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テンメイ

  • Posted by: 連射太郎
  • 2006年4月25日 09:57

 
 1996年 1月21日 日曜日
 
 
 
 
 
 
 
 
   はぁ。。。。。。。
 
 
 
  
 
 
 
 
 みーたんにフラれてから1ヶ月が過ぎた。
 
 
 
 その間ほとんど家から出ていない。
 もちろんバイトは辞めた。
 学校もずっと休んでいる。
 
109-0944_IMG.JPG
 
 
 
 
 
 外に出たのは一人で行った初詣くらい。
 
 109-0940_IMG.JPG
 
 
 その時引いたおみくじはもちろん
 
 
 
  
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
109-0941_IMG.JPG
 
 大凶
 
 
 
 
  
 
 
  
 
 
 
 まさに今の俺を表している。
 
 
 
 
 
 家にこもって何をしているのかといえば
 
 
  起きる→オナニー→寝る
 
 
 ひたすらこれの繰り返し。
 非産的な毎日を送っている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 先週の金曜日
 長期間欠席が続いたため
 俺は
 生徒指導の華口に
 生徒指導室に呼び出された。
 
 
 
 
 華口「どうした穴吹??長い間連絡もよこさず休んで。
    気合が足りない証拠だ!!」
 
 
 
 「どうもすいません。。。。実は。。大好きだった
  彼女に。。。フラれたんです。。。」
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
  
 
 
 
 華口「なんだそれは!!気合が足りない証拠だ!!」
 
 
 
 
 『アニマル』の異名を取り
 何でも気合で何とかなると思っている
 華口にはもちろんそんな言い分は通用しない。
 
 
 
 
 華口「とりあえず来週からしっかり学校に来い!!
    もし来ないなら俺が直々にお前の家に行って
    気合を入れてやる!!」
 
 
 「はい。。。。」
 
 
 華口は
 冗談じゃなく気合が足りないと思う生徒の元には
 本当に気合を入れにやってくる。
 俺は
 
 「はい」
 
 と答えるしかなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 (はぁ。。。。学校行きたくないなぁ。。。)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺がとぼとぼと廊下を歩いていると
 聞き覚えのある声に話しかけられた。
 
 
 
 
 「マカオ!どうした??そんな暗い顔して。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  梅杉先輩だ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 梅「噂に聞いたんだがお前も野球部を辞めたらしいな。」
 
 
 「はい。。。目標を見失ってしまって。。。」
 
 
 梅「そうだったのか。じゃあ今お前には他の夢とか
   目標があるのか??」
 
 
 「いえ。。。。。」
 
 
 梅「だろうな。今のお前の顔見れば分かるよ。
   野球部の時の常にギラついてたお前じゃない。」
 
 
 「。。。。。。。」
 
 
 梅「どうだ梅杉??俺と一緒に写真をやってみないか??」
 
 
 
 
 「写真!?」
 
 
 
 梅「そうだ。野球部を辞めた俺は写真部に入部した。
   まあうちの学校の写真部は美術部の中で細々と活動
   しているカンジだからメジャーな部活ではないがな。
   写真部に入って半年、今じゃ俺の撮ったパンチラ写真が
   たまに雑誌に掲載されるようになった。まあ写真部の
   エースにでもなったというのかな。今の俺の夢は
   盗撮ではなくて堂々と女のコのエロい写真が取れる
   加網天明のようなへアヌードカメラマンだ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    !!!!!!!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  よく分からないがそう語る梅杉先輩の姿は
  とても輝いて見えた。
 
 
 
 
 
 梅「どうだマカオ??俺と一緒に写真をやってみないか??
   写真は熱い!!お前の失ったものがここにはあると思う。」
 
 
 「でも。。。。」
 
 
 
 梅「とりあえず今度の日曜日写真部を見にきてくれ!!
   返事はその時でいい。」
 
 
 「。。。。。。分かりました。」
 
 
 梅「ありがとう!じゃあ今度の日曜日写真部の部室で
   待ってるぞ!」
 
 
 そう言って梅杉先輩はどこかへ消えていった。
 
 
 
 
 
 
   (写真かぁ。。。。。。)
 
 
 
 
 
 もちろん俺は写真に興味はなかった。
 しかしあの妙に輝いて見えた
 梅杉先輩の姿は頭から離れなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 そして
 今日
 俺は梅杉先輩に言われたとおり写真部の部室を
 訪ねてみた。
 
 
 
 
 
 
 トン!トン!
 
 
 
 
 
 「失礼しまーす!!」
 
 
 
 
 
 俺はノックし、ドアを開けた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  !!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 そこは桃源郷だった!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 109-0945_IMG.JPG
 
 俺は写真部に入部した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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