ゲーム紹介
『ハマる』とか、『ツボにくる』とか、大体中毒状態になる程のゲームは
構造化されたシンプルなシステムをどれだけ上手に演出出来るかがキモになってると思うんだけど、
このゲームは見事にその条件をクリアっ。
リピーターを要するアーケードゲームに置いて重要な、
短時間で済み(スピード感) かつ一度で飽きさせない(システム) インパクトのあるゲーム(派手な演出)
という3つの要素がコンパクトにマトまってます。
基本構造は丸っきりブロック崩しなんだけど、
特殊ブロックを崩す事で確約的に出てくる星マークを取る事で
真ん中のゲージが溜まり相手に列ブロックで邪魔出来る仕組みなんだけど、
このシステムの偉いとこは、ぷよぷよの様に消した分をCPUが算出して自動的に相手キャラに放り込まず、
溜めたゲージを手動で発動させる権利をプレイヤーに与えた事。
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星マークを取る事で妨害ゲージを溜める事が出来る。
8段階まであるゲージはAボタンを押す事でいつでも発動可能。
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また、基本の画面ポジションや、消した分を妨害に換算出来るという点は
ぷよぷよ等同系統の作品と大差無いが、
8段階あるゲージをMAX値で発動させる事により、
自機とボールが5〜6秒間貫通状態になり
その間はどんな込み入ったブロックも消していける事が出来る他、
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押し迫るブロックに自機が潰される
・ボールを落とす
・相手が全ブロックを崩す
上記3つの条件に合致した場合自機の敗北が分けられる等、
この辺、爽快感に長ける工夫が随所に凝らされており
他パズル作品とは一線を引いた作りが楽しめる。
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死語っぽい擬音と共に、繰り広げられる妨害ブロック。
MAX発動で貫通状態になった際の大量崩しは快感の一言。
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パズルゲームとしては完成度の高い作品で、
単にそれまでの同ジャンル作品の亜流では無く
良いところをジグソーピースの様に掛け合わせた感じ。
欲を言えば、プレイしててシステムに何の不満も無かったけれど、
ストーリーの強制進行にやや疑問が残りました。
せっかくマップエリア大きく用意してくれたんだから、
それを活用して『ボーナスエリア』『ビジュアルイベント』等、
部分的にもう少し遊び要素用意してくれたら面白かったかなと思います。
ただ、パズルとして10割完成してるとこをアーケードで
ゴチャゴチャしたの稼動させるとやりにくくなり売れないと思うので、
携帯アプリや家庭用機でこのシステム応用した続編を希望。
手軽に爽快感味わえるパズルゲームってのは
時間の取れない社会人ゲーマーにとっては貴重な遊びです。
(かくいう自分も最近はもっぱらGBASP位しかプレイ出来る環境に居ませんが…)
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