すごろクエスト〜ダイスの戦士達〜
製作会社 テクノスジャパン
価格 6500
プレイ時間(約) 30〜40時間
ゲームジャンル ボードゲーム



ストーリー解説

鎧を身にまとった戦士や魔法が使える
不思議な住民の暮らす異世界の果てサイランド王国。

その王国には沢山の冒険者達が住んでいる。

そんなある日王国に4人の戦士達がやってきた



自らの力量を試すべく
修行にやってきた若き男戦士



娯楽の一貫として
世界中を歩き回る道楽ドワーフ




強力な魔法の存在を求め
各国を放浪探索するエルフの娘




世界一有名な冒険者となり
見つけた財宝で富豪になる事を
夢見るハーフエルフ


そんな彼等にサイランドの王は告げる



お前等は今日からそれぞれ
我が国の勇者の一人となり志を道に冒険するのだ。


この物語はそんなダイスの勇者達の物語。

ゲーム紹介

金←とても大切なもの


性欲 食欲 睡眠欲


人間誰しも欲がある。
心体求める自然欲は勿論の事、
何より強く出るのが金銭欲。

趣味に費やし、女の為に、家庭の糧と、権威の象徴に。

黒光りする闇の誘い。

そう、このゲームやってるとそんな自我の保持する
欲への好奇心が何か凄く刺激されるんだよね。



まず、進行パターンの説明をすると、
本編のスゴロクマップに入る前にフラグ立て
コマンド選んで場面展開する事
の、アドベンチャー形式でサイランド王国の各店々に入り、
冒険する際に必要な武器やアイテムを各キャラに合わせて購入。

そして購入した武器 道具を持ち、
章区切りに分かれたスゴロクマップに参戦。



マップに配置されたアイテムイベントや、宝をゲットしつつ、
スゴロク上に疎らに現れる敵とダイスを振って戦闘。
この時大数を出した方が
攻撃力×相手に勝ったダイスの目の分
+2〜3の割合でダメージを与えられる。





この流れで進み章の目的を果たし
マップの目的地に辿りついた段階でクリアとなる。

また、単純なシステムだけに
裏でやり繰りしたステータスの数値応答が比較的素直に感じられ、
各個人のプレイスタイルに不純なく答えてくれるのも、
ゲームに必要な惹きの毒を持っていて良い感じだ。


そして何よりこのゲームの一番の味は
金のシステム。

開始冒頭、入った店で、手持ちの200Gを元に購入出来る武器、防具は、
どこぞで拾った様な貧乏臭い珍品商品ばかり、

そしてキーを→に押せばストーリー進行に関係無しに宝石の如く
リストに出てくる威風漂う高額な貴族物品が目を照らす。
何が臭い皮鎧だこの野郎…。
屈辱の一コマである。




畜生…俺に金さえあれば…



と、いう金に対する悶々とした現実感と、異臭漂う武具を抱え
冒険に出発した先の スゴロクマップで遭遇した財宝やアイテムイベントの輝きはもう格別。





価値的にいえば子供銀行以下である
使用不可のその電子マネーを手にした時、
プレイ当時、喜びのあまり俺は2コンのマイクにこう叫んだ。

儲かってんぞ〜!

後日、宿題サボってプレイを続行したせいで、
俺は母から小遣いの減給を言い渡されるのだった。

欲は出し過ぎるもんじゃない。







また、金の駆け引き
というバクチ要素がゲームを広く覆ってるだけに


運に任せてダイスで勝負。


なんて、やたらデタラメな駆け引き争いも
賭博独自の雑把な空気にマッチしたシステムで
一つの世界観として統合されているのが構築として上手いところ。


オマケにモンスターデザインも秀逸。
コミカルながら勢いのあるるテクノスタッチは
このゲームでもバリバリ節入ってます。








強いて揚げ足掴んで欠点挙げるとすればストーリー構成かな。

それまでもテクノスのゲームはこれでもかってぐらい
熱血シリーズ中心で気張ってたから、
話の流れが出た途端どうしてもシリーズの空気で
強引に押し通しされちゃう感があるんだよ、見てて。
それでも元が良いから面白いのは事実なんだけども。

ただ、これは思いっきり蛇足なので。
統合的に見れば本気でお勧めゲームです。

テクノスが熱血以外のゲームでも
十分素晴らしい作品出せる才能溢れるメーカーだったって事、
プレイしてて再認識させられましたね。


採点表
最高5ポイント


ゲマニ推奨


グラフィック




サウンド



バランス



ストーリー



アイディア



中毒性


連射のつぶやき
くにおのオデンをプレイした時
何か仕方ないと感じてしまった。

そんな最中、
来年復刻される熱血シリーズ発売を
一ファンとして心待ちにしている今日この頃。
そして ゴキゲンいかが。だ。

記入日時 2002/10/30/05:36:04  No.44
記入者