何とも外連味に満ち溢れたタイトルですが、少し間を置きつつも定期的に小出しにしてるVHSテープ整理シリーズです。
マスターテープのままだと、合間合間にカットし忘れたCMが入ってるのですが、全体的にヴィジュアルトレンドが全速力で現代から逆行しているのと、大量に流れる邦楽のCMソングが権利的にやばそうな部分を懸念してカット。それと大人のボキャ天でパイパイもろ見えさんの所についてもYoutubeの中の人がお怒りになりそうなのでしめやかにカットしました。権利や規制ばかりの嫌な世の中ですなー、ポイズン。
そういえば2008年にタモリのボキャブラ天国大復活祭という一夜限りのリバイバル番組が放映された際、番組構成が芸人ネタ中心の燦々たるもので、各所で「昭和生まれのおっさんはこんなもんで楽しんでのか」「全然面白くない」という酷評が相次いだものの、あれは番組のオマケコーナーが何故かレギュラー化して一気に衰退化→タモリが降板した上、何故かメインホストにヒロミと谷村新司を起用してgdgdになったまま打ち切りになる直前の一番やばい時の構成で、タモリ倶楽部で人気だった空耳アワーを深夜番組のノリでゆるく楽しむ本番組の元々のコンセプトから大きく外れた形で復活したのは何か事情があったのかなーと感じさせられました。
そもそもこの番組あんまり、何かやって笑ってもらおうっていうネタ顕示欲的なものは皆無で流れたものを観てニヤニヤしようっていうのが良さだったのにそういうの全部打ち消してしまっていたのがより残念だった。
本来の形であった頃の番組の流れとしては、ほぼレギュラー状態だった、うじきつよし、ヒロミ両氏を始め、ホモネタで自身も一躍バラエティタレントとしてのポジションが確約された川合俊一他、文化人枠では大島渚、糸井重里等、歯切れの良い切り返しでタモリとの掛け合いが見所の番組でした。司会とゲストというより、緩い雰囲気の居酒屋的イメージ。
大島さんか何かはこの番組出演するまでは映画監督でメガホン振り回して役者どなり散らしまわってるコワモテの爺さんって感じだったのが本番組では終始笑顔で場を和ます好々爺という人だったのが特に印象的、この番組観てからイメージ変わったって人も多かった筈。
後、清水圭はサブレギュラー的にちょくちょく出ては手叩いて爆笑してましたが、何も面白い事言わないし、ウケるコメントした他の演者さんにやたら乗っかって目立ちたがるし、うぜーから早く死ぬか降板させられればいいのにとずっと思っていました。
タモリが担当する番組って、ウケ狙いや、高度な駆け引きといった肩凝りの原因となりそうな緊張感を全部取っ払って、逆に視聴者に気付かれないように根の深いツボをゆっくり確実に押し続けて懲りをホグす様なスタンスの物が特にプライムタイム前と以後で本人が明らかに意図してキャラを演じ分けてる感があって、自分も中高生の頃まではあまりその辺意識して無かったんだけど30超えた今になって改めて観ると、そういう力の抜けた良さに気付いたって人、自分以外にも結構居るんじゃないかなーと思いました。
何より、紹介回はSPなのでまだ盛り上がってますが通常回だと前半投稿ネタで全くウケずVに出演した名も知らぬ俳優をネタにしたスタジオトークで脱線したまま番組終了間際って事がちょくちょくあってそういうのが良かった。
油断してるとたまにとんでもない名優やその後のブレイク俳優が出てきたりする。
こういう空気感とかは今後90年代的な物として現代では認識されていくんだろうと思うけど、2020年以降、年号の切り替わり時期にあって、ビートたけし、さんま、と共に平成を駆け抜けたBIG3の一人が今後どういう形でお笑いを展開、もしくはパック保存していくのか注目していきたいと思います。