ゲーム紹介
単純なボタン操作とリズム感だけでプレイ出来る
非常にシンプルかつ奥の深い新感覚の音ゲー。
これまで音ゲーの代名詞と謳われていた
「パラッパラッパー」「ビートマニア」と決定的に違うのは、
譜面や曲に合わせて強引にボタン連打してるだけではゲームが進まず、
さらに言えばミニゲームによってルール操作法に違いがあり
単にテンポやリズムでボタンを押すだけじゃなく、
「Bボタン長押し」「Aを3拍子で押して2秒待ってからA」等、
テンポと間合いの駆け引きが非常に絶妙で、
シビアというより「奥が深い」と思わず唸ってしまう。
それ等ゲームを彩るミニゲームの演出も
「鼻毛抜きのリズム脱毛」「宇宙に向かってエアーバッティング」
「オバケ退治のしろいおばけ」
等など、このゲームの前身にあたるメイドインワリオ同様
かなりぶっ飛んだ内容のものばかりで友人同士複数人で集まった時の
パーティーグッズとして持ち寄ってもかなり盛り上がる事間違いなし。
また全体的にキャラクターがディフォルメ調でライト感覚な世界観なので、
最近DSを買ったけど何をプレイしていいか解らないと迷ってる人や、
普段あまりゲームをしないライトユーザーにはお薦めの一品。
とにかくミニゲームのボリューム数が半端無いので
これ一本あれば数か月は余裕でやり込めます。
こうしたリズム系のゲーム故、
ミニゲーム1回のプレイ時間は凡そ「2分〜3分」と
普段、仕事等で忙しくじっくり腰を据えてゲームを
出来ない社会人にもうれしい一本。
ちょっとした空き時間に何度でもプレイしたくなる、
中毒ゲームの福袋感がこのゲームのお得感を更に倍増させてます。
2000年に入ってからというもの
ゲームソフトの容量やハードの性能向上でソフト開発に制約が無くなった分、
製作者のイメージが「ムービー」や「脚本・シナリオ」等、
インタラクティブの前提を無視した形に
傾倒してる作品が増えてきた一方、
こういうシンプルだけどパターンの色々ある
遊びゲーは年々減ってきているので
今後、この手のゲームが重要視されていけば
また、ファミコン初期やPS・SS黎明期の頃の様に
実験的かつ挑戦的なゲームが沢山出てくれるのではないかと
プレイしていてワクワクしました。
筆者のお気に入りは白いおばけと
サムライアクションの「ゐあひぎり」
ルー大柴似のムカつく顔立ちをした白いお化けを矢で撃退するミニゲーム白いお化け。
失敗すると絶妙にムカつく顔でこちらを馬鹿にし、やられるとスローモーションで軽妙にぶっ飛んでくれる。
リズムに合わせて向こうからやってくる敵を斬っていく「ゑあひぎり」途中で霧で画面が暗くなったり、
敵の数が増えたりと、目に頼っているだけではクリア出来ない演出が秀逸。
複雑なルールのゲームに食傷気味なヘビーユーザーが
プレイしても面白いゲームで、正に万人にうってつけの大衆向け作品。
任天堂らしい手堅い開発力とゲームプロデューサー
としてこのゲームの企画を持ち込んだ
つんくの産んだ奇跡の産物、
2006年の快挙と呼べる名作に相応しい名作です。
2007年よりアーケードでの稼働も行われてるらしいので
ゲームセンターで見かけた方はぜひ一度プレイしてみて下さい。
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