カワイイ娘ニハ旅ヲサセヨ

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雑記:このキャラデザは…『輝く季節へ』

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ゲーム雑記:輝く季節へ(PS)

『輝く季節へ』

1999年発売(KID)
ジャンル:恋愛アドベンチャー

繰り返す日常の中にある変わりないもの。
いつでもそこにある見慣れた風景。
冬。
この世界が自分にとってかけがえの無いものだということを。
その人が大好きだったということを。
はじめて気づいた瞬間・・・
「えいえんはあるよ」
「ここにあるよ」
時は巡り、やがて季節は陽光に輝きだす。


この作品ってサターンで年齢制限版が出てた記憶があるんですが、
調べてみたらPS版しかないみたいですね。
『輝く季節へ』
Key作品のにおいがプンプンする本作。
なんと、こちらもゲーム終了後に調べてみたらやはりKey作品。
後のKeyに所属するスタッフにが作ったゲームとのことです。
kannon、CLANNNAD、Air、智代アフター、リトバス。
私がやったことあるのはこの5つだけですね。
そんなKey作品の”礎”となっているのが本作。
さっそく紹介していきましょう。


システム面から説明。
テキスト表示は全画面タイプ。
女の子の顔が文字で隠れちゃうので、私の嫌いなタイプです。
でも今までいくつもこのタイプはやってるので耐えましょう。
ただ、コンフィグがお粗末。

わたしの大好きなオートモードがない。
う~む。私はギャルゲーをオートでやりたい人なんです。
毎回メッセージ送りに決定ボタン押したくないんです。
ぽつぽつと無機質に同じボタンを押す・・・
その結果。
選択肢が出たときに、そのまま上の選択肢を押してしまう。
本作は選択肢が出る際のボタン入力無効が一切ない。
メッセージ表示速度も変更できない。

続いてBGM。
メモカがないのでPS3でやったのですが、これが失敗。
表示される文章量が多くなると、BGMが歪みます。
テンポが歪むので、非常に気持ち悪かったです。

システム面はこんな感じです。
続いて、反則級のヒロインたちをご紹介。

長森瑞佳(CV:飯塚雅弓)

主人公の幼なじみ。
おせっかい焼きで主人公の心配ばかりしている。
主人公の回想で登場する謎の声の主でもあり、過去の鍵を握る。


七瀬留美(CV:横山智佐)


主人公の前の席に座る転校生。
乙女を夢見ては失敗ばかりの女の子。
クラスでは猫をかぶっており、主人公とはケンカ友達。


川名みさき(CV:雪乃五月)


ハンディキャップ:全盲
同じ高校の先輩。過去の事故で視力を失っている。
誰とでもすぐに打ち解けられる明るい性格の女の子。


上月澪(CV:なし)


ハンディキャップ:発話障害
生まれつき言葉を話すことができない後輩の少女。
古ぼけたスケッチブックを肌身はなさず持ち歩いている。


椎名繭(CV:大谷育江)


ハンディキャップ:統合失調症
感情の起伏が激しい登校拒否児。
嫌なことがあると、亡くなったフェレットの名前を叫んでしまう。


里村茜(CV:中川亜紀子)


主人公のクラスメイト。
雨の日にはいつも荒れた空き地で誰かを待つように立っている。
無口な性格で、他人と関わることを拒絶している。

以上6名。
本当はあとひとり、清水なつきというメガネっ子がいるのですが、
数回プレイしても登場しなかったので今回は紹介ナシで。

6人中3人もハンディキャップを持つヒロインがおりますな。
・・・ちょっとズルくないですか?
こやつ、泣かせる気マンマンだろ。
そうなると逆に泣いてたまるか!ってなります。

EDは、七瀬留美と椎名繭ちゃん以外をこなしました。
ルート分岐はよくできている作品です。
好感度タイプですね。
序盤で各ヒロインの好感度上げとけば、各ルート分岐いけます。
ここまではカンタン。
個別ルートからの選択はひたすらに厳しい。
ギャルゲの腕前にはそこそこ自身のある私でさえ苦戦しました。
そんな中から今回紹介するのは、この子だ。


瞳のハイライトのない盲目少女・・・もいいですが、
今回は一切しゃべらないヒロイン上月澪ちゃんにします。
発話障害のヒロインってのは今まで経験がなかったので。
他のギャルゲーでいるのかな?

恋愛ADVって、まず説明書でヒロインのイラストを見ますよね。
そんでこの子にしようかな~とか考えながらゲーム始めます。
その子が登場してボイスを聞いて「違うな…」ってなったり。

この子にはそれがない。
“CVなし”のインパクトは強い。

つまりはEDまで一切しゃべれないことが決まっている。
立ち絵の仕草や表情の変化。
そして、テキストの表現力で勝負しなければならない。
たぶんこのKey顔と呼ばれる独特なデザインだからこそ。
この顔グラだからこそ、上月澪ちゃんを紹介したい。


しゃべれない澪ちゃんのコミュニケーションはスケッチブック。
彼女と出会ったとき、という名前に何かひっかかりをおぼえた。
以降、澪ちゃんは主人公に好意を寄せるようになる。

ある日、大切なスケッチブックを教室に忘れたことをきっかけに
夜の校舎へ忍び込むことに。
そして、澪の大事なスケッチブックを見た主人公は戸惑う。
“懐かしい”という感覚・・・
主人公はそのスケッチブックを知っていた。


静かな公園に、鉄の軋む音だけが響いていた。
わずかに揺れるブランコ。
無表情に佇む女の子。
あまりにも遠く忘れていた情景。
女の子に最後に言った言葉・・・
『約束だからな』

そうそう、これだよ。
こういうのでいいんだよギャルゲーは。
『昔の約束』というお決まりのパワーワード。
当然憶えていない主人公。
その約束に縛られ続けるヒロイン。
そんなギャルゲーのお約束は、否が応にも泣いてしまうのだ。

『いっぱい伝えたいことがあるの』

スケッチブックに書かれた澪の思いは強かった。
しゃべれなくても精一杯自分の気持ちを伝えたいから。
だから、演劇部に入った。
そんな澪ちゃんを、ずっと応援することに決めた主人公。
なぜなら、主人公にはもう時間がないから。

本作には大きな世界観設定がある。
主人公は、今ある世界から消失してしまう。
過去の悲劇から「永遠の世界」へと旅立ってしまうのだ。
『涼宮ハルヒ』の世界観に似ているかな?
あんまハルヒ知らんけど。


徐々に周りの人から忘れ去られてゆく。
そしてついに澪ちゃんからも忘れ去られてしまった。
この世界にいられる最期の日。
澪ちゃんの晴れ舞台となる演劇部の公演がある日。
彼女は主人公を思い出してくれた。
そして、ちゅっちゅしましたとさ。

てなわけで、このくらいで紹介は終わりにしましょう。
攻略順としては、まずは長森瑞佳ちゃんからがよい。
パケ絵の意味するところがよくわかります。
シナリオはそれほど長くないです。
ただ、セーブをまめにやっておいたほうがいいです。
終盤が結構難しいですからね。


1年後に再び再会できても、澪ちゃんはしゃべりませんでした。
CVなしのヒロイン。
最高にかわいかったです。
なんでだろう。
脳内でお気に入りの声優の声で再生してるわけでもない。
文章力とキャラの表情が卓越して優れているんだろうな。