ゲーム紹介
カースタントの要素を取り入れた
非常に斬新なレースゲーム。
ハンドル操作でプレイ出来るゲームは10数年前から既に家庭用であったし、
何よりアーケード腐る程稼働していたのでそれ自体はなんて事ない
普通のレースゲームと一緒なんだけど、
このゲームの凄い所は「レース」という
順位制度を根本的に覆している所。
まず、エキサイトトラックでは最終的な順位よりもレース中で起きる
「ドリフト」「ジャンプ」「クラッシュ」等のパフォーマンスが
ポイント集計され、これが勝利条件に不可欠な為、
例えば、普通のレースゲームでは途中どれだけ見せるプレイをしても
最終コーナーで追い上げて1位になってしまえばその車の勝ちになるけど、
このゲームではいくら早く1位でクリアしようとも
クリアポイントが150に設定されていた場合
首位で感想した際のボーナスポイントが50なので
その他にレース中のスタントアクションで100ポイント溜める事が必要となる、
逆に言えば順位が最下位でもレース中のアクションが
良ければクリア出来るという仕様。
レース中に発生するスタントアクションも
「スーパージャンプ」
崖からタイミングを図りブーストダッシュ
「ツリーラン」
森林の間を上手くクラッシュしない様に操作
「エアスピン」
高度から落下中にハンドルを縦に揺らしボタン操作で機体が回転
等、どれもこれもチキチキマシンなとんでも技ばかりで
傍から見てるだけで楽しめるものばかり。
また、プレイ出来るコースは草原、森林、砂漠、雪原、ビーチと多種多様に亘り、
それ等のコースはマシン性能により得意不得意があったりする。、
その為、コース毎にプレイするマシンを変えて苦手コースを克服する等、
繰り返しプレイする事で徐々にコース取りを
身体に覚え込ませていく事が必要となる。
また、これ等独特な仕様に加え何より特筆とされるのが
このゲームには規定のレース順路が無いという事である。
普通のレースゲームであればガードレールや壁、トンネル等で
アクセルとコーナリングをして進めるだけで
何となくそのコース全容が掌握出来るが、
このゲームでは360度大パノラマどこを見ても大自然を
走行してる状態なので、一度行路を見失うと
レース中に普通に遭難という事が珍しくない。
かくいう筆者もプレイ中未だに砂漠でよく遭難します。
対CPU戦の場合なら前を走る車の隊列を合わせて走っていれば
何とか先に進めるが、どちらかリード相手の居ない対人戦となると
お互いがコースを逆走してカーチェイス中にタイムアウトする
事もしばしばで、この点については初心者用にコース補正のかかった
サーキットを用意する等の工夫が欲しかった所。
後、ゲーム開始前にしっかりとした
基本操作のチュートリアルがあるんだけど、
基本「慣れ」の操作形体なので全て通過してもレース中に
それ等をやる余裕があまり無い。
まあ、この辺は根本的なレースゲームの得意不得意が出る所で、
長くプレイしてる人でも、2、3回プレイして慣れた人に
余裕で負けるでしょう。
という事で、
レースゲームとしては矛盾・問題点だらけの作品だけど、
単純に「スタントパフォーマンス」を楽しむ
エンターテイメント色の強いアクションゲームとしては非常に面白く、
また操作全体を通してWiiの特性を上手く活用してるなーって
感じの作品でした。
かなり体感度の強いゲームなのでちょっとした息抜きにプレイするには
辛いかもしれないけど、テンション上がってる時や、
友人を家に招いた時の接待用ゲームとして持ってて損の無い逸品です。 |