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超サイヤ人

  • Posted by: 連射太郎
  • 2006年3月 4日 05:04

 1995年 8月19日 土曜日
 
 
 結局梅杉先輩は初犯ということもあり
 書類送検で済んだ。
 梅杉先輩は責任を感じ
 野球部を退部した。
 そして写真部に入部した。
 
 野球部長がこの問題の責任を取り辞任したが
 野球部全体としては
 出場停止などの重い処分は課されなかった。
 俺達は高梨義信・新キャプテンの下
 心機一転再び全国制覇を目指すことになった。
 
 
 世間は夏休み。
 花火に夏祭り、海水浴にスイカ割り。
 しかし、高校球児に夏休みはない。
 もちろん夏休みも朝から晩まで練習だ。
 朝起きて練習に行き
 夜に帰ってきてすぐ寝る。
 この繰り返しで夏休みは早くも半分が過ぎてしまった。
 
 
 
 
 
 今、俺は合宿に来ている。
 朝起きて練習、練習して寝るのサイクルは
 ここでも変わることがないが
 学校に比べて設備が充実しているため
 普段よりもかなり充実した練習ができている。
 そして何よりも
 一週間も虹野さんと一つ屋根の下で過ごすのだ。
 
 
 じっさい俺と虹野さんは確実に仲良くなっている。
 この前も合宿の練習の休憩時間中に話しかけられた。
 
 虹野「穴吹君、調子はどう??」
 
 108-0822_IMG.JPG
 
   「ま、まままあまあだよ。」
 
 虹野「穴吹君、かなり上達したよね。
    高梨キャプテンがかなり期待してたよ。
    もちろん私も穴吹君には期待してるんだから。」
 
 108-0823_IMG.JPG
 
   「あ、ああああありがとう!!」
 
 こんな感じでかなりフレンドリーな会話も
 展開できるようになってきた。
 
 
 
 
 
 
 
 今日もいつものように夕食後
 素振りをするために外に出た。
 
 
 (よし!今日で合宿も終わりだ!
       もう一息がんばるぞ!)
 
 
 俺はフォームを確認しながら
 1スイングずつ丁寧に素振りをしていた。
 
 
 最初は気にならなかったのだが
 耳をすませてみると
 女の子達がはしゃぐ声が聞こえてくる。
 
 
  (なんだろう??)
 
 
 素振りを続けようとするが
 どうしても女の子の声が
 気になって仕方ない。
 集中力を欠いてしまった俺は
 とりあえず声のする方向へ
 行ってみることにした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  「こ、ここは!!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 声をたどってたどり着いた先は
 なんと女子風呂の裏であった。
 
 
 
 
 
 
 (お、おおおおおんなの子のいいにおいがする!!!)
 
 
 
 
 
 
 
 俺は鼻をくかくかさせ
 全力でにおいを嗅いでいた。
 
 
 我を忘れ、においをかぐことに没頭していた
 俺だが、ふとした瞬間に目が風呂の窓の方にいった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
 
   !!!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 なんと
 窓の鍵がかかっていないではないか!!!
 
 
 
 
 
 (もしかして窓を開けたらのぞけるのでは。。。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 どうする???どうするよ俺???
 
 
 →のぞく
 
 108-0825_IMG.JPG
 
 →やめる
 
 108-0824_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 →のぞく
 
 108-0825_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  うおおおおおおおおおおおおお!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺は窓を開けた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   !!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 108-0826_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  プチ!
 
 108-0831_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 その時俺の中で何かがはじけた。
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 「こ、これが女体かーーーーーーーー!!!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 

 
 
 次の日、俺は野球部の退部届を出した。
 そして夏休みが終わるまで誰も俺の姿を
 見たものはいなかった。
 
 
 
 
 今月の穴吹
  
  
108-0830_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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