ゲーム紹介
枠の無い崖を背にした見下ろし方の3Dアクション。
スクロール強制の無いマップ間は広大で複雑な構造になっていて、
この作りを見極め時間に追われながら、
なるべく早く進めるルートを、
自分の頭の中でひねり出す謎解きの感覚は、
単なる進行形式のアクションと呼ぶには勿体無い程遣り甲斐のある、
良質なパズルゲームの様な味わいをもっている。
粗雑に見えて、その実、非常に精巧に構築された迷宮の様なマップ画面。
崖の下に見える歪んだ時計も世界観に良い演出を加えている。
また、何かにブツかれば崖から落ちて駄目になる。
という、後ろの無い緊張感が、
アーケードの金銭投与による「限り」のプレイ感覚に非常にマッチしていて、
正に現実の中崖に立たされているかの如く、
手に汗握る緊迫感を存分に満喫出来る。ほんとドキドキ
崖の隙間を上下に一定速度でスクロールする空中リフト。
落ちれば終わりだ。
そして時間表示に焦らされつつ先に進むこの操作感覚。
これは、画面上の障害物を、身体を捻って交わしつつ
最速ラップの向上目指すマリオカートのタイムアタックにも、
どこか通じる感があり、
抜けられない楽しさを覚えます。
全体のシステム通して、高所恐怖症にはプレイ出来ない程
上から落ちるという恐怖をリアルに再現した、
別の意味での落ち物パズルとして、
素晴らしい功績を残したと表彰できる作品だと思います。
つーか、プレイ当時、
なけなしの400円賭かけた最後のプレイで、
ゴール前の敵にブツかって落ちたぁっ!と、
店内に響く悲鳴を上げましたよ。
隣でプレイしてた金髪ヤンキーがビビる程の。
もう、ほんとそのぐらい…
何ていうかこういうドキドキって凄く好きです。
PCエンジンにも同タイトルで移植されているので、
プレイしてみたいっ
なんて方はこちらの方をどうぞ。
ただ、やはりクオリティはかなり落ちてますが(^^;
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