ゲーム紹介
部屋の中、押入れの中、冷蔵庫やトイレ、
はたまた内部に限らず広大な外部空間にも、
光の加減により別々のチャイリアンが生息している。
何が見えるだろう…とその場に立つ自分の存在感と
照らしつつゲーム画面を覗き込むリアルなドキドキ。
それはさながらスイッチを入れる度
中身の変わる現代版のデジタル虫篭とも言える。
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現実の中にあるその場の光に合わせて
ゲーム画面に登場するチャイリアン達
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チャイリアンの身体に付着した
ダークマターをコビリ落とすところ。
黙って揺さぶられる姿が妙に素直で可愛い。
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また、毒のあるパロディ遊びも個人的に好きなところ。
チャイリアンの存在を秘密にするかと問われた際に、
横スクロールで指と指をツケ合わせるシーンが表示された
時は今更…と思いつつ、
不覚にもニヤりと、笑みがコボれた。
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きゅゥ…
そして、さり気なく味の効いたBGM・音響演出を、
あのMOTHERの音楽を務めた田中宏和氏が担当している。
何処か優しく、柔らかい、 民族音楽の様な不思議な魅力で囲まれた、
人の暖かみを感じる氏独特の手作りサウンドは、
それだけでも作品として十分評価できる出色の出来栄え。
こういう現実との接点をシステムとして、
前に出せる作品がもっと増えていってくれたら嬉しいですね。
発明と呼べる程のアイディアゲームを、
久々にプレイした気がします。
後継のGBAが発売されるのが決定した時期になってまで、
わざわざ旧機種で性能絞りきった斬新な思いつきを
実行に移した製作意識も凄い。
個人的な意見から言えば、
ゲームにはネットワーク端末としてより
こちらの軸を傾きに進化していってほしいです。
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