ゲームに負けない『攻略本』というエンターテイメント

 

ポケモン田尻氏が作っていた攻略本の同人誌 それがゲームフリークとなった 家庭用ゲーム機の普及によって爆発的に発行されることになった書籍 攻略本は、奥が深い

攻略本集めてます。

後悔してます。

クローゼットを占拠されてしまいました。

ゲームと違って収納問題・保存問題・重量問題・・・
問題山済みですわ。

さらに発行部数の少なさもあり値段が高騰しております。
最近は攻略本コーナーを廃止しているブックオフも増えてきました。
出版業界の衰退に伴い、攻略本は厳しい業界となってしまい、発売されるのは有名タイトルのみ。
恐らく10年以内に絶滅するであろう攻略本の世界をご紹介いたします。

ポケモン・モンハン・FFなどは今でも大量に古本屋にありますが、その手の代物は買ってません。
プレステ1あたりの世代が好物で、レアな書籍を集めてます。
ファミコン攻略本はもう入手困難ですね。

それでは、奥が深い攻略本を少しだけ紹介いたします。

 

 

デビルサマナー攻略本は立派な歴史図鑑

参考書籍
・デビルサマナーソウルハッカーズのすべて
・デビルサマナーソウルハッカーズのすべて Revision
・真・女神転生デビルサマナーワールドガイダンス

メガテン、ペルソナ系の攻略本も悪くはないが、デビルサマナーの攻略本は段違いで楽しい。
特に上記３作品は、もはや悪魔図鑑です。
他のアトラス作品の攻略本と圧倒的に違うのが、悪魔イラストが絵師”金子一馬”の描きおろしです。
もう美術写真集レベルに楽しめます。

・デビルサマナーソウルハッカーズのすべて（1999年）

まずはガンメタブルーの表紙『ソウルハッカーズのすべて』から紹介。
こちらはサターン版の攻略本です。
全304頁フルカラー、1400円です。
カバー中折れ部にSPOOKIESのロゴ、1ページ目が業魔殿のメアリがドン！と描かれていてもうすでに最高。

ページ下部に登場人物、悪魔の紹介がイラスト付きで全ページ掲載しています。
全ダンジョンのマップ、悪魔合体の詳細、全仲魔のステータスを網羅。
悪魔の育成方法から資金繰りのテクニックも掲載。
さらに、悪魔を仲間にするために必要な『会話交渉』の完全データが超有能！
攻略本としての出来は本作が最高峰だと思っています。

 

・デビルサマナーソウルハッカーズのすべて Revision（2000年）

続いてガンメタレッドの『ソウルハッカーズのすべてRevision』です。
こちらはPS版のデータも含めたバージョンですが、ブルー版とは全く別物の攻略本です。

全352頁フルカラー、1400円です。
こちらも全ダンジョンマップ・悪魔データが掲載されていますが、やっぱサターン版のほうがスタイリッシュでかっこいいです。
ただ、造魔や剣合体などかゆいところにも手が届く攻略本です。
ならばRevisionの最大の見どころは何か？
こちらは攻略本という名の歴史資料書籍に近い。
文明・神話・宗教などをベースにデビルサマナーの世界観を深掘りしています。
悪魔のイラストも、国別に分けて記載。
武具・アイテムの由来、神話のルーツまで教えてくれる教科書です。

 

・真・女神転生デビルサマナーワールドガイダンス（1996年）

大判サイズの本書は、金子一馬のイラスト図鑑だ。
神話・文明別に分かれて紹介されている悪魔をビッグサイズで見れます。
悪魔の出生の歴史をはじめ、全世界の神話がぎっしりと詰まっている。
専門家レベルの知識が得られるといってもよい。

『真・女神転生デビルサマナー』でしかお目見えできない色彩がレアです。
白・ピンク版キュベレはデビルサマナー無印だけですね。

しかも金子一馬氏が全悪魔の解説文を書いてくれています。
やっぱキュベレイを意識されていたんですね（納得）

黄色モー・ショボーたんもレアです。
中国じゃなくてモンゴル出身の悪魔だったんですね。
デビルサマナー無印には魅力的な悪魔がたくさんいます。
個人的には、鬼女トドメキとか秘神カーマは復活させてほしかったです。

あとなんで破壊神カルティケーヤって姿を消したんだ？
シヴァ、ヴィシュヌと並ぶ三大神だと思ってたのに・・・

 

 

懐かしい匂いがしたドラクエ4

・ファミコン奥義大全書ドラゴンクエストⅣ（1990年）

たぶんコレ相当売れた攻略本だと思うんですよ。
ドラクエの攻略本は、シンプルなロトの紋章が書かれた公式ガイドブックが一番有名です。
鳥山明氏が描いた武器防具のイラストは永遠に忘れることはないでしょう。
3の”あぶないみずぎ”とかね。
5のビアンカに至っては寝そべって”えっちなしたぎ”着てるからね！

ただ、この簡易攻略本は全136頁+袋とじで450円というリーズナブル価格帯。
チビッコにも優しい攻略本だったから絶対売れたハズ。

ページをめくったとたん、脳裏に焼き付いていた記憶がフラッシュバックしました。
見開きの世界地図。
勇者の兜と、天空の剣がある。

模型による実写です。

この攻略本の最大の特徴は、わざわざ模型を作り込んだことにあります。
ファミコン後期～スーファミ全盛期の攻略本あるあるです。
登場キャラの粘土細工って見覚えありませんか？
エニックスとスクウェアに多かったイメージ。
聖剣伝説２とか、トルネコの大冒険とか。

バブルで金は有り余っているが、鳥山明先生は超多忙。
「だったら実際に作っちゃおう」って会議が開かれた様子が目に浮かびます。

武器・防具・アイテムの模型を掲載したページを見て、懐かしさで気絶しそうでした。
攻略本としては非常に簡素で、プレイするにはちょうどいい本です。
この模型を見て「持ってたわ」ってなってる人もいるかと思い掲載しました。

 

 

尖りすぎたアクアノート

・アクアノートの休日2 公式ガイドブック（1999年）

こちらは変わり種の攻略本。
まず形が違います。B6サイズ横型です。
全162頁フルカラー+外箱付きで1300円です。

生物の分布図や種類、マップを含め必要な情報はしっかりと掲載されています。

しかし・・・

左側ページは全部写真集。

海洋写真家の高砂淳二の写真が70ページ分も掲載されています。
そちらばかり見てしまい、攻略情報は一切目に入りませんわ。

なぜこんな攻略本が誕生してしまったのか？
アクアノートの休日２は、ゲーム畑のクリエイター作品ではないことが原因かと思います。
ちなみに目次がないので攻略本としては致命的に使いづらい。

ただ、巻末に”PHOTO INDEX”という写真のタイトルが掲載された目次があります。
イラっとさせられました。

 

 

女性向け攻略本あるある

参考書籍
・リリーのアトリエ 公式パーフェクトガイド
・牧場物語ミネラルタウンのなかまたち 完全攻略ガイド

中古攻略本の楽しみ方は無限大です。
私は15年間ブックオフで探し続けた結果、ある法則を発見したのです。
それは、女性向けゲームの攻略本の特徴です。

その特徴とは・・・

なんか入ってます

これはマジで女性所有者あるあるです。
しおり代わりにメモ用紙・ハガキ・写真が出てくる場合があります。

まるで呪いのアイテム。捨てるに捨てられないです。

ブックオフのジャンク品で稀に出てきます。
チェックが甘くなるので、本の状態は悪い方がいいです。

 

こんな便箋が入ってたら捨てられんわ

カープ女子かな？なんて妄想を膨らませることもできるのが中古攻略本のいいところ。

さすがに年賀状とかプリクラが出てきたときは捨てました。
どちらも純粋そうな子だったので・・・

古いアトリエシリーズ、ペルソナシリーズ、牧場物語シリーズ、テイルズシリーズ。
このあたりは狙い目です。
乙女ゲーは逆に出てきませんね。不思議です。

以前の所有者の思い出ごと頂いて楽しむ ―

これが上級者の嗜みです。

 

 

九龍風水傳だけ別保管

・クーロンズゲート　限定版ブックレット（1997年）

これは攻略本じゃなくて、初回限定版に同梱されていたブックレットです。
正方形の豪華ハードカバーに重圧をかけて箔押しされたタイトルロゴが超豪華に見えます。
高級感もあり素敵なのでゲームから取り出して棚に入れています。

真っ赤な裏地と紐しおり。
ブックレット入りの初回特典ゲームは数多くありますが、クーロンズゲートの出来は素晴らしいですね。

内容は世界観補填がメインで、登場人物の紹介もあります。
日本一豪華なゲームの取扱説明書と言っても過言ではないでしょう！

 

 

お気に入りはサガクロニクル

・サガ クロニクル SaGa 20th Anniversary（2009年）

これも攻略本ではありませんが、私の一番お気に入りのゲーム関連書籍です。
サガシリーズ20周年記念に刊行された書籍です。
この手の書籍はテイルズ、FF、DQなどの定番ですね。

FF・DQ・サガは全部似た作りです。
テイルズは歴代キャラ紹介がメインですね。

調べたらサガ30周年記念も出版されているので安かったら買おうと思います。

なんでサガが好きかというと、イラストレーターの小林智美さんの絵が大好きだからです。
このお方の絵が見たくて買ってます。
『サガフロ裏解体真書』も好きですね。

ゲーム自体はそんなに好きなわけではないです。
特に最新作『サガエメラルドビヨンド』は体験版を途中でやめちゃいました。
やっぱ小林智美さんキャラデザじゃないと魅力ないっすわ。

小林智美さんのキャラを最も忠実に再現できたのはMMO『グラナド・エスパダ』。
この作品に費やした3年間は楽しかったな・・・

 

 

ゲームコミックは見逃しがち

・マール王国の人形姫 公式コミックアンソロジー（1999年）

マンガは弱いのでゲームコミックの存在を見逃してました。
10年くらい前に”苺ましまろ”を探して電撃コミックの棚見てたら発掘！
これはかなりの希少本っぽいです。

ちなみに内容はほぼマンガで、13作品収録されています。
合間に主要キャラの紹介とゲーム内画像が掲載されています。

マンガはあまり見ないのですが、最後に収録されていた天辰睦紀さんの作品に感動しました。
たぶんこの人が一番マール王国の世界観を理解してらっしゃる。

最近では一応マンガ棚も軽く見て回るようにしてます。
背表紙にDＣと描かれた電撃コミックとKADOKAWAだけですが。
電撃は、『星の丘学園物語学園祭』のコミックアンソロジーもありましたわ。
角川コミックでは『.hack//G.U.』の攻略本も発見。

ブックオフでは普段見ないコーナーにも攻略本が眠っていることが多いです。

新書コーナーとか普通見ないでしょ？
でも新書コーナーにこそとんでもなく希少なファミコン時代の攻略本が置いてあったりします。

 

あとがき

もう私はゲーム探しに疲れてしまったのです。
3年くらい前からかな？
コロナでレトロゲームの流通に変化が出てきました。
メルカリ勢力のせいで中古店舗にゲームが流れてこなくなったのです。
駿河屋店舗ですら品揃えがつまらなくなってしまいました。
もう目新しいゲームはお目にかかれなくなり、ダウンロードでゲームを買うことが多くなりました。

攻略本探しはとっても楽しいですよ。
ゲーム探しはゲームコーナーへ行けば探せますが、ゲーム本探しは探検に近い感覚。
インディージョーンズ気分でお宝探しです。
ただ、ノットトレジャーハンターになっちゃう日が多いですけどね。

 

でもさすがに文庫コーナーはないだろうと思ってるでしょ？

エニックスミニ百科とかゲーム超文庫というものがあってな・・・