ゲーム雑記:あやかし忍伝くの一番
1997年発売(翔泳社) 忍 |
多忙な生活でめっきりコンシューマゲームをできる時間が減ってしまいました。
ただその分お金は入ってきたので、ちょい高めのレトロゲームを気軽に買えるようになりました。
今回はずっと以前から欲しかった『あやかし忍伝くの一番』を購入。
そんな高くないけどずっと3000円近い価格帯のゲームです。
サターン版もありますが、サタ子は今調子悪いのでPS版でやります。
忍者とは思えないド派手でセクシーな衣装。
かわいいくのいち女子がたくさん登場します。
そして・・・
百合ゲーだと聞いております。
非常に楽しみですね~
葉隠楓(はがくれ かえで)
この娘が主人公の葉隠楓ちゃん。
政府お抱えの忍である葉隠家の一人娘です。
幼いころに仕えていた久野家の月葉ちゃんに並々ならぬ想いを抱いている。
つまりはガチ百合な少女なのです。
12歳のときに久野家との主従関係が切れてしまってからは会えていない。
そんな折、月葉ちゃんが忍者養成学校に入学することを聞きつける。
父に自分も入学させてほしいと嘆願することから物語がはじまる。
葉隠家の棟梁である父は、3人の人物の護衛を条件に入学を許可した。
久野月葉
藤木霞
遠野深雪
この3人が護衛すべき対象の女の子。
こうして入学した『国立姫百合学園』で忍としての技術を磨きます。
そんな楓ちゃんの夢は・・・
「月葉さまに一生仕える忍になりたい」
姫百合学園を主席で卒業すれば、独立したフリーの忍になれるのだ。
久野月葉(ひさの つきは)
楓が護衛すべき3人の娘のひとり。
内気で人と話すのは得意でなく、楓以外とはほとんど話しかけられない。
もともと自閉的だった楓に、並々ならぬ愛情を持っている。
姫百合学園で楓と4年ぶりの再会を果たす。
得意科目:作法、薬学
苦手科目:体術、忍術実技
CVは丹下桜さん。
さくらちゃんが大道寺知世ちゃんのようなキャラを演じるという。
忍カラーは緑色。
登場する七人のくのいちの中では最も露出の少ない衣装です。
衣装じゃなかった、”忍装束”です。
おっぱいはヒロインたちの中では一番小さいことが判明。
お楽しみに。
藤木霞(ふじき かすみ)
伊賀の忍の家系であり、護衛すべき3人の姫のひとり。
無口で周りを近づけない雰囲気を持っている。
忍が嫌いらしいが、なぜこの学校に入学したかは謎である。
背中には痛ましい大きな古傷がある。
忍カラーは黒、全身タイツの黒装束で忍務を実行する。
得意科目:忍術実技、体術
苦手科目:語学全般
遠野深雪(とおの みゆき)
楓が護衛すべき3人の姫のひとり。
いつも眠そうでおっとりした性格のマイペース娘。
何もできないようで、実は料理家事全般のマスタークラス能力を持つ。
他校の男子には人気があり、ファンクラブも存在するらしい。
忍カラーは紫色。忍務ではトラブルメーカー。
得意科目:なし
苦手科目:なし
不知火遥(しらぬい はるか)
生真面目でクラス委員長も勤めているメガネっ子。
不真面目な行為には黙ってられないおせっかい焼き。
実はアニメ好きのため、放課後に出会うことはめったにない。
忍カラーは青。
得意科目:算術、医術
苦手科目:体術、忍術
せっかくのメガネっ子ですが、カヌレみたいな髪型なので今回はパス。
この子のことはカヌレさんと呼びます。
伊勢円(いせ つぶら)
親の都合で姫百合学園に入れられた娘。
そのため忍には興味がなく、悠々自適に過ごしている。
無類の子ども好きで、保母か小児科医になるのが夢だった。
忍カラーはドスケベピンク。
2020年ころから流行りだしたちょろちょろ前髪ヘアーを先取り!
かなりのオシャレ好きなので、忍装束は衝撃的です。
得意科目:なし
苦手科目:全般
白瀬桜華(しらせ おうか)
かなり子供っぽい所が残っているワガママ娘。
深雪に行為を持っていて、楓とは立場上バッティングしてしまう。
楓をライバル視しており仲はあまりよくはない。
忍カラーは黄色。
得意科目:なし
苦手科目:体術
以上がヒロインの女の子たちですが、EDを迎えられるのは、
久野月葉・藤木霞・遠野深雪の3名限定のようです。
狙うは月葉ちゃん一択!
絶対に主席の成績で卒業して、歴史に名を残す百合くのいちを目指します。
さてと、ヒロイン紹介はここまで。
ここからは、この作品について書いていきます。
本作は”くのいち”の少女たち物語。
なぜ”くのいち”というキャラクターが、えっちな衣装を纏っているのか?
それは、くのいち生みの親である山田風太郎の「くの一忍法帖」が原因ですね。
あの本は私も読みましたが、ほぼ官能小説です。
だから、くのいちはえっちで恥ずかしい衣装でいいのです。
当然、ガチ百合もいていいという理論になりますね!
最近は育成シミュレーションの紹介が多めですみません。
ただ、あやかし忍伝くの一番の育成はだいぶ変わっています。
受ける授業によってパラメータが増減します。
カリキュラムは月曜日の登校時に一週間分のスケジュールを決めます。
ここまでは普通。
ただ、パラメータの増加幅はヒロインたちと一緒に授業を受けることで変化します。
一緒になる女の子が数値の高い科目を受けると、ボーナスが発生します。
上記画像では体術の授業。
楓の体術は249、遥ちゃん208、円ちゃん159のパラメータです。
楓は+3しか増えていません。
遥と円は優秀な女の子に教えてもらえるので、+9の実績が獲得できます。
この効果を利用してパラメータを伸ばしていきます。
面倒なシステムのようですが、このゲームとても面白いです。
最近プレイしてきた育成ゲームの中では抜群に面白い。
疲労値や金銭のパラメータがないのは非常にありがたい。
ノーストレスでサクサクと楓ちゃんを鍛えられますね。
テンポもいいので、どんどんとゲームを進められます。
いいゲームなので書き忘れてましたが、本作は完全フルボイスです。
メインキャラのフルボイスどころじゃない。
モブキャラ含め、ミニゲーム以外は全編フルボイスなのですよ。
PS1のギャルゲーでは珍しいDisk2枚組です(ほぼ音声データだろ)
あっという間に半年経過したとき、事件は起こりました。
月葉ちゃんが刺客に襲撃されてしまいました。
学園内の生徒の中にも刺客はもぐりこんでいるのです。
護衛の任務を全うできなかった楓は、学園の退学を決意します。
月葉ちゃんと主従関係だった楓にとって、任務の失敗は死を意味します。
自らの命を絶つしかない。
しかし一命をとりとめた月葉ちゃんのやさしい言葉に楓は救われたのです。
こうして二人の仲は、恋人以上の繋がりを持つようになる。
でも恋愛ADVではないので、やることはまだまだいっぱい。
問題は舞い込んでくる忍務と実地訓練のミニゲーム。
楓だけじゃなく他のヒロインたちもしっかり育成しておかないと失敗してしまう。
狙いの月葉ちゃんと同じ授業を受けていればいいわけではない。
7人全キャラの育成が必然的に求められます。
問題児はこの娘、伊勢円ちゃんですわ。
定期テストの成績では全生徒117人中114位という結果。
最初から得意なパラメータはなく取り柄がない。
ハーレムEDがないだろうから別に育てなくてもいいですが・・・
なんと言っても衣装がすごい。
忍をセーラームーン的な存在と勘違いしているな。
ヒロインの中で一番セクシーでえっちな女の子なので育成必至ですね!
夏は海水浴イベントやお祭りイベントがあり満足でした。
さあさあ秋になりました。
修学旅行です!
月葉「みんなでお風呂に入るんだけど一緒に入らない?」
拙者、この時を待っておりましたぞ、月葉殿!!!
ガチ百合くのいち楓ちゃんの本領発揮です。
眼福でございます、月葉殿!!
姫百合学園は最高でございます。
楓ちゃんのパラメータも順調に上がって、学年10位以内になりました。
順風満帆に思えた学園生活でしたが、不意に事態は悪化したのです。
ときメモの伝統である”爆弾”システムが発動しました。
ただこの爆弾、発生方法がときメモとは真逆です。
浮気しないでいたら発生してしまったのです。
もともと楓の任務は、月葉・霞・深雪の3人の姫の護衛。
月葉とばかりイチャついていたので、周りから白い目で見られてしまう。
ついに月葉ちゃんと一緒に授業を受けることができなくなってしまう。
電話も出てくれない。
そんな状態が3週間続いたときに、月葉の身に危機がさらされた。
夏に襲われた刺客が再び現れたのです。
月葉ちゃんは楓の力を借りずに、自分の忍術で相手を倒すことに成功しました。
二人の恋のわだかまりも解けて、冬が訪れます。
クリスマス間近 ―
普通の女の子の一面を大事にしたい月葉ちゃんの想いと衝突していく。
楓は月葉ちゃんに一生仕えたいと願うが、月葉ちゃんは違った。
主従関係ではなく、恋人としての関係を求めていた。
そう。
本当のガチ百合少女は楓ではなく月葉ちゃんだったのです。
そのためには、楓の主席の成績での卒業はマスト。
1月に入るとすでに忍術学は999カンスト済み。
学年成績でも1位を獲得したので、あとはパラメータの底上げに励みます。
ただカンスト値が増えると、その分パラメータは伸ばしにくい。
みんなのパラメータも上げておいてよかったと心底思います。
ただ、円ちゃんは相変わらず学年90位くらいの成績で厳しかったかな。
そして・・・
2月末の忍務でとんでもないことが起こったのです。
まさかの展開。
これは読めなかった。びっくりしました。
だって最終試験は行われることなくエンディングへ向かったんだもん。
まさかの黒幕による襲撃により、楓は拘束されてしまう。
いやいやちょっと待ってくれ。
― 首席で卒業すればフリーの忍になれる ―
という、このゲームの目的を無視するんかいな。
結局、最終試験は行われませんでした。
パラメータは忍務で必要になるから意味はある。
だが、試験の成績は何の意味も持たなかったことになる。
けっこう頑張ったんだけどなー
語学・薬学・体術・作法・忍術学・忍術実技をカンストさせたのに。
ただ、月葉ちゃんエンドは無事達成できました。
でも絶対に通常エンドっぽい。
なぜって、月葉ちゃんとちゅっちゅできてないもん!
エンドロールのBGMも説明書に書いてある丹下桜さんの曲は流れなかった。
2周目いける体力は・・・今の多忙な環境では難しいかな。
ギャルゲーで攻略サイト見るほどまだまだ落ちぶれていませんし。
そんな思いからタイトル画面の”おまけ”が開放されました。
丹下桜さんのメッセージを再生。
ここで、真エンドの存在が語られていました。
その名も、ハッピーラブラブウェディング。
まじですかー結婚しちゃうのね。
ありだと思います!
令和になってもまだまだ元気なくのいちコンテンツ。
本日、2022年4月9日からアニメも始まるみたいです。
(くのいちで検索したら出てきました)
『くノ一ツバキの胸の内』
公式サイト:https://kunoichi-tsubaki.com/
コメント
「あやかし忍伝くの一番」ですか。自社でゲーム開発チームがないため、下請け会社のレベルに出来が左右される翔泳社販売作品の中では高く評価されていますが、90年代後半としては珍しい「百合」作品であり、「百合」作品の先駆者でもあった事も評価される理由の一つと言えます。
当時のギャルゲーは「男性主人公となって、女性キャラとの恋を成就させる」物が大半で、プレイヤーの認識もそれから外れる事はなかったです。
そして、「百合」作品も、同じく1997年発売の「マリーのアトリエ」では初歩的ながらも百合要素を含んでいましたが、「エリーのアトリエ」以降では迷走を続け、アーランドシリーズで原点回帰して百合路線に走った(もし「エリー」以降も百合路線を貫いていたなら、後に乙女ゲーの祖でもあるコーエーテクモに吸収される事はなかったかと)辺り、理解度が低く先見の明もなかった…というのが「百合」に対しての見識です。
1997年にコバルト文庫で「マリア様が見てる」が刊行され、2004年頃に「泣きゲー」に疲れた(というよりはギャルゲーの当時の主流だった、「ヘタレ・低スペック主人公に高スペックヒロインが落とされる」事への反感もあった)人々が飛びついた事で「百合」もジャンルとして確立したわけですが、当時の創作での女子校のイメージはこんな感じでした。
●キリスト教系のミッションスクール
●山奥での全寮制、あるいは都会の高級住宅地に学園が設立されている
●私立の名門校であるため、生徒はいい所の出の人が多い。一般庶民が入学する事は稀
●身だしなみへの規定は厳しい。コギャルなどまず見かけない
それらを踏襲すると案外ありきたりな「女子校」像になりがちなので、「くノ一養成学校」という新しい「女子校」像が生まれたのかもしれませんね。
そして、「くノ一ツバキの胸の内」についての紹介もありがとうございます。
今年は早々と2期製作が確定した「その着せ替え人形は恋をする」、放映当初から人気が徐々に上がっていき、単行本が続々重版・雑誌が発売即完売など前代未聞の事態を起こしながら最終回に至ろうとしている「ぼっち・ざ・ろっく!」など、CloverWorksにとっては「大躍進」の年でもありました。
年末年始に「くノ一ツバキの胸の内」も含めた今年のCloverWorks諸作品(以前の年度の作品含む)を視聴しながら、振り返るきっかけにしてもいいかもしれません。
by M1号 2022年12月22日 12:07 AM
そろそろアトリエシリーズをやろうかと考えています。
私はマリーとエリーで止まってしまっているので、3Dになったロロナトトリメルルを準備しています。攻略本を見るとたしかに女の子EDがありますね。
とはいえ私の好みのヒロインはユーディーなので、まずはそこからやってみたいかな。
by retrogamejaxx 2022年12月28日 12:24 AM