
 
 
 
 
 
 
 
 そういえばそんな約束したなぁ。。。
 河合さんのことばかり考えてて
 すっかり忘れてた。
 
 
 
 
 
 
 「そうだったな。
  はぁ。。。。。。行こうぜ。」
 
 
 
 好雄「何だお前??ひょっとして
    まだこの前のコのこと引きずってるのか??
    そんな気の抜けた声出すなよ!!
    俺だってなぁ。。。。」
 
  
 
 
 
 
 確かに 
 いつまでも河合さんのこと
 引きずっててもしょうがないしな。。。。
 
 
 
 
 よし!!今日は開き直って楽しもう!!
 
 
 
 
 
 
 「よし!!行こうぜ好雄!!」
 
 
 
 好雄「おお!!その意気だぜ!!
    俺ここで待ってるから早く着替えて
    用意して来いよ!!」
 
  
 「わかった!!」
 
 
 
 
 
 
 こうして俺の運命の修学旅行5日目が
 始まった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「好雄!ナンパするってどこでするんだ!!」
 
 
 好雄「ナンパの基本は人通りの多い所だぜ!!
    とりあえず中心街に行ってみようぜ!!
    札幌の中心街と言えばやっぱりすすきのだぜっ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
  
  
 
 susukino.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「。。。。。。。。。。。」
 
 
 好雄「。。。。。。。。。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 susukino.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「。。。。。全然人いないぞ。」
 
 
 好雄「おかしいなぁ。。。。。
    そっか!!今日普通に平日だからみんな学校とか会社
    いってるのか!!
    あはははは!!!」
 
 
 「。。。。。。。。。」
 
 
 好雄「そうだなぁ。。。。。。。
    観光スポットに行ってみるか!!
    クラーク博士像とかどうだ??
    この前みたいに他の学校の修学旅行生がいるかも
    しれないぜ!!」
 
  
 「。。。。。この前みたいに。。。。」
 
 
 好雄「何ぼんやりしてんだ??
    そうと決まったらさっさと行こうぜ!!」
 
 
 「。。。。お、おう!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 250px-ClarkBoysBeAmbitious.jpg
 
 
 
 
 
 「これがあの有名なクラーク博士かぁ!!
  Boys Be Ambitious。。。。。
  少年よ大志を抱けか。。。。」
 
 
 好雄「女のコいないなぁ。。。」
 
 
 
 「。。。。お前には無縁の言葉だな。」
 
 
 好雄「俺にだって大志くらいあるぜ!
    !!!!!!!!
    おい雄吾!!後ろ!!!」
 
 
 110-1065_IMG.JPG
 
 
 「お前なぁ。。。。
  ごまかそうとしても。。。。
  うわっ!!!!!
  熊だ!!!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
AlaskanBrown.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 好雄と穴吹「逃げろーーーーー!!!!!!」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 「はあはあ。。。。。
  危なかった。。。。
  何とか逃げ切ったみたいだな。。。」
 
 
 好雄「はあはあ。。。。
    俺達逃げ足だけは速いもんな。。。」
 
 
 「お前だけだよ!!」
 
 
 好雄「まあ二人とも無事だったしよしとしようぜ!!
    あれ????
    おいっ!!!
    あれ河合さんじゃないのか???」
 
  
  
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  !!!!!!!!!!!!
    
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 確かにそこにいたのはまぎれもなく河合さんだった!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「。。。。。。。。。」

 
 好雄「雄吾??どうした??」
 
 
 「。。。。。い、いや。。。」
 
 
 好雄「話しかけてこいよ!!
    今ここで行かなかったら一生後悔するぞ!!
    俺のことは気にしなくていいからさぁ!!」
 
 
 「。。。。。ありがとう好雄。。。。」
 
 
 
 俺は好雄を後にし、河合さんに話しかけにいった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「ややややややあ!!!!」
 
 
 河合「!!!!!!!!!!
    穴吹君!?
    どうしたの!?」
 
 
 「また友達とはぐれちゃって。。。。」
 
 
 河合「あはははははは!!
    穴吹君もなの!?
    私もまた友香理とはぐれちゃった。。。。」
 
 
 「。。。。。。。。。」
 
 
 河合「。。。。。。。。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「ああああああああの。。。。。。」
 
 
 河合「どうしたの??」
 
 
 「よよよよよかったら俺と一緒に
  自由行動してくれませんか??」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 河合「。。。。。。。はい。」
 
 
 「!!!!!!!!!!
  ほんとに????」
 
 
 河合「うん。」
 
 
 「じゃあ今日一日思いっきり楽しもう!!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺と河合さんは残り少ない修学旅行を
 目いっぱい楽しんだ。
 
 
 
 一緒にラーメン食べて
 
 sumire.jpg
 
 
 一緒にアイス食べて
 
yukijirushi6.jpg
 
  
 一緒にゲームセンター行って
 
 purikura.jpg
 
 
 一緒にガラス細工を見て
 
 garasu.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 そして日が暮れかかった頃
 俺達は小樽運河に来た。
 
 
 unnga.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「今日は楽しかったよ!!」
 
 
 
 河合「私も!!
    修学旅行楽しかったなぁって胸張って言える!!」
 
 
 
 「かかか河合さん。。。。。あの。。。。」
 
 
 
 河合「どうしたの??」
 
 
 
 「。。。。。。。。。」
 
 
 
 河合「。。。。。。。。。」
 
 
 
 
 
  
 
 
  
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 再び二人の間に沈黙が流れた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「おおおおお俺!!
  この二日間河合さんのことばかり考えてた!!!」
 
 
 河合「。。。。。。。。
    実は私も今日穴吹君に会えるかもしれないって
    気がしてたんだ。」
 
 
 
 「かかかかか河合さんのことが好きだ!!!」
 
 
 
 河合「私も。。。。。。」
 
 
 
 「。。。。。。。。」
 
 
 河合「。。。。。。。。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 長い沈黙の後二人は寄り添い
 そしてキスをした。
 
 
 体中に電撃が走ったようだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 その後俺達はお互いの連絡先を交換して別れた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 こうして俺の修学旅行は終わった。
 
 110-1066_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ちなみにこの過密スケジュールを作った張本人で
 ススキノで豪遊しまくりたいと言っていた
 引率教師の梅草和秀教諭は
 ススキノにたどり着く前に
 JR札幌駅で女子高生のスカートの中身を
 手鏡で覗こうとしていたところを
 警察官に取り押さえられススキノにはたどり着けなかった。
 

Index of all entries

Home > Archives > 2006年12月 Archive

Search
Feeds

Return to page top