この番組の放映時、筆者が「コサキンDEワァオ!」っていうラジオ番組にハマってまして、それでまあ新興宗教かって位、関根勤さんに熱狂していて、出る番組手あたり次第録画、録音しまくり、この番組も元々9.9割方関根さん目当てに見始めたものだったんですが、当時まだ関東圏ではさほど知名度の無かった千原兄弟とジャリズムの二コンビがとにかく面白くて途中からメインがそっち観る事に流れていったという流れ。
僕が知らなかったと言っても既にこの頃、二組とも関西ではそこそこ売れていて、それで深夜番組から東京に舞台を移そうって事で「エンタメゆうえんち東京移住計画」ってなったそうです。
初回は見逃してしまったので細かい流れは不明ですが、後からこの番組の筋を辿ると、千原とジャリの二組が番組企画としてエンタメハウスという名のボロアパートに住み込み、そこから色々と東京で知名度を上げていこうっていうシチュエーションコメディ的な展開を一しきりやった後、スタジオに出演者共々戻り関根さんと八木亜希子アナとのフリートークを楽しむってコンセプトだった様です。
基本的な番組のフローとは別に、ナニワニアンズという当時売り出し中のアイドルユニットがその時期のおすすめ映画や音楽を紹介する等、1時間の中で色々やっていながらも番組が破綻せず続いたのは優秀な構成作家が居たんだろうなーと思う次第。
エンタメハウスで盛り上がる4人。普段からの仲の良さも良く伝わってくる一コマ。
とにかくこの4人のバランスが絶妙で
山下くんはキャラ的にいじりやすさもあるのか、才能無い、gdgd、空気読まない、と散々あちこちで言われてますが、個人的に観ていて楽しいし性格の良さが伝わってくるので大好き、他の三人だと少し色濃くなりがちな笑いをカラっと楽しくしてくれる緩和剤。
お笑いはセンスとか技術とか色々な才能がと言われる事が多いですがこういう、観ていて楽しくなる様な人ってバラエティには絶対必要。
身振り手振りで視聴者を楽しませてくれるジャリズム山下。スタジオトークで少し気難しめのアーティストが来たりする事があっても彼をクッションに場が和む事もしばしば。
そして、関西圏では当時、風貌の強烈さからジャックナイフ等と呼ばれていたジュニアも本番組では気の優しいあんちゃんという感じ、フリートークやショートコント内での切り返しの上手さ、間のポジショニングは当時から傾倒していたと思われる松本人志の影響が色濃く見られ、一見して何か感じさせます。
関東圏では舞台やLIVE以外ではあまり観る機会のなかった貴重な千原兄弟の創作コント。インパクト、ギャグ等乗算型の笑いが好まれる関西圏では非常に珍しく、シュールで独特な世界観。言葉選び等にセンスの良さが窺えます。
渡辺は相変わらずこの頃からボケに関してはジュニア以上の天才ぶりを発揮しトリックスターとして大活躍、その後の構成作家としての活躍ぶりを見れば納得でしょう。
コマの取り方が秀逸。殆ど絵面を漫画に仕立ててくれる。
せいじの方は司会進行等取りまとめが完璧で観てるだけで安心感がある等、バランス感が既に新人コンビとは思えない安定感。人見知りなジュニアに対し、社交的でキャラでは無いものの意外と知的で聡明なトーク術を持つせいじ兄。スタジオトークではベテランの関根さん以上に場の進行司会を取り仕切ります。
それに相まって、スタジオに戻ると当時はまりにはまっていた関根氏との濃い内容のスタジオトークが待ってるのだからさあ大変。当時は毎週末の深夜が楽しみで仕方ありませんでした。
深夜番組らしく無駄なお色気要素も満載
何故かカメラスタッフも脱ぐという意味不明さ。
と、まあこんな感じのエンタメ東京移住計画。後の詳しい事は動画をご覧下さい。ちなみに、番組ストックが何本かあるので、反応を見ながら小出しにしていければと思っています。