プッシュ The ボタン

 

進化型ニラメッコ「パニックフェイス」

家庭用ゲーム機には無い利点として、
アーケードゲームの特徴を覗くと、
特定の友人以外にも不特定多数の参加者が
交流出来る場所であるというのが強味で、
そこで特に必要とされる面白さの候補を挙げるならば、

まず、第一に予期せぬチャレンジャーへの
「スリル」と、次に参加者を誘う「インパクト」

そして、個人的に最重要項目として捉えているのが
「笑い」の要素である。


「笑い」は人類共通の感情表現として、
場の空気を和まし、閉鎖的な心を解く、
良いキッカケとなる。


今回「アーケード」における、この3大要素
「スリル」「インパクト」「笑い」
を、織り交ぜたゲームが製作出来ないかと思い、
一つ案を企画したので、その概要をここに記載してみる。





























 ■タイトル■

 パニックフェイス
 〜進化型ニラメッコ〜



 ■企画立ち上げまで

まず、当ゲーム用に
製作メーカーが起用キャラを決定する為のオーディションを決行。

その際、メーカー側は顔写真付の履歴書を
応募者に送ってもらう為のPR活動を
募集人数定員になるまで行って下さい。

そして、その応募者の中から厳選した
「味のある顔」30人で「ニラメッコトーナメント」を行い、
対戦結果、勝ち残った「5人程度」を
ゲームに使用するメインキャラとして起用。

それ等勝ち残った「5人」を「基軸CPU」として、
筐体にプログラムセットする事とする。






 ■ゲームシステム■

まず、「笑ってないか」を機械に判断させる為、
プレイヤーには音声認識マイクを着用してもらう。

また、ニラメッコ勝負がCPU戦の場合、
表情を正確に汲み取るのは開発者の技術力うんぬん抜きに
機械処理では恐らく無理だと思われる為、
対CPU戦では各CPUにセットされた
「面白い表情」(合格者の5人に撮影してもらったベストショットね)を、
1ステージ構成「1ラウンド「3分」の、計5ラウンド「15分」」間として、
この間、上記に上げた2種の「笑い感知システム」
を着用したプレイヤーが我慢し続ける事で
次のラウンドに進行出来るという流れにする。


そして、ニラメッコ途中、
音声認識に「笑い」と判断されると、
MAXで「20ポイント」有る「忍耐ポイント」が、
1ポイントずつ下がってしまい、
0になったところで、あえなくゲームオーバーとなり、
その後、対戦者に物凄く嫌な顔で
嘲笑されるというオマケ付でゲームは終了する。





■サービスポイント+追加構成■

そうした戦闘条件の元、
プレイヤーは全ニラメッコをクリアする事で、
自分の顔をゲーム内にデータベースとして
格納出来る権利が与えられる事となる。

この際、プレイヤーは筐体の横に着いているカメラに向かい
「全5パターンに渡る面白い顔」を撮影して、
それに「ヒゲ」や「カツラ」等、
ゲーム内に用意された好きなパーツ
を自分の顔にコラージュする権利が同時に与えられる。


そうして登録された「顔」は、
ゲーム内に「新たな敵顔」として挿入式に登録されていき
「100顔」を限度に
それ以降の顔は削除されていく「実力式」ゲームとなる。
(その筐体のクリア人数が5人であれば、
オーディション合格者5人+クリア人数=10ステージといった具合)



つまり、「クリア人数」によって、
その筐体のステージは最高「100顔」まで増加する上に、
筐体の稼動場所により、
当然プレイヤーの顔も「十人十色」であろうから、
プレイする場所によっては
「あの渋谷のパニックフェイスに面白い顔があったよ」
なんて、店舗別のオリジナリティが強調出来、
口コミでゲームの噂を広げるといった展望も期待出来る。


更に、基軸の5ステージを外した
「6〜100」まで進化するステージ構成にプラスして、
いつ画面に現れるか解らない「対戦者現る」の挑戦メッセージ、

そして画面に現れる見知らぬ顔。



「スリル」を軸に「インパクト」ある「笑い」を楽しむ、
進化型ニラメッコ。


また、基本構成の5ステージをクリアする場合、
ALLクリアに要される使用時間は
「1人(15分)×5=1時間15分」+(演出〜スコア計算)
を含め凡そ1時間半。

1対戦に必要な時間が15分。
平均的なアーケードゲームのプレイ時間を
「1〜2時間」として考えれば、
これは十分気軽に遊べる範囲の時間に相当する。

また、視覚に理解しやすい分、
ゲームに興味の無い若者や、
理解力に乏しい老人方の好奇心を惹く要素を含み、
メディアの層を広げる可能性も大いにあるはずだ。





■セキュリティ■

1: クリア後に許可が下りる
撮影カメラに危険な物が写らない様に、
レンズ内にあるフレーム枠から顔の視点が外れた場合は、
撮影許可を無効とする。


2: 挑戦者が現れた際の「対戦ニラメッコ」の場合、
顔以外を写した場合は、
その相手の不戦敗となり勝負を無効とする。


3: 映像記録というのは危険性も大いに含むので
ゲーム内へ顔を登録する際も
ゲーム側から本人へ使用許可を得る質問をさせる。























以上の内容で、進化型ニラメッコ
「パニックフェイス」(C)GEMANIZMを、
ここに発案します。

よく考えると、
私にゲーセンで顔を晒し者にする勇気は有りませんが。

(℃゜





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連射太郎


2004 2/13





Last Update : 2004/02/14