プッシュ The ボタン

 

床屋ゲーム「ヘアメイカー」

切るのが面倒くさいという理由から
髪を長期間放っといたんですが、

「前髪持ち上げないと視覚0」

という、このノレンスタイルをどうにかしない事には
生活に支障をきたしかねない。
という事に、この前歩道で前から迫り来る
自転車に轢かれてから気付きまして。

で、いい加減切ろうかなと思ってるんですが、

俺は職業上、接客や個人面談等、
営業的な仕事にはあまり縁が無いもんで、
テクノカットからスキンヘッドまで
社会的な信用と引き換えに色々な髪形に出来るんですね。

まあ、俺みたいな輩が髪型変えたところで
ネクタイピン新調した程度の弱いイメチェンに終わるでしょうが、
俳優や芸人等、タレントなんかは常に人目に触れる客商売な訳で、
容姿一つで与えるイメージが変わる訳じゃないですか。

で、そういう仕事をゲームにしたら面白いんじゃないかと一つ案を。


■タイトル
〜ヘアメイカー〜〜

■ストーリー
貴方は有名美容院の独り息子、
「頭毛髪成」(とうもうはつなり)

髪成は勉学に優れ一流大学に現役合格したは良いものの、
特筆すべき趣味も甲斐も無く、日々「酒・パチンコ・夜遊び」に明け暮れ、
自堕落な毎日を過ごしていた。

そして、卒業間もなくしても定職に就かず、
目標も無いまま相変わらずな暮らしを続けていた髪成に
一通の訃報が届く。

「父危篤すぐ帰れ」
(^^;(ベタだね)

母からの手紙であった。
それを見た髪成は実家へ帰宅
が、時すでに遅し。病の床に弱々しく伏せた
父の顔には白い布が一枚かけられていた。

その状況を見た髪成は自らの不甲斐なさに落胆。
「俺はなんて情けないんだ…」

落ち込む髪成を見た髪成に母がかけた一言。

「父さんがね…いつも言ってたわ。
いつか髪成の子供が出来たら
この手で一番の髪型にして上げたいって」

無言で聞く髪成

そして母は立つと後ろのタンスの中からある物を取り出した。

「これ…。父さんが亡くなったら髪成に渡してほしいって」

それは、まばゆい光を放つ一つのハサミだった。
髪成はそのハサミを手にもつとこういった。

「父ちゃん…俺やってみるよ」

こうして髪成の美容師人生が始まった。


■システム
コントローラーはハサミ型の特殊仕様でヘッドダミーが付属。
ダミーの髪を切る動作を繰り返す事で、
髪が電磁波とハサミの動作線を読み取り、
ゲーム内でもその通りに切れていくという感じ。
勿論切る時はダミーの後ろからじゃないと認識しない。

ステージクリア毎に段階レベルアップしていく依頼者の要望を、
職業や年齢を考慮して制限時間内にこなしていく。
数は隠れキャラ含めて大体30前後を目安。

●例

レベル0
・中年親父
・年齢 50歳
・職業:中間管理職
・要望:当たり障り無く軽くして

条件が出た後、
髪成が持つヘアスタイルのレパートリーが表示され、
その中から適切と思われる髪形を選択する。

この場合初期段階から5の髪型を持っているとして
「スッキリビジネス七三分け」を選択。

そして散髪段階に取り組む事となる。
まず、ダミーの髪にハサミを入れるのだが、
この時画面上の客の髪に光る曲線が現れるので、
これにそって切り口を合わせていくと
最終的に始め選択した髪形となる。


また、途中で「違うかな?」という場合は、
線入れを中断してオリジナルスタイルに仕上げても構わない。

ただし、線に合わない切り方をすると
スコアボード(報酬金額)から得点が減点されていく。
逆にカットコンボもあり、線に合わせてミスをしない事で
1コンボ毎にスコア陪乗という手もあるが、
客の希望に添えない髪型にしてしまうと、
結局報酬額は半額に減算されてしまうので注意が必要。

また、散髪中も「話相手」や「痒い所探し」等があり、
これらは報酬額に加算される
「接客パラメーター」の上下に関わってくる。

パラメーターは五段階





■以下メーター名

◎ 1 快感

>>メーター
100〜90%

満足度+残り時間×10=報酬額




○ 2 高揚

>>メーター
89〜70%

満足度+残り時間×4=報酬額




●平穏

>>メーター
69〜45%

満足度+残り時間×3=報酬額




△4不満

>>メーター
44〜20%

満足度+残り時間×1.5=報酬額




×5激怒

>>メーター
19〜5%

満足度+残り時間×0=報酬額




また、接客メーター5%〜0%までは、
「怒髪点区間」となりゲージが下がるにつれて
客の顔色が赤くなっていき、眼つきが釣り上がり、
髪が天井に向かって逆立っていく。

そして0%になると爆発音と共に真っ赤な顔の客が切れて散髪終了。
この場合の採算は。



××6怒髪天

>>メーター
5〜0%

謝礼金(代金の半額)+残り時間(×10)=慰謝料
+髪成の好感度がDOWN。




と、大幅な痛手を伴う。


全体進行はこの流れで、
他、手に入れた報酬で新しい散髪・ヘアメイク器具を買い集めていったり、
経験値を溜めて新たな髪形レパートリー、
アドリブでオリジナルスタイルを確立していったりする。

前にゲー書でも紹介してる < 熱中ゲーム読本 > っていう本の中にあった、
「ゲーセンにあったら面白いこんな体感ゲーム」
って中にハサミコンローラーで擬似床屋って記事があったんだけど、
その延長線みたいな感じで。

実際「時間制限」とか「システムの管別れが少ない」点考慮すると、
ゲーセン向けのゲームになるでしょうし。


好感度アップに

「グリグリ坊ちゃん秀才ヘアー」

昭和魂 (オカッパ)




「大和撫子」

ロングキューティクル



「白い歯爽やか」

骨太 スポーツ刈




コワモテの貴方へ

「赤いラインにオールバック」

ブラッドフェスティバル



「毛で残す貴方の生名」

イニシャルスキン


「無造作ヘアーにガチガチ ムース」

山道




エキセントリックな個性派には



「ツムジにピアス」

アンテナヘッド




「雨上がりの夢を」

レイン坊主



「グラビアアイドルを目指す方に」

頭乳首

(ツムジを赤染後、他の毛をクリーム色にいたします。)



という。
どうでしょうか?
はい。床屋ゲーム「ヘアメイカー」
ゲマニズムは提案します。











鏡見る度に思わせられるんですが、
似合わない奴のロン毛ってのは実にムカつきますね。








// レポート製作 //
連射太郎


2003 9/18





Last Update : 2003/09/19