カワイイ娘ニハ旅ヲサセヨ

女の子が主人公のRPG攻略・紹介サイトのゲームブログ

台 北 大 空 襲

calendar

雑記:台北大空襲 Raid on Taihoku

2023年発売(SOFTSTAR ENTERTAINMENT)
ジャンル:サバイバルADV

「全ての戦争は2回繰り返されるものだ。1回目は戦場で、2回目は記憶の中で。」
ベトナムの小説家 阮越

久々に現行機ハードを起動しました。
今年はswitchもPS5もまったく使わずに古いゲームばっかやってましたので。

今回は令和のゲームをやってみよう。


安定感のある台湾のゲーム会社の作品『台北大空襲』です。
舞台は1945年の第二次世界大戦、日本の統治下にあった台湾の物語となります。
“統治下”とは言うものの、事実上の植民地。
私は比較的近代史の知識がまったくありませんので、無知であることをご容赦ください。
なぜ植民地だった台湾が日本に対して親日なのか?ぜーんぜんわかりません。
今回は勉強も兼ねて、台湾での戦争の被害、歴史を学ぶことを目的に紹介していきたいです。

・・・というのは建前だ

あらかじめ言い訳させていただきます。
主人公の女の子がかわいいからプレイしました


めっちゃかわいいのよ本作の主人公。
セーラー服のおかっぱ少女、彼女の名前は林清子(リンキヨコ)ちゃん
本作はキヨコちゃんと愛犬クロが、戦時下を生きた過酷な”記憶”を記した物語です。

この主人公の子が日本特有のセーラー服を着ている理由は、日本人が通う女子高に通っているからです。
日本人らしい名前ですが、国籍は純台湾人です。
ゲーム向けに日本人らしい名前のキャラにしたのかもしれませんね。
実はこの子が日本人学校に通っていたのはシナリオにも関わっています。

そしてキヨコちゃんは、台北大空襲の影響で記憶喪失になっています。
自分の名前と、マコトという人物の名前以外は何も覚えていない状況から始まります。
神父さんから、両親は空爆により亡くなったという事実も知らされます。
ただ、両親の顔も思い出せないので、イマイチ実感が沸きません。

 


そんな中、愛犬クロとの再会をキッカケに、徐々に記憶を取り戻していきます。
アクションパートでは愛犬クロの操作に切り替えて進むギミックも多め。ただし難易度は低めなので、シナリオ特化型の作品です。
グラフィックはエモさあふれる風景もあり、1600円という価格なら文句ナシです。
ちなみにセールで買ったので880円でした。

 


アクションパートは即死必至のアメリカ軍B24戦闘機の空爆がメイン。
他にも、悪ガキが石を投げてきたり、コワイ人に見つからないようにスネークするのが多い。
難易度はそんなに高くないので、ゲームが苦手な人でも安心して楽しめます。

 


記憶を取り戻すシーンは水彩画タッチのイラスト紙芝居になります。

ここで登場する女児キヨコちゃんはとんでもなくかわいい

いや~海外ゲーとは思えないくらいスッと入ってくる。
わかりやすいですわ。
中国のインディーゲーはローカライズがガバガバで、エキサイト翻訳みたいなものが結構ありますが、台湾のゲームはローカライズが完璧ですね。
ただやっぱ最近のゲームはテキストがすげぇ小さい。
モブキャラの吹き出しテキストはswitch liteだとマジで目が悪くなるからやめてほしい。

 


防災頭巾のルッちゃんが登場!
ルッちゃんかわいいよお姉ちゃんが守ってあげますよっと。

ルッちゃんは母親とケンカして空襲の危険区域に逃げてしまったため、キヨコちゃんが救出しに行きます。
ルッちゃんは走れないので、油断すると空爆が直撃してゲームオーバーになっちゃいます。
なんとか防空壕に避難できましたが、お母さんは死んじゃいました・・・

 


幼いながら現実を受け入れ、強く生きていくことを決意するルッちゃん。
強く生きるんじゃぞ!

こうして再び愛犬クロとの寂しいぼっち生活になったキヨコちゃん。
キヨコちゃんは思い出した記憶から、好きだったマコトを探す旅に出る決意をする。

 


そんな中、キヨコの母親の友人であるチュチャンおばさんと再会します。
チュチャンおばさんは、亡くなったキヨコの母親から、謎の小箱を預かっていました。
この箱の中身が、キヨコたちを危険な目にあわせることになってしまう。

一体この箱には何が入っているのか?
キヨコちゃんは箱を開けるために、鍵開け名人のジョウ親分を探すことになります。

 


ジョウ親分探しの最中、明らかに場違いなキャラクターが登場しました。
その名もヤン・ユモちゃん。
なんとなく見たことがあるコスプレのこの女の子・・・
恐らく台湾の制作会社のゲームキャラであることは想像できますね。
彼女は『Dusk Diver 酉閃町』の主人公です。

非現実的な光景はヤン・ユモ登場シーンのみ。
全編通して悲しいシナリオですので、息抜きにはちょうど良かったかもしれません。

 


で、ジョウ親分とはどんな人なのかと言うと、マコトの妹ちゃんだったことが判明。
しかしジョウちゃんはキヨコのことを恨んでいました。
なぜジョウちゃんが恨んでいたのかは、まだ思い出せないようです。

ジョウちゃんは台湾のノラ猫に慕われており、親分猫のミカンを引き連れています。
このオス猫ミカンがデブっててかわいい。
利口でイケメンのクロ、ふてぶてしいミカン、対照的に描かれています。

 


キヨコちゃんの記憶のシーンも徐々に最近の出来事に迫ってきました。
最近のゲームについては、あまり内容に触れたくないのですが、戦争のお話ですのでそりゃあ悲しいシナリオですよ。

思春期のキヨコちゃんは好きじゃないなぁ。
記憶を失ったままのキヨコちゃんの笑顔が見たいのよ。

 


ついに真実を知ってしまったキヨコちゃんとジョウちゃん。
おおなんてことだ・・・

マコトは神風特攻隊に志願していました。

台湾人からも特攻隊が徴兵されていたという事実を忘れてはならない。

 


とまぁジョウちゃんはプンプンですよ。

またしてもぼっちになってしまったキヨコちゃん。
自分を責め、そして決断します。

台湾を蹂躙する日本の特別高等警察を相手に、捉われた台湾人の救出に動き出します。

 


キヨコちゃんとクロだけで戦うのはやはり無謀でした。

クロが射殺されてしまった

本当にひとりぼっちになってしまったキヨコちゃん。
なんてことだ・・・

しかもクロの死がトリガーとなり、すべての記憶が蘇ってしまう。
両親が空爆で亡くなってしまった原因も思い出してしまった。

 


ようやくこのゲームのメイン画像のシーンが出てきました。

その後、記憶を取り戻したキヨコちゃんは、虐げられている人に決起するよう説得して、日本の特高警察に立ち向かうのでした。

さあエンディングです。
インディーゲームのEDは簡素なものが多いですが、本作は素晴らしいエンディングでした。

 


1945年10月25日
平和を取り戻した台湾では、徐々に活気が戻ってきています。
終戦後、セーラー服のキヨコちゃんは蝶々に導かれて神社を訪れます。

マコトが遺した最後の作品を探して、いつも二人で会っていた桜の木へ。

 


マコトが描いた最後の画で締めくくります。
この画のキヨコちゃんが一番美しいですね。

感動的なED曲と共にエンディングムービーは終了。
だいたい5時間弱でクリアですかね。
ゲーム自体はカンタンでしたが、終始キヨコちゃんがかわいくて満足でした。

さて、この作品を通じて「なぜ台湾人は親日なのか」という疑問の答えは出たのか?
はい、わかりません。

たぶんググったほうが早いです

 


エンドロールが怖かった

ラストにエピローグが出て、登場人物のその後が語られるのが好きです。
ファイアーエムブレムのクリア後に各キャラエピローグ出るじゃないですか。
アレがすげー好きなんですよ。

・ジョウちゃんは猫のミカンを連れてアメリカに密航、ペット美容院をはじめる。
・チュチャンおばさんは拷問の傷が癒え、温泉旅館を開業。そこには若い少女の絵が飾られていた。

 

以上です。
たまには令和のゲームも紹介してやらんと、このブログから加齢臭が漂っちゃうからね。