ゲーム紹介
ハード性能から考えて、
人の動きを明確に表現するのがまず無理だったこの時期に、
自分は当時このゲームをプレイしながら、
明確な人体のリアリズムを感じていた覚えがある。
つーのも、
出来る事が多いってのがまず要点。
無鉄砲なボタン連射や、デタらめな十字操作にさえ滑らかに答えてくれる、
タンクの素直な操作性を駆使しながら、
広大なステージマップを強制無く自由に行き来しているだけでも
おっ、これは良いな♪
と、ハイでワクワクな気分になれます。
加えて、遠近感による距離の取り方が中々凝っていて、
体系のデカいタンクでは入れない洞窟内に生身の身体で入る事で、
表世界の引きの目から見た広大さを感じさせるマップとは異なる、
人の視線から覗いた緻密な距離感に画面効果を分離し、
体感出来る部分を知覚として上手く切り替えてる辺りに、
物作りとしての光る創造性を感じるところ。
ただ、身体の弱いとこまで非常に現実的なので、
高いところから飛び降りると、
生身のケインではアッサリ死んでしまうとこが玉にキズ(^^;
段差から落ちただけでこの有様
スペランカーを彷彿とさせる問答無用の貧弱さだ。
戦員なんだからもう少し気張れよ…
まあ、それも含めて、リアルな距離感を、
ゲームとして上手く突き詰め消化してる感じで、
作品の面白味と感じてしまうのもこれ事実です。
また、作品を支えるBGMや音響効果も、
馴染みやすく、堅さの無い作り、
かつ、下手な悪ノリを微塵も感じさせない
硬派・精巧な仕事の出来で完成度の高さが伺える。
そしてパワーアップの為に必要なアイテムの自己探索。
洞窟に入り、ブロックを崩し、
役に立つアイテムが出るかどうかのドキドキ感は、
宝探しのそれに通じる遊びの楽しさがあり、
これにハマるともはや中毒状態。
現実にある食い残し上手く並べてゲーム流の御馳走にした。
って感じで、理想のディフォルメですね。
素晴らしい作品だと思います。
もう少し戦員が強ければ…
追記:アイディアの勝利かどうかは分からないが、
2002 2/14
同社発売のリップルアイランドとカップリングで
メモリアルシリーズとしてPSで復刻発売されたとの事。
名作は老いても死なず。
それが証明された。復活おめでとうございます。
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